過程を見ているからこそ、作品から受けとる情報量が増す
どうも。藁科侑希(わらしなゆうき)です。
普段は大学教員やスポーツ現場でコーチやトレーナーをしております。
今日が379日目のnote投稿です。
今日は少し余談から。
本日の午前中に1回目のワクチン接種だったのですが、高校の同級生(現在は医師)からこのようなリプライが来ました。
おっといきなりなんだろう、と思い聞き返してみると。
なるほど、医療業界ではそういっているのか、と勉強したやりとりでした。
はい、今日の本題に移ります。
本日は、作業配信画面越しで見る作品と、生で見る作品の情報量の差について。
今日の午後は実際に、フォーゼロスタジオで配信されているお二人のクリエイターの作品展示を観に行ってきました。
※どちらの会場も感染対策ばっちりで、また作品鑑賞中はほぼ無言でした。
↑のツイートの展示が、田邊あささんの水墨画が展示されていたもの。
↓が浅井康宏さんの漆芸作品の展示でした。
●完成品としての魅力とその「過程」から想いを感じられる
今日のnoteで言いたいことは、本日のタイトルに凝縮しているのですが。
それをもう少し噛み砕くと、この小見出しになるのだと思います。
素直に、目の前の完成品を観て「素晴らしいな」と感じるのと同時に。
この完成品に至る過程を見ているからこそ、作者さんの想いや試行錯誤、どれだけの労力と時間をかけているか、というある種『重み』を受け取れるような気がしているんです。
体育・スポーツ畑の人間なので、芸術系にはめっぽう疎いのですが。
恩師が「芸術とスポーツには共通点が至る所にある。芸術やエンターテインメントに触れる習慣を作ること」とことあるごとに言ってくださっていたので。
なので、機会があれば芸術作品に触れる、鑑賞する、エンターテインメントで自分の心に刺激を与える、ということを習慣にしています。
ということで、本日作品を観に伺ったのは、こちらのお二方。
まず浅井さんの漆芸作品について。
普段から、ものすごく細かい作業をされているな、と思っていたのですが。
作品を実際に見て、フォーゼロ配信仲間のASAKOさん(金継ぎをされています)に、さらに詳しい解説をしていただいて、しばらく身を乗り出して見入っていました。
細かな装飾一つ一つに対しての、浅井さんのこだわりが感じられる装飾でした。
光の入り具合での調整も、全て丁寧にやっているのだな、と少し角度を変えながら見ていて、その色味具合や配列の細やかさに脱帽していました。
また、ASAKOさんに解説いただいたのですが。
それぞれの装飾のために貝の一部を切り出して(螺鈿|らでん という装飾技法だそうです)、光具合をどの角度から見ても一様になるように配列していたり。
貝ごとに違う色味になるものを、一定に揃えるように事前に選別したりしているとのことで。
細かい作業の前後にさらにそのような工夫も凝らし、パッと見た時に「美しい」と想起させるようなしつらえにしているのだな、とその技術の高さとこだわりを実感しました。
配信では感じられない、『作品からの圧』のようなものを感じた気がしました。
※追記|ASAKOさんから選別の細かさ・光の入り具合(螺鈿の繊細さ)の参考ツイートを紹介していただきました▼
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次に、あささんの水墨画について。
こちらのツイートにあるように、作業で見ていた作品・作風で、数ある作品の中から、「これだ!」とすぐに分かったのが、個人的にものすごく嬉しかったです。
自然にそちらに足が動いていました。
自分の実感的に、他の作品も確かに美麗で素晴らしいとは感じたのですが、「より熱がこもったような」「浮かび上がったような」感覚で作品を見ることができた気がします。
また、じっくりと「ほぼゼロ距離で」作品の細部まで見ていたのですが。
こんなににじみを多彩に使い分けているのか、と思ったり。
輪郭をあえてぼかしている部分があったり、茎の表現を一本ずつ細やかにしていたり。
とにかく、「水の中の情景」が素敵に表現されていました。
また、近くで見るときと、遠くで見るときの感じ方も全然違って。
魚の表情が近い距離だと温かい感じがして。
遠くから見ると、水の中で泳いでいるような「流れ」を感じられるような気もしていました。
これらの表現がどこから来るのかといえば、あささんが配信の中で言っていた「にじみ方の使い分け」や「重ね塗る順序・濃さ」などで表されているのかな、と考えていました。
配信を見ていて、単に「奥深いな」と浅い考えで思っていたのですが、目の前でその「過程」を思い返しながら、「完成作品」を同時に見ることで、その奥深さというものの一端が見えたように思います。
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●芯の部分で突き詰めている人には共通項がある
感想部分でとても熱が入ってしまって、思った以上に文量が多くなったので、こちらは簡潔に。
こうした、作品を創っているかた・描いているかたもそうなのですが。
エンターテインメント分野でも、体育・スポーツの分野でも、「突き詰めるアプローチに共通項がある」と思っているんです。
これが恩師が芸術に触れ続けろ、という所以なのかなと思っています。
これらを考えているときに浮かんだのがこちら。
何かを極めよう、突き詰めようとすると、そこには絶対的な技術が必要で。
「その人にしかできない技術」が芸術となり、人の感性に影響を与え、体育・スポーツの世界では「感動を生む」パフォーマンスとなって表出するのかな、と思っています。
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●道を極めたいと想う人を応援したいし支えたい
思い返すと、こうした「突き詰めたい」「極めたい」「必ず勝ちたい」と強く思っているような人に対して、私は突き動かされているように思っています。
つまり、そのような人たちを応援したい、という想いを持って、その熱にあてられてサポーターの役割を担いたい、と感じるようになっているのだと思います。
個性が強い、突き抜けている、ひたすらにつきつめている。
そうした人に心惹かれ、何かをしたい、というのが「人が動く」原点なのかもしれませんね。
そこには奢りや嫉妬という感情はなくて。
ただただ尊敬の念と、自分の力が少しでも役に立てば、という奉仕の精神があるのだと思っていて。
そうした関係性を持つことができれば、厳しい批判や批評、偏った意見での攻撃などは無くなるのかもしれないな、と感じています。
素敵な作品を創る作者さん・表現者の方々に敬意を持つこと。
文面で書くにはとても簡単ですが。
その敬意をどのように表すのか、あるいはもう一歩踏み込んで、自分に何ができるのか。
それを考えていくことで、互助の精神で互いに互いを高め合っていけるようになるのかもしれないですね。
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今日はここまで。379日目おわり。
最後までお読みいただきありがとうございました!
それではまた明日。
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【保有資格】
博士(スポーツ医学 筑波大学)
日本スポーツ協会公認バドミントンコーチ3
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツコーチ
日本障がい者スポーツ協会公認中級障がい者スポーツ指導員
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツトレーナー
NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
NSCA認定パーソナルトレーナー
高等学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
中学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
赤十字救急法救急員
【現在の大学担当授業】於:東京経済大学・千葉大学・東洋大学
<体育実技>
●バドミントン ●卓球 ●バレーボール ●トレーニング理論実習 ●フィットネス
<ワークショップ科目>
●テーピング・マッサージ実習 ●スポーツ医学理論実践
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●健康の科学a ●健康の科学b ●スポーツとの出逢い
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