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セカンドキャリアを始めました。〜きっかけ編〜

セカンドキャリアについて、自分自身の考えの変遷を書きました。関心はあるけどどうやって仕事を見つけたら良いかわからない、という方に向けて、何か参考になれば幸いです。


セカンドキャリアとは?

セカンドキャリア、って聞いたことはあるでしょうか?

いわゆる「第二の人生」とイメージは近いですが、それは定年してからの話では?という方もいると思います。この言葉は、職業寿命の特に短いプロスポーツ選手などが、引退後に異なる分野の仕事に就くケースで多用されてきました。

 会社員や公務員が定年退職後に、女性が出産や育児の後に、また、スポーツ選手が引退後などに従事する第二の職業のこと。典型例がスポーツ選手の転職で、実力不足やけがなどにより若くして引退する場合には、指導者に転ずることはむずかしい。そのため、それまで専念していたスポーツとはまったく異なる分野の仕事に転職する必要も出てくる。しかし社会経験が少ないため、自ら転職先を探すのは容易ではないことから、Jリーグなどではセカンドキャリアを斡旋(あっせん)するプログラムを運用している。スポンサー企業が引き受け先となる場合が多いが、地元企業など一般の会社への転職も支援している。(コトバンクより)

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)」という本では、人生100年と言われる時代において、これからは一つの職業だけで一生を終える人が少なくなっていく、と書かれています。そのため、スポーツ選手に限らず、セカンドキャリアを持つ人が増えてくると思われます。

私も70歳まで働けるように、今一度自分が続けられる仕事を選び直そうと、実際にセカンドキャリアを持つ暮らしを試しているところです。


退職金の役目は終わった

私が就職した最初の頃は、同じ会社に長年勤め上げ、退職金で住宅ローンを返したり、その後の余生をゆったりと過ごすのだろう、と漠然と思い描いていました。
薄給の新人時代、辛い管理職時代を耐え抜いて、長く続けた分だけたんまりと退職金が用意されていた時代の発想です。親を見ていて、そう言うものだと思っていました。

 しかし、実際に働いてみると年毎の給料はあまり上がらず、年収アップのために転職をする先輩の姿を多く目にしました。2000年以降、転職も当たり前の時代になってきました。しかし、まだ、より良い"終のすみか"ならぬ"終の職場"探しだったように思います。

 そして、私のいた会社では2010年に「確定拠出年金」を利用するようになりました。
従来の退職金制度では、会社が社員の退職金を積み立てて運用していましたが、景気低迷・運用成果の悪化などにより老後の生活保障が十分にできないケースがあり、「確定拠出年金」は、従業員の自助努力により運用させるための制度です。

確定拠出年金:企業や加入者が毎月一定額の掛金を拠出して、自分で運用します。イメージとしては、支払われた掛金が自分の口座に積立てられ、運用して得られた給付金が将来的には自分に戻ってくると考えるといいでしょう。そのため、運用の結果次第で将来受取れる年金の額は違ってきます。(www.resona-tb.co.jp より) 

同じ会社で長く働き続ければ、たんまりと退職金がもらえる時代では無くなってきたのだなと感じました。トヨタ社長からも「終身雇用難しい」という発言がありました。

 

2回の転職とその動機

退職金改変の翌年に東日本大地震を経験しました。いつ何がおこるかわからない、と強く感じました。直後の数ヶ月は放射線の影響で、将来どんな病気にかかるか、このまま東京に住んでいて大丈夫なのか?とか、不安の日々でした。

当時の職場は新卒入社で居心地の良い環境でしたが、どうせならもっと頑張れる仕事に就きたい、という思いから、転職することにしました。

 その後、転職は2回しました。どちらも年収維持、人間関係も良好でしたが、その時々の理由はありましたが、変わることにしました。
結局は、一日8時間以上の時間を過ごすのであれば、自分が納得できる人生(時間)の使い方をしたい、という思いが根底にあったのだと思います。

 いろんな所に住んでみたい、親の生活が不自由になったら駆けつけられるようにしたい、友達が店を開くから1週間休んで手伝いたい、とか。
そういった働き方の柔軟性が欲しいと思ってます。

お給料は我慢料、という考え方もありますが、今はそうで無い生き方の人も増えています。自分も後者の考えで生きていたい、と思うようになりました。

 

自分らしい仕事の見つけ方

とは言ったものの、今の自分に何ができるか?私には独立できる士業の資格などありませんし、そのために学校に入るつもりもありませんでした。

プログラマー職ではありましたが、すぐに独立できるほどの技量も無いと思っていたので、エンジニアとして食べていく姿もイメージしていませんでした。

なので、一般に言われるような、資格や手に職での独立、とは違うと思います。

 私は独身のため、将来のライフプラン(資金計画)がありません。ひたすら貯めて老後に使うか、マンションのローンを組むか、くらいです。それなら今の1年を自分のキャリア変更に時間とお金をかけてみるのも面白いかな、と考えました。

 まずは、自分に何ができるのか、何をやれば納得いくのか、じっくり自分に向き合う時間を取ろうと、退職だけを決めました。

 

好きなことを仕事にする、なんてできるのか?

皆さんの「好きなこと」 はなんでしょうか?

好きなこと、の中には、
・休んだりリラックスするための行動、楽しいからやる趣味
・好きなことをやる原動力となる価値観
の二面があると思います。

友達とワイワイ飲む、家でゴロゴロする、温泉でのんびりするのは前者。
ゲームが好き、ワインが好きでいろんなお店を回る、ジムトレーニングを週4回通う、なども前者。
実際の形になっている行動・モノ・事という視点での「好きなこと」です。

では、後者はなんでしょうか?
これはもう少し抽象的な、価値観に直結します。

私の場合、

人と協力して作り上げること、その中で人が成長するのを手助けすること。
そして、お互いの信頼関係がより強くなること。

です。

これがある状態だと安心して頑張れます。この内容は人それぞれだと思います。
仕事においてのプロジェクトや、趣味のサークルで楽しかった瞬間を思い出し、この要素が自分の行動の源だな、というところまで落とし込んだ言葉です。

今後やっていく仕事も、この価値観に基づいて選んでいます。
そうすれば、仕事をすることが自分のなりたい方向への成長に繋がるし、残業があったとしても不満に感じなくてすむ、歳を取っても納得のいく活動ができる、と考えたからです。 

自分自身がどういう行動に喜びや納得を感じるのか。
まずは自分自身の価値観を知ること。
そして、その価値観に基づいて世の中にどう貢献できるかを見つける。
それが、「好きなことを仕事にする」ことなのかなと考えています。

 

自分の価値観を見つけるには

ご自身の好きなこと、趣味をやっている原動力はなんだろう、と考えてみてください。

スポーツが好き、音楽が好き、漫画が好き、と一言で言っても、見ている側面は様々です。
試合で勝つための技術を追求したい人、音楽のメッセージに励まされるのが心地よい人、ライブで一体感を味わうのが好きな人、漫画を収集するのが好きな人。
「好き」になっている根本の動機は人それぞれです。

自分の価値観がわかると、行動に選択を迫られた時に迷わなくて済みます。どちらが気持ち良いかわかっているからです。それが自信になります。

物事がどうも上手くいかない原因は、価値観に合ってない行動なので、無意識に体が拒否するからです。

コーチングセッションでは、その方の価値観を一緒に見つけていきます。
一人で考えるのが難しい方は、是非セッションを受けてみてください。

「セカンドキャリアを試しています。退職後編」に続きます。


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