見出し画像

あとがき〜『空野雲行があやしい』が生まれるまで〜◆2nd season◆後編


◆あとがき1st season 前編はこちら
◆あとがき1st season 後編はこちら
◆あとがき2nd season 前編はこちら

◆物語本編はこちら

あとがきも4記事目という事で、いよいよアカウントごと燃やされそうなので、今回が最終回です。(多分)

〆切まであと3日

note創作大賞2022の〆切である2/6の23:59まで、いよいよあと3日と迫ったのでした。

CLIP STUDIOの操作にも慣れ、作業の流れも定まってきたので、後は集中して取り組むだけ。

計算上、1日10時間稼働して線画を1コマ20〜30分で終わらせれば、2日目の夕方には終わり、残りの1日で色塗りや効果線の仕上げ、残りの半日で文章見直しと投稿、というスケジュールになるハズでした。

そんな都合良く進むわけねぇだろ

自分の性格や集中力のスタミナは、自分が一番理解しています。途中でコーヒーブレイク挟みまくりで、むしろコーヒー飲んでる間にお絵描きタイムがあるくらいでした。

1日目はまだそれなりに描けましたか、2日目がダメダメで。…とは言え、物語の終盤であるクライマックスゾーンに差し掛かっていたので、特に時間をかけていた事もあります。

そして最終日の2/6の朝。
私は8時頃に起きて、まず散歩をし、優雅に朝ごはんを食べて読書をしていました。

諦めたらそこで試合終了ですよ

…いえ、諦めたわけではありません。
むしろその逆で、究極に自分を追い込んだのです。
自分は追い込まれないと集中力が発揮できないタイプで、かつ見栄っ張りなので、知人にはこのコンテストに応募する事を公言し、絶対に逃げられない状況にしました。

理想は18時頃にはコマ仕上げまで終わって、残りの時間で文章の推敲に時間をかけたかったのですが、実際に描き終わったのは22時半頃でした。


さぁ投稿の準備だ!

嘆いている時間はありません。(嘆きたかった)
まずはメモ帳に入力した文章をnoteにそのままコピペして、画像が入る所に1つずつコマを貼っていきます。

この作業自体は15分もあれば出来ると思ったんです。

…。

……。

…ぜんっぜん、終わんねぇ…!!

え、え、60コマ貼るのってこんなに大変なの!?
こんなに時間かかるの!?
やべ!やべ!間に合わん!!!

ドラゴンボールの孫悟空が、界王様の所から帰る時間を計算に入れてなかったあの感じです。
#伝われ

何とかコマを貼り終わった時、時間は既に23時半を回っていました。

ここからは極限過ぎて記憶が曖昧

なにしろ、文章の間にコマが入った状態を見るのが初めてだったものですから、まずそこに変な違和感が無いかをチェックしなくてはなりません。

コマの枠を黒くして、より漫画っぽくしようとも思ったのですが、もうそれを試している時間はありません。(もっと前にやっとけよ)

こことここの間は一行空けた方がいいかなとか、
コマの容量が大きくて縮小させたりとか、
微調整をしているうちに刻一刻と〆切が迫ります。

誇張でも何でもなく、マジで震えながら作業していたのを覚えています。

残り10分くらいになった時に、ようやく文章のチェックを始められたのですが、考えている余裕は無いので、とにかくおかしな所があれば整える、くらいが精一杯でした。

ひとまず投稿だけ済ませて、修正だけ後からしようとも考えました。
…ただ、もしそれが締め切った後の作業としてカウントされ、コンテストの応募から外されてしまった場合、そんなに悔しい事は無いだろうなと思ったので、何とか時間内に終わらせる事にしました。

残り1分を切って投稿完了

──そして、何とかギリッギリ、無事に投稿する事ができました。
直後はしばらくその場から動けず、真っ白に燃え尽きたジョーのように、薄笑いを浮かべながらイスに佇む自分がいたのです。

この作品を世に出すまでは絶対死にたくないと思っていましたが、何とかやり切る事ができて良かったです。

本当のあとがき

今読み返してみると、塗り残しのあるコマや、書き方の余地があった文章が目につきますが、ちょっと時間が経った今となっては、それが自分の実力だと受け入れて、後悔とかはありません。
やりきった事の達成感の方が大きいです。

当初の予定通り、この物語はシリーズ化したいので、空野雲行の次のエピソードもいくつかアイデアがあります。これを少しずつ、描き進めていけたらと思っています。

最後の記事は少し長めになってしまいましたが、ここまで読んでくたさった方、本当にありがとうございました。

今後とも応援の程よろしくお願いいたします。  
ワラビサコ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?