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三密回避IDカード【コロナウイルスにITで立ち向かう!】(5月11日 追記)

(5月11日 追記)

プロトタイプが完成しました!

まずはIDカードの機能を紹介する動画を御覧ください!

三密すべてを回避できる機能ができたので、プロトタイプの名前を「”密”回避IDカード」から「三密回避IDカード」に変更しました!



はじめまして。会津大学に在籍しているyutoriboy申します。

はじめてnoteに投稿します。スキ❤や、コメントをいただけると励みになりますのでよろしければお願いします。

この記事は、オンラインアイディアソン・ハッカソン  「コロナウィルスにITで立ち向かう! 2020第一弾」への応募記事です。


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はじめに

今回のハッカソンのテーマが、「コロナウイルスにITで立ち向かう」ということで会津大生の視点からできることを考えました。

コロナウイルスは社会に様々な面から大きな影響を与えています。

大きな影響の一つが三密を避けなければいけなくなったことです。

今まで当たり前に人と対面して行っていた仕事や、おしゃべりができなくなりました。

2m以上人と距離を取りなさい、密集するのはやめなさいと突然言われたものですから私はとても混乱しました。

2mってどのくらい?どこからが密集?

人と合うたびにそんなモヤモヤが私の中に溜まっていきました。


コロナウイルスの影響でリモートワークへの移行が推奨されていますが、医療従事者やスーパーやコンビニ、ドラッグストアの店員さん公務員さんなどリモートワークに移行したくても移行できない人がたくさんいます。


そんな人達の中にも、心のなかに色々なモヤモヤを溜め込んでいるのではないか?

そんなモヤモヤを解消すべく、今回作ったのが「三密回避IDカード」です。


三密回避IDカードとは?

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三密回避IDカードは、ディスプレイに小型のコンピュータとセンサーをつけてIDカードを再現したものです。

密接、密集、密閉を見える化して回避できる機能があります。

(機能紹介はこの記事の最初の動画を見てね)


ユーザー体験の特徴

三密回避IDカードのプロトタイプを作る際には以下の3つのキーワードを意識しました

①ユーザーが「日常」の中で自然と使いたくなるデザイン・機能で、

”いい意味で” 目立ちすぎないこと。

②ユーザーがコロナウイルス対策を積極的に行いたくなるように「ゲーム性」をもたせること

③周りとの軋轢が極力起きないように「三密を回避」できること


キーワード①:日常

三密回避IDカードはディスプレイとして電子書籍に使われている電子ペーパーを、人を検知するために赤外線センサー採用しています。

電子ペーパーを採用している理由は、2つ有ります。

1つ目は、電子ペーパーは自ら発光せず紙と同じように光を反射することで絵や文字を表現するため ”いい意味で” 目立たないと考えたからです。

2つ目は、電子ペーパーは液晶ディスプレイと比べて消費電力が少なく、長時間の稼働が可能で液晶ディスプレイほど充電の煩わしさも無いと考えたからです。

赤外線センサーを採用している理由を説明します。カメラを使えばより簡単に人を検知できるのですが、IDカードにカメラが付いていて常に映像を撮影していたらユーザーの周りの人のプライバシーを侵害する恐れがあり、カメラで撮られていてもいい気分では無いだろうと考えたからです。

キーワード②:ゲーム性

三密防止IDカードは、1日の密接、密集、密閉状態になった回数をカウントします。

ユーザーがこのカウントをできるだけ0に近づけるために、三密を意識してもらうことが狙いです。


キーワード③:三密を回避


三密を回避するためにディスプレイに表示する文章を書く際は、ユーザーやその周りの人にに三密回避を強要するのでなく、促すにとどめました。


制作過程

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制作風景


ゴールデンウィークは毎日徹夜でハッカソンのための作業をしていた記憶しか有りません。

①構想

アイデアソンで出したイメージをどのように実現すればいいか。様々な電子部品を購入し試行錯誤を重ねました。


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購入したけど様々な要因により結局使えなかったパーツたち💸💸💸


ユーザーの周りに人がいることを感知するために人感センサーを使ってみたり周りの人との距離を測るために超音波センサーを使ってみたりしましたが、結局うまくいきませんでした。

人感センサーは動く物に敏感に反応しますが、自分の動きにも反応してしまいます。

超音波センサーは物体との距離を細かく計測できますが、計測対象が人間かそうでないか判別できません。

思案の末、エアコンに付いている赤外線センサーであれば人感センサーと超音波センサー両方の役割を担えることに気が付きました。


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今回使用した赤外線センサー


②試行錯誤


センサーから人までの距離を測るデモ。2m以上離れていれば緑が、2m以内なら赤が光ります


アイデアの大まかな実現方法が決まったあとは、とにかく手を動かして試行錯誤しました。どうすればセンサーのデータから距離を推定できるか。どうすれば電子ペーパーに絵を描けるのか、どうすればマイコンとスピーカーをつないで、音を出せるかなどなど、初めてのことばかりでした。

この段階では電子ペーパーを購入し実際に画面に絵を描くテストを行ったのですが、二回連続で不良品に当たってしまったため、開発が滞りました。電子ペーパーには何度も泣かされました。

資金難にも直面し、生活費を削って削ってパーツを買っていましたが、結局資金切れで搭載予定だったCO2センサーをいまだに購入できていません。(涙)

③プロトタイプ実装

センサーを使った三密回避の実装方法や、電子ペーパーに絵を描く方法がわかったのでプロトタイプを形にすることにしました。プロトタイプ実装はハッカソンの締切の二日前から作業を始めました。

はじめに、エラーと戦いながら今まで試したことを全部盛り込んだプログラムを書終えました。

次は筐体作り。


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閉鎖された工作施設「Aizu Geek Dojo」と、閉鎖を受け入れられない利用者


当初の計画では、大学内の工作施設でレーザーカッターや3Dプリンターを使ってプロトタイプの筐体を作成する予定でしたが、コロナの影響で施設が閉鎖されてしまい、手作業で筐体を作ることを余儀なくされました。

筐体作りのために100均で塩化ビニルの板や、名札、マスキングテープなどを買い漁り、何度も失敗を重ね目をしょぼしょぼさせながら筐体づくりに勤しみました。

朝から作業を初めて、実際にプロトタイプが完成したのが次の日の朝でした。

④動画作成

完徹した日の朝、友人の協力を得てプロトタイプ提出の前日AM10時から動画を撮影しました。

撮影の後、人生初の動画編集に挑戦しました。休まず作業を続けてプロトタイプ提出締め切りの日のPM4時に作業が終了し今に至ります。

ず~っと作業をしていてハイになっていたからか、不思議と疲労感は全く有りませんでした。

今まで何度かハッカソンには出場していますが、今回は自分の中で最も力を入れたハッカソンです。

皆さんから頂いた貴重なご意見も取り入れつつ開発したので、一人でも多くの人にプロトタイプを見てもらいたいと願っています。





アイデアソンへの投稿(これより下は4月19日に投稿した内容です)


以下、今回投稿するアイデアについて説明させていただきます。

キーワードは

「日常」「ゲーム感覚」「”密”の回避」 

この3つです。


・”密”回避IDカード


今回投稿する作品のタイトルは「”密”回避IDカード」です。

コメント 2020-04-19 181909

ビジュアルのイメージはこんなかんじ


コロナ対策のため、政府はテレワークへの移行を強く推奨しています

ですが、どうしてもテレワークに移行できない

休みたくても、みんなのために休むわけにはいかない

今も不安と葛藤を抱えながら私達のために働いてくれている人がいます。

そんな人のため、役に立てることは無いかという思いからと生まれたアイデアです。



このアイデアは、このコロナ禍の中で働かざるを得ない人が

職場で過ごす「日常」の中で

苦にならないように「ゲーム感覚」で

感染の原因となる「”密”の回避」を行えるように意識しました。


・アイデア概要

このアイデアは日常的に使うIDカードに

・”密”を回避するために相手との距離が近くなるとアラーム機能

・”密”を回避するとレベルが上がるゲーム要素

これら2つの要素を付け加えたものです。

コメント 2020-04-19 190317

コメント 2020-04-19 190407


・最後に

このハッカソンは、

コロナウイルスの感染拡大に対してITができることは無いか


そんな思いから急ピッチで計画されたものです。


日々悪化する状況に対して、一刻も早くITで貢献したい


ということでアイデア応募の締切やプロトタイピングの締め切りもかなり短くなっています。

私自身、今回のアイデアは急ピッチで考えたもので本当に実現できるかという不安は少なからず抱えています。

ですが、私達の暮らしのため働いてくれている人たちに、プロトタイプという形で感謝を伝えたいという思いは、不安よりもずっと大きいものです。

❤いいねや、コメントで応援していただければ大きな励みとなります。

応援をいただければ幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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