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とまり木文庫はじめました

かわかみ個人誌はぼちぼち出していたのですが、ヤナイ氏も新刊出すにあたって、レーベルを作ることにした。
mg.は元々は誌名だけれど最近はユニット名にも近いなと感じていて、mg.以外を並べつつも統一感を出すにはレーベルみたいにするかあと。

自分がレーベルか店を作るなら、「とまり木」を使いたいと思っていた。
これはわたし自身の人付き合いをあらわしていると思っている単語。
自分がとまり木みたいだな。誰かが寄ってきて、それで落ち着いたら去っていく。すこしさみしいけど、休んで元気になって去っていくならいいか。そういうわたしのことは、そんなに嫌いではない。

そんな感じで、本についても、ひとやすみするために読むような本を提供できていけたらいいなということで、レーベル名を「とまり木文庫」に決めた。
mg.も読んでいて疲れない本でいてほしいなと思うところがあったので、とまり木文庫についても同じに育っていくと良いな。

と、いうわけで、いきなり3冊出します。

朝ごはんのやり直し ヤナイユキコ

「朝ごはんのやり直し」は、わたしからヤナイ氏に本にさせてくれとお願いしたもの。なので編集かわかみ、著者ヤナイという本。
レーベルを作ったら編集として本を出すのもやりたいなと思ったのでこれはありがたかった。
元々彼女が不定期にXに投稿していた、朝ごはんのやり直しを冊子にまとめた。それにあたって少しの文章を書き下ろしてもらった。
なんとはない、でも絶対においしいだろうというご飯の数々。それが並んでいるだけなんだけれど、これは彼女の生き様だなあと思う。
そういうところも含めて、読む人に伝わってくれたらいいなあ。

平らかな食卓 ヤナイユキコ

「平らかな食卓」は、mg.のさつまいも号・パイ号にも掲載のあるシリーズの短編小説集。
Xにて、わたしはこの短編集のことを「文系女子の理想の恋愛の煮こごり」と表現させてもらったけれど、これは本当に褒め言葉として使っていて。彼女は昔から文章を書いているので、いい文章を書くのは元から。とはいえ、陰のある話が多かった。
それがググッと変わったのがこの「平らかな食卓」シリーズだった。彼女の中の大事にしたいこととか、食に対してのていねいな目線がこれでもかと詰まっている。
それが、恋愛としての理想の姿だったり、こういう風にものを食べたいよね、という風景になっている。すべてがわたしの理想でもあるなあと思った。

かけらをあつめる かわかみなおこ

こちらはわたしの短編(掌編?)小説集。
前回の文フリで出したコピー本「はなしのかけらのカケラ」に収録した話と、追加で数本足しました。
mg.に載せようかと思って書いて、全体のバランスを見て下げたものもあるので、結果として食べ物をテーマにした小説集になった。
例外はcrack。これは少し不思議な話なんだけど、続編も考えているのでいつかcrackだけで1冊の本にしたいなとも思っている。
わたしが独り身なこともあり、ひとりの女の視点が多いので、次回以降はもう少し幅を広げたい。
でも、淡々としながら少し仕掛けを作りながら書いたので、よろしければお手に取ってください。つめたい手触りの話から、ちょっとクスっとなる話まで集めました。

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