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【SFアイデアノート】[宇宙人類創世学]からの創作ヒント

宇宙人類創世学第1回の授業が終わり、神野教授に課題が出された。
宇宙のどこに150人の小社会集団をつくるか(つくりたいか)を決めてこいというものだ。

完全な自由ではない。
4つの選択肢から一つを選ばなければならなかった。(もしそうでなかったら、僕は途方に暮れていただろう)
それは次の中からだ。

①宇宙空間
②(地球の)月
③火星
④その他太陽系の惑星・小惑星・衛星

僕は大きく迷うことになる。
研究室の業務は手につかず、寝るときもいつものそのことを考えていた。

僕は迷いに迷った挙句、周りの人間にこの旨を相談した。
学部の友人。謎解き仲間。ウイスキー同好会の面々。会社の内定者仲間。親。高校の同級生。

宇宙のどこに150人の小社会集団をつくるか

この質問に対する彼らの答えはそれぞれが魅力的だった。彼らのバックグラウンドを滑らかなに反映したものだったのがさらに面白く、それ自体が考察の対象として十分な力を持っていた。

それをSFに転用できると考え、ここに載せる。

私は日々、合理的利便性を申請する中で世界のあらゆるものの利便性の法則に気づいた(家族とはいえ部外者である僕には守秘義務の観点から詳しいことは教えてくれなかった)。
その知見を使うなら極限まで限られた宇宙空間という場所で、集団を一個体とみなしたミニマライズ社会を作りたい。
俺は人間を、社会性昆虫の延長にいるようなもの、もっと言えば社会性昆虫となんら変わりないものと捉えている。
生物に本来備わった自己組織力を用いて火星に社会を作りたい。特に人間には物を従わせる力があるから、ロボットなどとの共同作業で自発的に火星を生命活動の場に変貌させれると信じている。
月も捨てがたいですが、③の火星ですかね!環境も一番地球に近そうですし…
でもロマンとしては、イトカワみたいな小惑星やエウロパみたいな衛星を丸々一個(一星?)自分の土地にしてみたさもあります笑 小社会集団をつくるという目的からは外れそうですが…
断然①(宇宙空間)です!
宇宙空間という圧倒的な孤独を味わってみたいです(絶海の無人島よりヤバそう)
でもずっと住むのは隣人トラブル尽きなさそうだしメンタルやられそうで嫌なので、ときおり地球に戻ってこれるシステムがあるとベターです
実現可能性を考えると、②の月かなと思います!
最近は国家主導ではなく民間主導の宇宙開発が盛んなようなので、なにかビジネス的なインセンティブがあった方がプロジェクトとして盛り上がるのではないでしょうか!
社会を作るとのことなので、居住区を作るのは前提として、そこで鉱業などの一次産業から観光などの三次産業まで色々なビジネスができそうです
比較的近くに位置する国籍のない土地は次のフロンティアになりそうですね
火星!
オーソドックスなSFの念願を叶えてほしい!
というのと、最終的には地球からの支援なしで自給自足する生活を想像したくて、それなら環境が地球に近くて一番可能性がありそうなのかなと思った!
人数を考えると②が良いな…!と思いました!
初めから「ムラ」として生きるのではなく、世界各国から集まった150人がいきなり150きりで生活するなら、共通の達成目標や元の生活にすぐ帰ることもできる心理的安全性がないと立ち行かなくなってしまいそう…と思い、距離が近い&得た実験結果が大きな成果となりそうな月が気になります。
④でISSの中とかが面白い気がします。端から端まで簡単に行き来出来てかつ、ずっと移動していることが視覚的にわかる場所で、生まれた時から生活する人の「外」という感覚が気になります。自分の存在にかかってるバイアスがちょっと違う気がします。
まわりの人とかものごとの認識が1番違ってくるのが、ISSみたいなちっちゃいところの住むことだと思います。身の回りのスケールを最大限にミニマムにした人達と自分達がどう違うのが気になります。

どれもロマンがありますが、①の宇宙空間がいいと思いました。
あまり現実味がないかもですが、各ルームが独立していて、都合よって分離・ドッキングを繰り返すことで常に変形し続ける居住空間とかを想像するととてもワクワクします
150人というのは絶妙に倫理的な秩序が担保されにくい人数だと個人的には感じるので、比較的手軽に地球から干渉できる&脱出したいと思った人が自力で脱出できると考えたのも理由のひとつです。
好奇心だけで①宇宙空間がいいかなあと思いました。
個人的には太陽系よりも外に意思疎通できるかもしれない生命体を探したいと思うので、月とか惑星とかみたいに、ある程度位置が決まってしまわないようにしたいという魂胆です。地球上にいくら人がいても、宇宙空間にポツンと浮かぶ地球を考えると急に孤独と恐怖を感じるので。どちらにせよ孤独と恐怖は味わうんだと思うんですけど(笑)ただ、下手に領地(?)を広げると滅びてしまうかなあ(ローマ帝国みたいな)。
あとは単に物理学の研究が進みそうだなあ(デーモン・コア的なことになりそうだけど)という研究目線から。
現実的にはみなさんが言うように物資の供給からの面と、重力面からまずは地球の軌道に回転するコロニーを乗せる感じなのかなあと。ヒト社会を長く続ける(現地で子供を産み育てる)ことも視野に入れるのなら重力の問題は最優先かなあ。まあ、宇宙線による被曝とか色々あるとは思いますが….
ある程度危険を冒してまで地球の外に出ようとする人は何か強烈で純粋な野望を持っていそうなので(純粋に研究したいとか、今の生活から逃げて心機一転したいとか、支配欲が強いとか)そういう人たちが1から創るも破壊するも可能な状況でどうなるか見てみたいっていうのもなくはないです。 
社会を作るには子孫をのこす必要があるけど、現地で生まれた子供たちは、生まれるならきっと普通に環境の整った地球の方が良かったと思うので気の毒です。
なので、なるべく彼らには「地球」の存在を教えない方がいいと思います。それでも中には「地球」の存在に勘づく賢い子供もいるでしょう。
その可能性をなるべく低くするためには、月や火星のような地球と関連性のある天体ではなくて、名前のない、場所も定かではないような小惑星に住む方がよいのではないでしょうか。
とはいえ、宇宙にヒト社会を作ることが必要になっている時点で、もう地球はダメになっている可能性が高いので、そもそも前提がよくないかもしれないです。

既に漫画や小説のネタとして使われている考えも見られるけど、それはそれでアリだと思う。

面白くて料理のしがいがあるのは根底にある価値観の揺らぎだから。

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