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親に運動をしてほしい時に③みんなで運動編

今回は”親に運動をしてほしい時に”ということをテーマに、”①概要編”と”②自宅運動編”と”みんなで運動編”という3つのことを書いていきたいと思います。

今回は”みんなで運動編”ですが、話しの流れが分かりやすくなるので、①概要編から読んでいただくと嬉しいです。

どこかに通って運動をしたい

前回は自宅で自分で運動をする方法について書きました。自宅運動は申し込みなども必要なく、本当に今すぐ始めることができます。しかし、「1人だとなかなか続かない。」「誰かと一緒に運動をしたい。」「正しい運動の仕方を教わりたい。」などと思うこともあるでしょう。

運動指導者がいる場に通うと、運動を専門的に教わることができ、運動や身体のことで気になったことはその場で聞くこともできます。運動に慣れない方はもちろん、ステップアップした運動をしたい方にもおススメです。

どこかに通って誰かと一緒に運動することは、身体を動かすことだけにとどまらず、家族以外のお友達との交流の場としてもおススメです。フレイル予防④社会参加編にも書いていますので、ご興味のある方はそちらも合わせて読んでみてください。

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行政主催運動講座や教室

どこかに通って運動をしたい場合、とっかかりとして私のおススメは行政主催運動講座です。行政主催運動講座とは、健康や介護予防に関する課が主催する運動講座、公民館や公共施設で開催されている講座のことです。

参加費が無料~安価なものが多く、多種多様な運動講座が開催されています。お試しには持ってこいです。また行政主催講座は、すこぶる元気な方が対象というよりは、体力低下が心配な方、何らかの疾患がある方(例えば関節痛など)、これから運動を始めてみたい方が対象の講座が多く、運動に慣れない方も安心して参加できます。

また、運動指導者以外にも保健師さんや栄養士さんなども手厚くサポートしてくださる講座までもあります。

情報源としては市町村の広報誌です。私の住む河内長野市の広報誌を毎月ペラペラとめくっていても、必ず何かしらの運動講座参加者募集が載っています。みなさんのお住いの地域の広報誌にも一度目を通してみてください。

地域サークル

行政主催講座はとても良いのですが、開催が1回きりだったり、三ヶ月コースだったりと必ず終わりが来ます。行政主催講座では、運動のきっかけづくりのサポートをする側面が強いためで、講座終了後はご自身で運動を継続しましょうという取り組みだからです。

そこで次の段階としておススメなのが、地域で開催されているサークル活動です。私の行っている運動サークルもここに入ります。

地域サークルも多種多様なものがあり、いわゆる健康体操のようなものにとどまらず、ヨガ・フォークダンス・フラダンス・屋外でのウォーキング・ニュースポーツなどさまざまです。

「健康体操は好まないけどフォークダンスは若い頃にやっていたし、それなら...」という方もおられると思います。ご自身の嗜好に合ったものをみつけてください。

地域サークルの問題点は情報が少なく、探し出せないことです。どこでどのような活動をしているのか?広告があるわけでもなく、ネットにも載っていないとなると、見つかる気がしません。

探し方としては、まずはお友達に聞いてみてください。そのお友達は何もしていなくても、友達の友達など、誰かしらがどこかで地域サークルに加入しているものです。「こんな運動をしたいけど、何か知らない?」と聞いてみてください。また、上記に書いた行政主催講座に参加された場合、その運動指導者や市役所の方に情報を求めるのもいいでしょう。地域サークルの一覧表やチラシを作っていることをよくお見かけします。

民間スポーツクラブ

こちらはスーパーの中に入っていたり駅前に建物があったり、誰もが目にすることがあると思います。1番分かりやすく折り込みチラシなども盛んなため、いつでも情報が手に入りやすいです。

民間スポーツクラブといっても、最近はさまざまな形態のものがあるようです。総合型といわれるマシーンジム・スタジオ・プールと施設が揃っているものから、ヨガスタジオなど目的特化型のも、30分で運動が完結するようにプログラムが組まれているものなどなど。

体験会なども盛んに行っているようですので、一度体験をしてみてください。

福祉サービスを利用する

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最後に福祉サービスの利用についても書いておきます。
「1人で運動するには見守りが必要」「1人で運動施設に通うには、バスの乗り降りなどの移動が困難」と感じたときは、福祉サービスを利用することも1つです。

例えば、ディサービスに通ったり、機能低下が心配な方向け運動教室が自治体でで行われていたり(通所型サービスC)、地域の集会所などで行っているサロン活動などもあります。

これらは誰でも利用できるというよりは、市町村の窓口で申請や審査が必要(要介護認定を受けるなど)な場合もあります。「どこで何を申し込めばいいのか?」「何を認定してもらえるのか?」など、なかなか難しいです。そのような時、まずは地域包括支援センターに行ってみてください。

地域包括支援センターは、高齢者からのあらゆる相談を受け付けてくださる窓口です。各市町村ごとに数か所設置されています。その方に合った通いの場を紹介してくださったり、何らかの手続きが必要な際にも、そのやり方も教えてくださいます。私も包括支援センターの方とお話することがありますが、とにかく親切で人当たりが柔らかい方々です。どうぞ、安心して相談に伺ってください。

ご家族は情報収集係

たくさん書きましたが、みなさんの選択肢はたくさんあります。あまり気乗りしないことを続ける必要はありません。いろいろな場所で体験参加をし、ぴったりと自分に合うものをみつけてください。

またご家族の立場としての役割は、とりあえず情報収集です。選択肢が多い方が、ご本人が「これだ!」と思う場所に巡り合える可能性が高いです。特に、ネット検索は若い世代の方の方が長けている傾向にあります。SNSやホームページなどからの情報をどんどんとご家族にお伝えください。

また、申し込みや入会、料金設定のシステムがややこしい、開催場所が分からないことも少なくないです。そういった時のネット検索も力強いです。

最後に...

運動をしてほしい気持ちは、親に元気でいてもらいたい、楽しく暮らしてほしいなど、ご本人に充分伝わっていることと思います。その気持ちが強すぎてか、運動をごり押しされる方も少なくありません。

運動をするかしないかを決めるのはご本人です。今はしなくとも、暖かくなったら...気乗りしてきたら...運動を始めるかもしれません。どうぞ、気長にサポート役に徹してください。

私も運動指導者、サークル運営者として、必要な方に心地よく利用していただける場になるように頑張ります。

おでかけ運動教室わんせるじんぐ
https://wan-seru-jingu.jimdofree.com/


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