わんこのアレルギーについて~皮膚アレルギーの被害と改善
今回は皮膚に触れて起きる炎症のアレルギーについて説明します
もちろん、食品でも例えば私たちがとろろで口回りが荒れてしまうような炎症もあるのですが、主に細菌についてここではお伝えしようと思います
細菌性皮膚炎の事故
私の友人でプードルを飼っている子がいまして、体の内側、特に太もも内側やお腹が黒ずむような症状に悩まされていました
その子から「こんな商品使っているんだけどどうかな?」と相談を受けたことがあったのですが・・・・
その商品は腸活もできるというスプレータイプの商品で、
原材料はこちらです
↓↓↓
・寒天
・黒糖
・乳酸菌や酵母など菌
・塩
・水
なんか乳酸菌とか酵母とか入っているといかにも腸によさそうな雰囲気です
かつ、皮膚に付けたら細胞修復効果も期待できるというものでした
が、これ見る人によっては「めちゃくちゃ危ない」と思う内容になっていて、マラセチア菌の完全にエサとなる配合になっていたんです
まず、マラセチア菌の特徴を理解しておく必要があるのですが、
マラセチアというのは酵母の一種です
酵母は糖をエサにして成育するのですが、この配合の中に見事「黒糖」が入っている
さらに、犬は人よりも体温高いですが、皮膚の体表温度は36~38℃くらいでしょうか??
これは酵母が成育するのに絶好の温度状態であり、環境面でも抜群。
さらにさらに必要な水分ももちろん兼ね備えていまして、商品の保存状態によっては商品自体が細菌汚染されることに・・・
なお、余談ですが商品の衛生状態を確認するために細菌検査を実施しますが、細菌検査は菌をプレート上で成長させてコロニー(菌)を数えます
酵母用のプレートの原料は「寒天・糖」がほぼです
スプレー上になっていながら、ほぼ培地と呼ばれる組成に近い内容の商品がマラセチア菌に良い!?
マラセチア菌の成長にはよいですが、菌撲滅の真逆にいるものを炎症を起こしている場所に塗っていたこともあり、それはよくなるところかさらに赤く炎症を起こしてしまっていたのでした
・・といったように、「〇〇に効く」「▼が治る!」といった薬機法にもひっかかかるようなPRをした商品ほど危険なものはなく、(もちろんペット商材も薬機法適用されます ペットフード公正取引協議会)
効くなら「薬」の扱いです
即効性があるものはもはや薬と一緒なのですが、できるだけ薬というものを使いたくない飼い主さまは多くいるはずです
ペット用品は規制がかなり緩く、「雑貨」扱いです
ペットフードも例外になく未だ雑貨です
ということは、残念ながら売れればよいという考えのメーカーも少なからずいる状態ですので、商品のPRだけを信用せず、中身を見る目を養えるよう、飼い主さまには知識をつけていってほしいと願っています
※考えが安易なメーカーはこの激戦のレッドオーシャンであるペット業界において淘汰されていっています
脱毛を防ぐ 改善させる栄養とは?
皮膚炎に伴って毛が抜けてしまうなど出てくる場合もありますが、毛の材料になるたんぱく質やツヤにも影響するビタミンEらの摂取も必要となってきます
カサカサした皮膚は油が足りていないこともあるのですが、腸内環境も大切でして、同じドッグフードをずっと食べ続けていると腸内は一定の環境のままになります
腸内環境を整える
腸内環境をよくするために乳酸菌の活用をよく耳にすると思いますが、腸にいきつくまでに強酸下のため、乳酸菌は死んでしまうことが多い状態です
特に犬の場合は人よりも胃酸が強い状態ですので、より腸までいきつく確率が低い状態でもあるのですが、
最近は
プロバイオティクス:生きた乳酸菌
プレバイオティクス:腸内の乳酸菌、ビフィズス菌のエサ
これらが入ったフードなどもありますので、うまく活用するのもひとつかもしれません
※即効性があるわけではなく、環境をかえていくには時間もかかりますので、なんとなくよさそうとなったらそれは体に合っているものとして摂り入れていきましょう
腸内を悪化させないためにも
ドッグフードの主原料は「肉」などのたんぱく質が多かったりしますが、ドライフードを食べさせている場合、肉自体は酸化しますし、フードの周りをコーティングしている油も長く空気に触れれば同じように酸化します
すなわち、人間でいうところのLDLコレステロール(悪玉)が増えてもおかしくない環境下です
LDLコレステロールは腸内環境を悪化させる物質のひとつでもありますので、改善のためにも野菜をおやつで食べさせたり、ごはんのタイミングでフードに野菜を混ぜて食べさせ、LDLコレステロールの合成を抑制させましょう
(フルーツでいうとりんごもコレステロール値を下げるのでおやつにお薦めです)