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夏は食欲がなくなるが原因はいろいろある

だいぶ気温も高くなり、かつ湿度も高いので不快指数がとても高い日が続くようになりました

そんな中、毛皮で覆われたわんこたちは人間と一緒で暑さで食欲がなくなることも考えられますが、他にドライフードを使用している場合、コーティング剤が酸化して廃油状態のにおいがしてしまい、食べる気が失せている・・・という可能性があります
特に大袋入りのフードを使用している飼い主さんへ向けてここで説明したいと思います

大半が使用しているだろうドライフード(カリカリフード)は保存の効く優れたドッグフードです
ドライフードの大きな利点はとにかく「保存が効く」「どこでも簡単にごはんをあげることができる」「(ものによっては)安価で経済的なメリットがある」
いろいろな理由があると思います

がしかし、市販された多く見かけるフードは多くが油でコーティングされています。その油には香ばしかったり肉そのもののフレーバーが含まれたりさまざまです。かつ、そもそもが肉や魚を使用して作られているため、動物性脂肪分も多く含まれています
脂肪分=油が厄介でして、空気に触れた時点で酸化が始まります

天ぷらや総菜売り場などでの香りがたまに胸焼けするようなにおいだったりしませんか?これは酸化が影響しています


天ぷら油がだんだん黒くなっているのはまさに酸化が進んだ状態ですが、ドライフードはカリカリ乾燥状態(水分含有量10%程度)ですので、微生物が繁殖しにく状態ではあるものの、日があったった場所で長時間放置することで酸化が進み、食中毒が起きかねません
食中毒以前に不快なにおいを発するため、私たちより嗅覚が優れたわんこたちが食欲が失せてしまうのも致し方ない状態といえるでしょう

そのため、特に夏場の梅雨時期~夏場のフード保管に関しては注意が必要で、大袋入りであれば小袋にわけで冷暗所で密閉するなど工夫をすることで酸化はもちろんのこと、食欲のもとになるにおいが飛んでしまう心配もありません

さらに老犬の場合は水分摂取を促す目的で水を足してふやかして食べさせることもあるかと思いますが、こちらは水分+温度+栄養という好条件なので長時間放置することで微生物繁殖が想定されます
大腸菌の場合で、今時期ですと20分で2倍速で繁殖します

そもそもわんこの胃液は強酸のため、多少の細菌でも食中毒が起きることはないようですが(外のものを拾って食べてしまってもピンピンしていたりする)健康のためにはより気にしてあげたほうが間違いないでしょう


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