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「学習指導要領=教育内容の“大枠”を定めるもの“。削減&拡張は各学校で」/文科省会議で意見交換

「学習指導要領は、教育内容の大枠を定めるものとして作成し
その削減や拡張を、各学校で行える形が寛容ではないか」

  
学習指導要領をめぐる諸課題をテーマにこのほど開催された、文科省の会議において
委員からこんな意見が出されました。

学習指導要領は本来、大綱的基準において法的拘束性を持つもの。
そこに書き込まれた内容を、すべてその通りに実践すべき、とされているわけではなく
学習指導要領を基準にしながら、各学校の実態や特性に応じて教育課程を組むこと、とされているはずです。

ただ委員は、現実には必ずしもそうなっていないことを指摘。

「例えば、『近隣の学校がそうしているから』といった理由で
標準時間時数を超えて、多くの授業時間を設定しているケースがある。
そこには『何となく授業時間数を積んでいれば、子どもの学力を保障しているように見える』といった(学校側の)感覚があるのかもしれない。
あるいは、『休校措置を講じなければならなくなった際の保険のために』という意味もあるのかもしれない」

といった趣旨の話をしました。

その上で、学習指導要領に基づき各学校が作成する教育課程が
子どもによっては、過重または過小という事態が起きている
と、問題提起。

それが過重であった場合

・多すぎる量や過度に高い目標が設定されると、子どもはそれを“見ない”ようにする
・学びから距離を置く子どもが生まれる

といった弊害が起きることを説明しました。

また反対に、一般的なカリキュラムでは全体的に学習量が過小となる子どもや
2Eなど、特定分野について過小になる子どもの存在も指摘。

以上のことを踏まえ、学習指導要領の在り方として
《教育内容の大枠を定めるものとして作成し、その削減や拡張を、各学校で行える形》を提案しました。

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何よりもまず

《学習指導要領は、大綱的基準である》

という原則を、教育行政も現場も改めて認識することが今必要だと思います。
先日、我が子がお世話になっている先生とお話ししていた時

「朝8時すぎからほとんど夕方まで…って、学校で勉強する時間が長すぎる気がします」と軽くわたしが振ってみたところ、同意してくれつつ
「それはもう、文科省に言ってもらわないと…」と苦笑いされていました。
学習指導要領が、絶対の基準だと考えているんだな…と感じました。

先生自身も、朝から夕方までほぼ休みなく子どもたちに寄り添って、疲れ切っている様子です。

子どもたちと先生方のために、《学習指導要領は大綱的基準である》という本来の原則に立ち
まず授業時間の短縮から、切り込む学校が増えたらいいな…と個人的に思っています。

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