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#73 速度と距離


「早く行きたければ一人で進め。遠くまで行きたければ、みんなで進め」(if you want to go fast, go alone; if you want to go far, go together)
アフリカの有名な諺であり、ウォーレン・バフェットやニュージャージー州選出の上院議員のコリー・ブッカー、アル・ゴア、ヒラリー・クリントン、リチャード・ブランソン、日本では岸田総理が所信演説で引用していることから広く知られるようになったものですが、その言葉の意味としては
【一人だと目的地に早く着くことができる。しかし、仲間とならもっと遠くまで行くことができる。
一人だと行動は早くできるが、自分が行ける距離の限界がある。仲間と行くと、みんなのペースに合わせなければならないため、スピード感はない。
しかし、個人の限界を乗り越え、まだ見ぬ場所まで行くことができる。】一人だといずれその活動に限界が訪れ、目標とするところまではいけないのではないか。というのを端的に表現した言葉です、そこで僕は考えました、個人が持ちうる肉体の限界まで出し切ると、一体どこまでいけるのだろうか?その際、僕の頭に100m走の世界記録保持者ウサイン・ボルトが思い浮かびました。
#個人の限界

【100m走の限界タイムはどのくらい?】

100メートル走で、9秒58という世界記録で五輪史上初の3連覇を達成したウサイン・ボルトですが、研究者の中では、この競技ではこの先もう新記録が出る可能性は低いと言われています。実は100m走の世界記録は80年前と比べ、そこまで縮まっていないらしく100m走では走り方を改善するくらいで、あまりできることは多くありません。なぜなら、人間の身体には限界があるからです。
また研究者たちは、筋肉や関節の限界に基づいて、人間が100mを速く走るにはそろそろ限界が近づいているのではないかと考えています。その限界の記録は、9.27秒だそうです。

【皆同じスピードで果たして遠くまで行けるのか?】

僕の場合、仕事上チームで大きなプロジェクトを進めることがあるのですが、チームの中でも個々の能力には多少の差があり、処理スピードの速い人、遅い人、問題解決能力の高い人、小さな問題を抱えてテンパっている人など、様々な人がいますが、はたしてそのチームで大きな目標を達成できるのかと疑問に思う事があります。同じスピード感を持って取り組んでいかなければ、チームとしての成果は出せないし、一人一人が限界を超えていかなければならないシチュエーションも必ず訪れます。
#リーダーってホント大変

その為、リーダーはチームのメンバーに叱咤激励をかまして、どうにかやる気を起こさせようと努力します。チームをまとめることは容易なことではありません。チームメンバーのスキルやパフォーマンスにそこそこ差がある場合、リーダーは全員が同じスピードで取り組めるようにする必要があります。しかし、これは容易なことではありません。リーダーは、個々のメンバーがどんなモチベーションかを理解し、それに応じて戦略を立てる必要があります。
以前、僕が考えるリーダー像について書いた記事がありますので参考にまでにどうぞ。

例えば、処理速度が速い人は、高いパフォーマンスを発揮するために大きな仕事を任せることができます。しかし、仕事の割り当てをミスれば、彼らはストレスを感じ、ミスを犯す可能性があります。
一方、処理速度が遅い人は、短期的にはパフォーマンスが低いかもしれませんが、彼らが特定のタスクに専念することで、より長期的な視野でチームのパフォーマンスを向上させることができます。チームメンバーの弱点を克服する方法を見つけ、スキルを向上させることが、リーダーの重要な役割の一つです。また、リーダーは、チームのメンバーが達成するべき目標を明確に示す必要があります。チームが共有する目標を理解することで、個々のメンバーは自分の仕事が全体の成果にどのように貢献するかを理解し、同じ方向に向かって取り組むことができます。リーダーは、チームメンバーがそれぞれ異なる能力を持っていることを認識しながら、個々のメンバーが最大限に活用されるようにチームを組織する必要があります。これは、目標達成に向けて必要な【速度】と【距離】を調整することでもあります。個人の限界を超え、全員が協力して達成することができるということを、リーダーはチームにしつこく言い続けていかなければいけないという使命があります。
#人間関係がほとんど

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