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介護予防のワンポイントアドバイスに使えるデータ

日本人の65歳以上人口は、3,621万人となり、総人口(1億2,550万人)に占める割合も28.9%と3〜4人に1人は高齢者となっています。
それに伴い、介護費も年々増加をたどり、介護予防は急務となっています。
ウォーキング療法士もウォーキングで皆さんの健康をサポートし、介護予防に一役買うことが可能です。
では、実際に介護予防についてお話しする場合、何に注目すればいいのでしょうか?
本日は介護予防についてワンポイントアドバイスをする際、役にたつ研究をご紹介します。

要介護になる原因は骨折が多い

要介護の状態となる原因の13.0%が「骨折・転倒」と報告されています。
つまり、この転倒を予防することが介護予防につながります。
高齢者の転倒要因として過去の転倒歴、バランス障害、筋力低下、視力障害、薬剤、不適切な靴、滑りやすい床などが指摘されています。
中でも、加齢によるバランス能力の低下は、転倒予測において重要な因子であると報告されています。

転倒予防で普段から注意する数字

今回ご紹介する
地域在住高齢女性のバランス能力を簡便に評価する継ぎ足歩行テストの妥当性
では

継ぎ足歩行テストは,幅5cmのテープ上を,一側のつま先と対側の踵を接触させながら歩行させた.歩行する際には,つま先と踵を接触させるとともに,テープ上から足部を逸脱させないように,可能な限り早く歩くように指示した.10歩の継ぎ足歩行に要した時間(秒)を計測した.

(中略)

本研究における継ぎ足歩行テストとそれぞれの機能的体力テストの間で有意な弱い~中等度の相関関係を認めた.既存のバランス能力評価指標との関連が認められたことから,継ぎ足歩行テストの基準関連妥当性が確認された.

と方向されています。
つまり、つぎ足歩行のタイムを計測することで転倒リスクを考察できる因子と考えら得ます。
この研究で役にたつポイントが年齢別に基準値が定めたことです。
以下の表において、1〜2の方は要注意であり、下肢筋力を鍛え、バランス能力の向上が必要と考えられます。

まとめ

ウォーキング療法士は様々な悩みを持った方々に対応します。
その時に根拠に沿った説明ができることで、その方々の安心感は段違いです。しっかりと根拠に基づいたご説明をし、その方々の安心をサポートしていきましょう。
ウォーキングを指導し、その方の健康寿命をサポートしてみませんか?
療法士として、社会貢献ができる手段がウォーキング療法士です。

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https://iairjapan.jp/wt/



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