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高齢者のウォーキング

ウォーキングの効果得るためには、中強度(ボルグスケールでは13程度)で実施することが重要とお話してきました。
しかし、運動習慣がない人に対して、最初に中強度の運動をお伝えしてしまうと継続できない場合も多くあります。
特に高齢者は軽い運動を求める傾向にあります。
とはいえ、低強度運動は、身体機能の向上という側面より、ストレスの緩和や心身のリフレッシュのために行うという傾向が強くあります。
では、実際に低強度運動では身体機能の効果は得られないのでしょうか?

高齢者と運動強度

今回紹介する

高齢者の健康づくりにおける低強度運動の有効性について
では、サルコペニアに対する低強度運動の効果に関する先行研究を集約を紹介されており、

低強度の筋力トレーニングは、高強度の筋力トレーニングよりも筋肉量や筋力の増大についてはやや効果が低い可能性があるが、筋肉量や筋力の維持あるいは低下の遅延には十分効果があると推測される。また、身体機能の向上については顕著な違いはないことからその効果を得られる可能性は高いと考える。

とまとめられている。
特に高齢者の場合、中強度以上の強度が推奨されていますが、高齢者の場合、運動強度の設定が若年者よりもさらに難しく、十分な注意が必要となるため、低強度運動を実施することが推奨されています。

まとめ

ウォーキングの効果を最大限に得るためには中等度の運動強度が必要です。
しかし、高齢者には中等度は『きつい』と感じてしまう傾向にあります。
今回は、低強度の運動での効果を紹介しました。
その方の年齢や運動歴などを総合的に判断し、その人にとって実施しやすい運動強度を設定することが重要ですね。
そこは包括的に対象者を見るプロである療法士の視点が活かされますね。

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