ウォーキングと片脚立ち
ウォーキング教室の開催やパーソナルトレーニングの開始で考慮しておきたいのが転倒のリスクです。
では、その転倒リスクをどのような方法で減らすことができるでしょうか?
本日は、ウォーキング療法士が知っておきたい転倒を回避するためのスクリーニング検査について整理していきましょう。
高齢者の平衡感覚検査
加齢と共にバランス能力は徐々に低下していきます。
そのバランス能力を評価するために、よく実施されているのが、BBSやFRT(ファンクショナルリーチテスト)です。
さらに、最も簡便な検査として利用されるのが片脚立位です。
この片脚立位が開眼時に30秒保持可能か?不可能か?によってバランス能力が測定できるとされています。
ウォーキングと片脚立位の相関はあるのか?
今回ご紹介する論文の
男性高齢者の片足立ち保持時間と身体機能の関連
では、
30秒以上保持可能群と未満群では、腰椎前弯角(p<0.05)、大腿四頭筋筋力(p<0.05)、最大歩行速度(p<0.05)、TUG(p<0.05)、10m障害物歩行(p<0.05)、6分間歩行距離(p<0.05)において有意差があった
と述べています。
つまり、ウォーキング教室やパーソナルトレーニングを開始する前に開眼片脚立位を実施することで、転倒リスクを考慮することが可能になります。
まとめ
ウォーキング療法士は理学療法士、作業療法士、言語聴覚士を対象とした、競歩のアスリート視点にリハビリの知識・技術を加えたメゾットをお伝えしています。
それぞれの状態に合わせた指導をするためには、このようなリスク管理の知識も必要となります。
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