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ウォーキング時に注目したい筋がこれ!

講習会でいつもお話ししていますが、ウォーキングの時に意識したいのが前足ではなく後ろ足です。
しっかりと後ろ足で身体を押し出してあげることで歩幅が広がり歩行速度も向上します。
ではその歩幅を広げるために必要な筋はなんでしょうか?
本日は加齢ととも注意したい歩幅を広げるための筋について整理します。


加齢に伴い歩行はどう変化するのか?

今回紹介する
歩行に重要な“足首を素早く動かす能力” 加齢と性別による能力の変化を検証
では

18 歳から 91 歳までの健常成人 550 名を対象に、足関節底屈運動速度と足関節底屈筋力の計測を行い、対象者を若年群(18~39 歳)、中年群(40~64 歳)、前期高齢群(65~74 歳)、後期高齢群(75 歳以上)の 4 つの年代グループと男女2 つの性別グループに分類して各機能の加齢変化と性差について検討しました。その結果、底屈運動速度は若年群から後期高齢群にかけて約 26%低下し、底屈筋力と同様の加齢変化を示すことが明らかとなりました。一方で、性差に関して底屈運動速度の男女間での差は 1%未満であり、底屈筋力とは異なる特徴を示しました。さらに、単回帰分析により、底屈運動速度に対する底屈筋力の寄与率が 16%と小さな値を示したことから、運動速度は筋力に依存しない独自の性質を持つ機能であることが明らかとなりました。

と報告されています。
つまり加齢に伴い、歩行時の底屈角度は減少していくが、それは底屈筋の筋力の問題ではないことが考えらえます。

ポイントは股関節

では、なぜ加齢に伴い、底屈角度の減少がおこるのでしょうか?
ポイントは股関節です。
他の研究では、加齢に伴い歩行時の歩幅は減少することがわかっています。
詳細はこちら

歩幅が狭いということは、股関節の伸展が減少しています。つまり後ろ足で歩幅が作れない分、足関節は底屈する必要がなくなります。

後ろ足を意識してここを鍛えよう

股関節伸展角度を向上させることで足関節の底屈角度も改善します。
つまり後ろ足の意識です。
では、その時に注目したい筋はなんでしょう?
答えは股関節を伸展させるためのハムストリングスです。
詳細はこちら

しっかりとハムストリングスも自己トレとして鍛える、ウォーキング時にも後ろ足を意識してハムストリングスを利用することで効率的なウォーキングが可能となります。

まとめ

加齢に伴い、ハムストリングスは筋力低下が生じやすいです。
その予防としてウォーキングを実施することで筋力が鍛えられます。
そのためには、後ろ足を意識したウォーキングが重要です。しっかりと正しいウォーキングの知識をお伝えしていきましょう。
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