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定年退職



定年退職という概念が近年少しずつ変わってきている。

民間企業も公務員も定年の延長が進んでいて、元々昔は55歳くらいだったものが今では60歳から65歳へと移行している時代だ。


雇う側の企業も昨年4月に「改正高年齢者雇用安定法」が施行された。
これまで義務付けられていた【65歳まで雇用確保】からさらに【70歳までの就業確保】が「努力義務」となった。


思うに日本人の寿命も延びて長く働ける時代になり、年金も縮小傾向、自助努力が必要になってくれば必然的に労働する期間は長く保てた方が、経済的にも健康的にもいいのだと思う。

しかしながら、今定年まで10年切ってきている人たちからするとマラソンのゴールを先に延ばされているような感覚にもなるだろうなと感じる。


自分が仕事で話をする方たちも実際に定年が延ばされることについてネガティブな感じ方をしている人が比較的多い感じがする。
あくまで個人的な感覚だが…


あとは今の仕事に対してのやりがいにもよるのだろう。
いやいややらされていて、しょうがなく生活の為にやってる人は、お金が十分あれば今すぐにでも辞めたいと思っている。

逆に、今の仕事にやりがいを感じ充実した時間を過ごしている人は、いつまでも続けていたいと思う割合は多いだろう。


面白い記事があった。


結論。

今60代以降の人が仕事を辞めたい年齢は「数年から5年先」とどの年代も答えるのだそう。
要は、「あともうちょっと!5年くらい頑張ろう!」といって5年たった時には、体が健康であればまた同じことを思うということだ。


まあこれから本当に定年の考え方も多様化するんだろうなという印象だ。
何が正しいとかそういうことではなく。


良くないなと思うのは、従来の定年制のように○○歳までという感じで、刑務所の収容期間のように決められた期間をどうにかやり過ごし、定年後を楽しみに現役時代を過ごすことかな。


って考えていたらある本に、こんな言葉があった。


「この世で最も悲しい人とは、定年退職するまで頑張って働き、引退したら楽しく過ごそうと思っている人だ」

ウォード・ハウエル・インターナショナル
ジョン・レイノルズ会長の言葉


なんと(笑)
正直こんな人めちゃくちゃ多いんじゃないかなと。


怖いのはこの言葉の紹介があった本。

約20年近く前にアメリカで書かれた本だった。


こういった定年制に対しての批判的な意見がアメリカではだいぶ前からあったんだなと思うと凄い国だなと改めて思う。


今更でもあるが、やっぱり働き方と仕事への価値観って見直さないといけないなと感じた日曜日。


道は自分で切り開こう。

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