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『樹』に触れたい時に読む3冊🌳✨

『木はいいなぁ』
 ユードリイ さく
 シーモント え
 さいおんじさちこ やく

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木がある。ただそこに、暮らしのそばに、起きて、食べて、遊んで、憩って、眠って、そうしてただ暮らすそばに、木がある。シーモントの描く景色は、木が被写体の風景ではなく、何気なく切り取った暮らしの時間に自然に木がある景色である。樹を愛し、それでいて、特別な意識をすることもなく、ただともに暮らしている。かけがえのないさりげなさの中で樹を描いた作品。『木はいいなぁ』そうとしか言いようのない気持ち。素朴で骨太な一品。


『インドの樹、ベンガルの大地』
 西岡直樹(著)

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(内容紹介より)バニャン・ツリの木陰で休んだ熱暑のひととき。祭りの日に友人と遊び、柔かな陽がさす池で沐浴した日々……。ベンガル地方の風や樹、可憐な花の香りと姿が今も記憶の中で息づく。

淡々とした語りから沸き立つ熱波、樹木や草花の匂いと、人の息。植物を切り口に綴られるベンガルの日々は、これまで抱いていたイメージとは全く違う、未知のインドを五感で教えてくれた。著者手描きの植物画も、図鑑のように細密でありながら、手描きの温もりがこもり、植物が育つ土の匂いまで伝えてくるようだ。
すごくいい香りの風が吹いている1冊。


『地球遺産 最後の巨樹』
 蟹江節子(著)
 吉田繁(写真)

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(内容紹介より)
巨樹を見ると、人はなぜ感動するだろうか。巨大さか、長寿か、神秘性か。世界最大の巨樹を求めて10余年、巨樹写真家が集めた作品からベストショットを集約。21世紀の世界に贈る。

巨樹の魅力に目覚めてしまった1冊。単なる写真集ではなく、世界に点在する巨樹と実際に対峙するかのような迫力ある写真とともに、巨樹一本一本が持つストーリーを、神話や、発見者の経緯、地元での愛され方など、時には巨樹をとりまく環境の考察を交えながら、多角的に深く語り尽くす重厚な図鑑としての存在感ある一冊であり、さらには、世界中の巨樹に猛烈に会いに行きたくなるガイドブックともなる。
あまりに感動して写真家の吉田繁さんにコンタクトを取ったところ、国内外で巨樹ツアーを開催されており、お勧めの希少な巨樹に出会うことができた。巨樹、最高!!!



樹はいいなぁ、本はいいなぁ、樹の本はますますいいなぁ。
本を生み出してくれる樹に感謝✨🌳🌈🙏

[追伸]
 扉写真はキューバ共和国の首都ハバナにある
アルメンダーレス公園の大森林。
ここにも巨樹がたくさん✨

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