おかえり図書館✨Biblioteca Intima✨

世界をバタバタ移動する中、日本で私の帰りを待っている書籍へ対しての恋しさから、自分用の…

おかえり図書館✨Biblioteca Intima✨

世界をバタバタ移動する中、日本で私の帰りを待っている書籍へ対しての恋しさから、自分用の蔵書記録として紙の上で1人ひっそり開館。旅先での図書館や書籍との出会いも綴ります。Biblioteca íntimaはスペイン語で「自分の心の奥底に秘めた、とても大切な図書館」を意味します。

最近の記事

『樹』に触れたい時に読む3冊🌳✨

『木はいいなぁ』  ユードリイ さく  シーモント え  さいおんじさちこ やく 木がある。ただそこに、暮らしのそばに、起きて、食べて、遊んで、憩って、眠って、そうしてただ暮らすそばに、木がある。シーモントの描く景色は、木が被写体の風景ではなく、何気なく切り取った暮らしの時間に自然に木がある景色である。樹を愛し、それでいて、特別な意識をすることもなく、ただともに暮らしている。かけがえのないさりげなさの中で樹を描いた作品。『木はいいなぁ』そうとしか言いようのない気持ち。素朴で

    • 『おとうさんとぼく』 e.o.プラウエン 小学校の図書室で出会えた漫画

      まん丸顔に立派なひげ、とっても子煩悩な”お父さん”と、 やんちゃだけど優しくて、とっても愛らしい小さな”ぼく”。 二人の何気ない日常をユーモアたっぷりに描いた作品『おとうさんとぼく』は、ドイツ人風刺画家e.o.プラウエンの8コマ漫画。 作中にはセリフがほとんどない。 にもかかわらず、読めば一瞬にして二人の会話が自然に聞こえてくる。 親子の魅力にぐいぐい引き込まれて、134篇ものコマ漫画を一気に読み終えてしまう瞬間は、上質なサイレント映画を見た後のように、心地よい満足感に包ま

      • 『おかえり図書館✨ Biblioteca íntima🌈』

        ハラハラしたり、 オロオロしたり、 はしゃぎすぎてしまったり… 日々の暮らしの中、 ふと自分を見失いそうになるたびに、 大事な芯に立ち返らせてくれる、 大切な物語や書籍を集めた図書館です。 元々は、 世界をバタバタ移動する生活の中、 日本で私の帰りを待っている 書籍たち一冊一冊へ対しての愛を 綴ることから始めた自分用の蔵書記録で、 ずっと紙の上で1人ひっそり開館していました。 蔵書記録に加えて、 旅先での図書館や書籍との出会いも綴ります。 Biblioteca íntimaは

      『樹』に触れたい時に読む3冊🌳✨