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これは一方的な愛

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「近況を教えてください」

Instagramのストーリー上に投稿した質問だ。
右下には小さく今回のタイトルになった言葉を付け加えた。

なんでこんなことを聞いたんだろう。
きっと前日のリモート飲み会のせいだ。

大学時代のゼミの友達4人と一か月振りにお互いの話をした。
顔を突き合わせたのは二か月前の卒業式以来。
懐かしいと思えるほどの期間ではない。それでも話が尽きないほどには中身の濃い二か月ないし一か月だった。

少しずつ仕事内容をおぼえてきて、自分なりの生活のリズムができてくる。
それに伴って、入社前に抱いていた理想とのギャップや自分の置かれている環境の輪郭が明確になっていく。
そんなタイミングで、同じ大学に通い、同じゼミで学んでいた友達の話を聞いた。なんだかみんなに会いたくなった。単発的なものではなく、もっとこう、テキトーにしてても会える感じの。リモート飲み会を楽しみに待たなくてもいいような距離感で。

朝起きてもその感情は消えてなかった。むしろ時間が経つにつれ、その感情は強く、大きく、具体的になっていく。ほかのみんなにも会いたい、話がしたい。地元の友達、高校の友達、大学の友達。
でも、LINEやDMで「最近どう?元気にしてる?」なんて聞くのは、器に似合わずデカ過ぎる私の自意識が邪魔をする。

そこでinstagramのストーリーに冒頭の質問をした。

ストーリーという機能は便利だ。
任意の相手にこちらの意図を運んでくれる。しかし、それを受け取るかどうかは相手次第だ。関わりたくなかったら無視すればいいし、目障りならばそもそも見なければいい。こちらはただ白紙に見せかけた任意の枠組みの中にボールを放ればいいんだ。相手からボールが返ってこない可能性を大いにはらんだキャッチボール。

まさに一方的な愛だ。こちらの愛を受け取るにしろ無視するにしろ、選択権はむこうにある。
相も変わらず私はずるい人間だ。

相手に伝わればそれで満足だ、と言いたげな顔をしておきながら、内心は相手からの愛が返ってくることを期待している。
というよりも、だれからも返ってこないことにビクビクしている。

しかし私の心配に反して、ボールを投げ返してくれる人たちがいる。
素直にうれしかった。
あまり具体的な内容に触れることは避けたいけど、やっぱりこの人たちのことが好きだなと思えるような返信ばかりだ。



いったいこの記事で何が伝えたいんだと思っている人もいるかもしれない。
わたし自身何が伝えたかったのか思い出せない。
一晩経って「書かなくちゃ」という気持ちが嘘みたいに消えている。
単に自慢したかったのかもしれない。

「私には一方的な愛に応えてくれる素晴らしい人がこんなにいるんだぞ」

愛のカタチは様々だ
と聞いたことがあるけれど
そもそも愛の種類も様々だ。

私の一方的な愛をみんながどう捉えたのか知らない(興味は大いにある)が、あなたが考えた愛を含んでいることは確かです。





なんか着地点がないように見えるけど、私なりに空白に見せかけた任意の着地点に収まりました。


と書いとけば締められそうかな(予防線)。

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