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  • KSTF2019 勝手に観劇レビュー

    特別顧問として何かしらを残していくために書いた、勝手に観劇レビュー。 前置き/各ブロックレビュー/まとめの3部構成。

最近の記事

2024.01.13-14 はまかるエンゲキヴ 第5期成果発表公演「混沌ハムレット」 覚書

前置き 関係者各位に向けての文章が多めになります。ご観劇いただいた方には、ああなるほど、と思っていただける部分もあるやも。 基本情報 はまかるエンゲキヴ第5期成果発表公演 「混沌ハムレット」 2024年1月13-14日(Wキャスト/全4ステージ) at.長浜文化芸術会館 原作:ウィリアム・シェイクスピア 演出・構成:脇田友(スピカ) 演出助手:酒井優美 舞台監督:筑田明心 照明:山本五六 音響:中村有里 衣装:井口真帆 宣伝美術:ひゆ– 制作:井口真帆/筑田明心/安

    • KSTF2022 BIG BANG!!!! かんそうぽつぽつ

      昨日までKSTF2022の総合舞台監督をしていた。 あまりの労働量と台風における緊急対応などで、今、9月20日時点での僕の身体はもうボロボロだ。 昨日、講評会・閉会式が終わり、盛況のうちに幕を閉じた。 幕を閉じたっていうか解体した。もうあの公園には少しの備品と骨組みしか残っていない。 盛況のうちにも、かなり盛った。 Twitter上では各参加者の思いの丈や、観てくださったお客様の感想が散見される。もしかしたらインスタとかにもあるかもしれないし、そっちに行けばもっとストレー

      • オンライン作品を発表してみたり、配信公演の舞台監督をしてみたり感じた諸々。

        2020年2月以降、劇場での作品発表というのが難しくなり、緊急事態宣言が明けた辺りから段々と、配信公演が増えてくるようになりました。 更に、その配信公演が、「完全リモートで制作し、オンライン発表されるもの」と「制作、上演は劇場などで行い、オンライン発表」の二分化される様相を呈していました。6月頃までの話です。 しかし、上演に関してのガイドラインの制定などが進み、蓋を開けてみると、その殆どが後者の形態か、もしくは客席を半分しての劇場公演、の二分化となってしまいました。 「

        • 京都学⽣演劇祭2020を、個人的に、応援するために⼩原藍さんにインタビューしてみた。

          * 2011年2⽉から始まった『京都学⽣演劇祭』。その名の通り、京都の学⽣演劇をやっている諸⽒たちが集まり、今⼀番⾯⽩い演劇作品を作るのはどこの学⽣なのかを決める、いわゆるコンペティションですね。  個⼈的な話なのですが、第⼀回では劇団テフノロGで参加し、2019では特別顧問という役職で関わり、そして絶賛参加団体募集中の2020では舞台監督を務めることになっています。  間は空いているとはいえ、⻑いこと関わらせて頂いているイベントであり、今回はかなり早い段階から打ち合

        2024.01.13-14 はまかるエンゲキヴ 第5期成果発表公演「混沌ハムレット」 覚書

        • KSTF2022 BIG BANG!!!! かんそうぽつぽつ

        • オンライン作品を発表してみたり、配信公演の舞台監督をしてみたり感じた諸々。

        • 京都学⽣演劇祭2020を、個人的に、応援するために⼩原藍さんにインタビューしてみた。

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        • KSTF2019 勝手に観劇レビュー
          6本

        記事

          京都学生演劇祭 全作品を観て

          大変興味深く、全作品観劇させて頂きました。 特に、トム論、ゆとりユーティリティ、後方39999.999km、睡眠時間、シレン、魔法の××らんどは楽しく観させて頂きました。 「学生」という冠を取っ払ってしまっても、トム論と魔法の××らんどは十分に強度もあり、なおかつポテンシャルもある作品だったと思います。 また明日。、ユニットめうつり、脳殺定理、ストロベリーフレーバーも楽しませては頂いたのですが、客観的な目線が弱い状態で上演されていたようにも感じます。 極端な言い方かもし

          京都学生演劇祭 全作品を観て

          京都学生演劇祭2019 観劇レビュー Dブロック(09/19 18時回 観劇) 脇田友

          *観劇された人向けの文章です。 *参加団体の皆様の今後の作品制作の一助になればと思うので、レビュー自体は超どストレートになります。 *演劇祭アンケートに「MVPは?」という項目があったので、それもこちらに記載します。 ①劇団ストロベリーフレーバー「コドポリーとレムレル」MVP:志賀びわ子 西洋ファンタジーをやるには、圧倒的ビジュアルデザインが必要になってくる。もしくは斜に構えるか。 しかし、今作は愚直にも、俳優のみで立ち向かっていった。 俳優は皆一様に、世界

          京都学生演劇祭2019 観劇レビュー Dブロック(09/19 18時回 観劇) 脇田友

          京都学生演劇祭2019 観劇レビュー Cブロック(09/20 13時回 観劇)

          *観劇された人向けの文章です。 *参加団体の皆様の今後の作品制作の一助になればと思うので、レビュー自体は超どストレートになります。 *演劇祭アンケートに「MVPは?」という項目があったので、それもこちらに記載します。 ①劇団脳殺定理「春玖番」MVP:なし なんで探偵になったの? お金取ろうとしてきたヤンキーとすぐに意気投合して一緒に演劇サークルに入りにいこうとはしないし、医者は余命宣言を肩叩くだけでは済ませない。 むしろ、あの爺さんは別世界線の主人公じゃないの

          京都学生演劇祭2019 観劇レビュー Cブロック(09/20 13時回 観劇)

          京都学生演劇祭2019 観劇レビュー Bブロック(9/19 13時回 観劇)

          *観劇された人向けの文章です。 *参加団体の皆様の今後の作品制作の一助になればと思うので、レビュー自体は超どストレートになります。 *演劇祭アンケートに「MVPは?」という項目があったので、それもこちらに記載します。 ①ゆとりユーティリティ「さとりストーリー」MVP:ガンジー 演出おおいけくんのバランス感覚が絶妙。 表現のレベルでかなり甘さはあるものの、今、自分たちが出来ることをバランス良く使ってやる、というのが全体に感じられた。 それゆえ無理なく物語が進行

          京都学生演劇祭2019 観劇レビュー Bブロック(9/19 13時回 観劇)

          京都学生演劇祭2019 観劇レビュー Aブロック(09/17 17時回 観劇)

          *観劇された人向けの文章です。 *参加団体の皆様の今後の作品制作の一助になればと思うので、レビュー自体は超どストレートになります。 *演劇祭アンケートに「MVPは?」という項目があったので、それもこちらに記載します。 ①また明日。「夕暮れとさよなら」 MVP:なし メガネ君とさわやかイメケンと小動物系女子の、センチメンタルグラフィティーなお話。 この話の肝は途中3回挟まる、行き違ったり喧嘩したりするシーン。最初はさわやかイケメンと小動物系女子。次にメガネと女子。そし

          京都学生演劇祭2019 観劇レビュー Aブロック(09/17 17時回 観劇)

          「京都学生演劇祭2019 観劇レビュー」の“前置き”

          はじめまして、こんにちは。京都で、主に、舞台監督とグラフィックデザイナーを生業としている、脇田友と申します。 2011年の第一回京都学生演劇祭に、劇団テフノロGという学生劇団で出場して大賞を受賞したのと、運営の皆様とのご縁が重なり合って、2019では特別顧問という役職を拝命しました。 堅苦しい名前ですが、要は、参加団体の皆さんが実行委員会で話し合う時に行き詰まったりしていたら、横からちょっとアドバイスを投げかけたりする程度の存在でした。 実際、公演が始まると僕は別現場が

          「京都学生演劇祭2019 観劇レビュー」の“前置き”