京都学生演劇祭 全作品を観て

大変興味深く、全作品観劇させて頂きました。

特に、トム論、ゆとりユーティリティ、後方39999.999km、睡眠時間、シレン、魔法の××らんどは楽しく観させて頂きました。
「学生」という冠を取っ払ってしまっても、トム論と魔法の××らんどは十分に強度もあり、なおかつポテンシャルもある作品だったと思います。

また明日。、ユニットめうつり、脳殺定理、ストロベリーフレーバーも楽しませては頂いたのですが、客観的な目線が弱い状態で上演されていたようにも感じます。

極端な言い方かもしれませんが、上演作品の隅から隅まで、部署に関わりなく、奇譚のない意見を交わしあって、詰められていたか、という話です。
もっと分かりやすく言うと、今この表現で本当に面白いと感じてもらえるか?という疑いを常に皆で共有しているか、とも言えます。

これは、技術レベルという話ではありません。ですので、賛否両論ありそうな後方39999.999kmですが、僕は迷いなく支持します。たった三人でも、議論しあった跡が作品の随所から、沢山見て取れました。

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特別顧問という、運営的にもまだ完全手探りな役職として、できたことは多くありません。ただ、一応役職は役職ですし、なんというか、学生諸氏とコミュニケーションを取っていると、無意識的な影響力を望まなくとも持ってしまっているという実感があります。

その上で、超どストレートにこういったレビューを書くのはどうなんだと思う方もいらっしゃると思います。

僕はそれでも、学生だからキツイことを言ってあげるのが可愛そう、とかそんなことは微塵も思わないのです。
作り手としてあの場に出てきた以上、そういった声をかけられる覚悟も持っていると思いますし、こういう立場だからこそ、適当に相槌打って面白い面白くないも言わずに去っていくだけ、っていうのは個人的にナシだと思うのでした。

惜しむらくは、僕は劇評家でも無ければ、そういった言葉を持ち合わせている人間でもないので、大した文章にはなっていないということですね…。

何はともあれ、あとは残すところ明日の閉会式、講評会、ドラフト会議、バラシ、打ち上げのみ!

参加団体の皆様、最後までどうぞよろしくお願いいたします。

京都学生演劇祭2019 特別顧問 脇田友


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