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コミュニケーションが難しい理由

就職活動で求められる能力である「コミュニケーション能力」。友達や恋人、家族の間で発生する「コミュニケーション」。職場での上司や同僚との「コミュニケーション」。ゲームをする友達との「コミュニケーション」。人間関係の問題にはコミュニケーションの問題がつきものです。

我々はなんで人と話すのだろうか?

人と話す目的を考えてみましょう。
仲良くなるための雑談、相手をもっとよく知るための質問、仕事を進める上での相談、報告など、様々な種類がありますが、よくコミュニケーションの問題になるのは、相手へのお願い、指示などのケースが多いと思います。
このケースは「相手に言うこと」が目的ではなく、「言ったことによって相手を動かすこと」が目的になります。そのため、言うことはあくまで手段で、相手を自分が思ったように動かせたか、が大事になってきます。

なんで言いたいことが伝わらないのだろうか?

「自分の言いたいことを相手に伝える」ものすごく簡単に見えて、とても難しいことだったりします。伝えられた側の心情や行動に変化を与える内容ほど、その伝え方は難しくなります
言いたいことを相手に伝えるステップを見ていきましょう。

相手に何かを伝える時には、
STEP 1 話し手による言語化
STEP 2 聞き手の理解
の2つのプロセスによって成り立っています。

STEP1 話し手による言語化

まず、自分がもやもや思っていること、ぼんやり考えていることを言語化する必要があります。「自分が伝えたいことをきちんと言葉にする」ことは、簡単に見えてとても難しいです。仕事をしていても「何が言いたいのか端的に分からない資料」を作る人はとても多いですし、会議の発言でも「何が言いたいのか分からない人」は結構います。
この言語化する力は、論理的思考力と紐づきます。
論理的に物事を捉えて、論理的に記述することを心がけると、自然と言語化する力は伸びていきます。
余談ですが、コンサル時代にパワポ職人をしていて、何百枚何千枚とパワーポイントの資料を作ってきましたが、パワーポイントって分かりやすくそれっぽく伝える資料を作るのには向いているのですが、微妙に論理の誤魔化しができちゃったりするので、論理的に正しいかどうかはテキスト(ワード)の方が適切だったりします。
論理的に伝えたい内容を整理すること、から始めると、相手に伝わりやすくなります。

STEP2 聞き手の理解

伝えたい内容を正確に言語化しても、相手の捉え方次第では、うまく相手に伝えることができません。前段では論理的に整理することをポイントに挙げていますが、伝えることの目的は相手を動かすことなので、論理的に正しいか、は別の話だったりします。論理的に正しい内容は相手が理解しやすい内容にはなりますが、相手を動かすためには論理的かどうかだけでは不十分です。
しかし、聞き手がどう理解するか、は相手次第なので正解はない、と思います。相手に合わせて、どう伝えるかを工夫すること、が重要なのではないでしょうか。
異文化理解の本などでよく言われていることですが、全て言葉にしないと伝わりづらい文化、文脈を汲み取って理解する文化、指摘する内容を都合よく解釈する文化、褒め言葉しか耳を通さない文化など、文化圏によって理解のされ方が違うと言われています。それと同様に個人個人によっても理解のされ方は異なるので、相手にどう言ったら伝わるのか、を考えて伝える必要があります。
言われた時点で不快に思って言葉が入ってこなくなり、全然別の問題の話を持ち出されて議論がズレていく、と言うことはよくあると思います。相手を動かすためには、相手にどう受け止められるかを意識して言葉を紡いで、コミュニケーションを取っていきましょう。
チクチク言葉は使わない、出来るだけポジティブな表現にする、褒めるポイントと指摘したいポイントを両方伝える、など簡単な工夫をするだけで、自分の伝えたいことの伝わり具合が違います。円滑なコミュニケーションで円滑な関係性作りをすれば、幸せな世の中になるのかなと思います!

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