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神戸大学アメフト部応援企画に見る、圧倒的熱量のファン力

こんにちは、若月(@wakatsubasa)です。

ふだんはスポーツエンターテイメントアプリ「Player!」のマーケティングをしています。

先日、面白い取り組みを見つけたのでご紹介させてください。(社内Slackで回ってきました)

「神戸大の応援でスタンドを真っ赤に染めよう!」という企画です。


神戸大学アメフト部「レイバンズ」@ravenskobe の上位進出を懸けた試合のスタンドを、1万人の「赤」(チームカラー)で染め上げて応援しようという企画です。

熱量あるこの企画、僕の周りやアメフトファン、そして神戸大関係者の周りで盛り上がっていました。メディアでも取り上げられていました。

数えてはいませんが、「#神戸大のスタンドに1万人」のハッシュタグツイートもかなりの数になっています。

なぜこのような盛り上がりがあったのでしょうか。

試合が持つストーリー性

この企画の対象となったのは、大学アメフトの日本一を決める「甲子園ボウル」の関西代表決定戦準決勝、神戸大学VS関西学院大学の一戦です。

国公立大で甲子園ボウル出場を決めれば23年ぶりの快挙、同大学としては初出場の悲願となります。

さらに相手の関西学院大学は、秋のリーグ戦で惜しくも2点差で逆転負けを喫した因縁の相手。

まさに千載一遇のチャンスであり絶対に負けられない戦い神戸大学関係者の熱量が最高に高まる一戦になっていました。


最も熱いファン「OB」が旗手となる

そしてこの企画、アメフト部が行っていたと思いきや、同チームのOBが企画立案・実行していたんです。

「どうやって強豪の関学に立ち向かえるようなサポートができるのかを考えた時に、まずはスタンドからも関学を圧倒しよう!という思いで企画を考えました」というのは、プロジェクトの発起人であるレイバンズOBで放送局勤務の関藤智明さん(1993年・教育卒)。
 「『赤』でスタンドを染めることで、関学のブルーを飲み込もうという意図」と、企画に至った経緯についてコメントをメディア研に寄せた。

神戸大学メディア研ウェブログより引用

僕はチームのファン度が高いのは、まずチームメンバーやスタッフ、そしてその次に保護者やOBOGだと思っています。

年齢も若く現役生に近くて圧倒的に熱量が高いOBが旗印となり、現役のアメフト部とは違う起点で旗手になったからこそ、このチャンスに高まっていたOBOGが反応したんだと思います。


わかりやすい旗印と共犯感

引用したツイートに「タイムラインで発見」とあったように、盛り上がりを促進したのはTwitterでした。

これだけ多くの人が反応したのは、わかりやすい旗印があったからだと思います。クリエイティブとハッシュタグです。

ひと目見て気持ちが沸き立つイカしたクリエイティブに、「何をするのか」がわかりやすすぎるくらいわかる「#神戸大のスタンドに1万人」。

企画者の方は、TwitterだけでなくFacebookやInstagram、LINEなどで広げたと書かれています。タイムラインでひと目見た瞬間に、神戸大学関係者は「なんだこれは!」と目を引いたんだと思います。そして、かっこよくて終わりではなく、一緒に応援したいという気持ちにさせられたんじゃないでしょうか。


そう促される要素がもう一つあります、共犯感です。

今回はハッシュタグツイートで盛り上がるのはもちろん、最終ゴールは当日のスタンドを「1万人の赤色」で染めて相手を圧倒することでした。

人気も関西が優勢だ。昨年、8大学で争う関西1部リーグ全28試合の1試合平均観客動員数は2352人で、関東リーグの約1.5倍。昨年11月、関学と立命館大学の優勝決定戦は約1万300人が観戦した。

日経新聞(2015年)より引用

ちょっと古い記事をテキトーに拾って来ましたが、最大限人が入っても1.3万人ほど。なので、神戸大アメフト部の応援だけで1万人を集まったとなると相当なことなのです。

それでも、

甲子園ボウル出場の悲願達成に向けて1万人を集まってやろう!因縁の関西学院大学のブルーをみんなで飲み込んでやろう!

みんなで作り上げる共犯感が、多くの人の気持ちを焚き付けたのではないでしょうか。


神戸大学公式まで熱き炎が燃え移っていました。

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引用:https://www.kobe-u.ac.jp/NEWS/info/2019_11_13_02.html


さいごに

残念ながら神戸大学は負けてしまいました。実際に1万人集まったかまではわからなかったのですが、熱く応援されていたみたいですね!


今回の「神戸大の応援でスタンドを真っ赤に染めよう!」をまとめると

・試合が持つストーリー性
・最も熱いファン「OB」が旗手となる
・わかりやすい旗印と共犯感

でした。

またこんな感じで面白い事例を紹介しようかなと思います。

Twitterでもスポーツについてマーケティングやコミュニティ視点でツイートしているので、良かったらフォローお願いします。

それでは。

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