合格体験記

うかる受験生がしてる合格体験記のマジな読み方(無料note)

予備校のパンフやサイトに載ってる合格体験記。あなたもきっとひとつやふたつ読んだことはあるでしょう。

だいたい顔写真入りで年齢や受験回数を始めとして受験の動機、勉強法、大変だったこと、周囲の支え、合格の喜び、そして受験生へのアドバイスなどが書かれています。

受験生にとってはまさにヒーローインタビュー。いつか自分も合格体験記を書きたい思いに駆られる人もいるでしょう。数々の体験記の中から自分が使えそうな勉強法を探す人もいるでしょう。くじけそうになったときに読み返して勇気をもらう人もいるでしょう。

受験に限らず体験談というのはそれなりに需要があります。頑張ればいつか自分も上がれるかもしれないお立ち台。そこに将来の自分の姿を重ね合わせて、なりたい自分のイメージを固める助けになるからです。

そしてこういった成功体験談や成功物語それ自体が好きだという人もいます。自己啓発系のセミナーに足しげく通うタイプともいうそれは趣味としてはよいでしょう。

しかし明確な目標があるのならば、いつまでも成功物語の世界に浸っているわけにはいきません。成功者はたしかにいるけれども、その話をいくら聞いたところでそれだけであなたが成功できるわけではありません。

成功物語はそれを聞いているときはとても気分がいいし興奮もします。自己啓発セミナー通いがやめられない人にありがちなのはその高揚感がやみつきになるから。

つまりセミナーに通い続けなければ「あの気持ち」を体験し続けることができない体質に慣らされてしまっているのです。

もしも他人の成功物語を100個聞いたら自分も成功できるのだとしたらきっと世の中は成功者だらけです。だって子供の頃だけでも偉人伝をいったい何冊、いや何十冊読んだでしょうか?

他人の成功話から学べることはたくさんありますが、成功体験談そのものばかりを求めるのは悪習であるとも言えます。

では悪習にならない資格試験の成功体験談の読み方とはどんなものでしょうか?

ヒントは、なぜその合格体験記が書かれたのかを考えてみることです。合格したから? たしかにそうですが、なぜ数いる合格者の中からその人が体験記を書くことになったのか?

もしかしたらその予備校講座を受講する前に、もしも合格したら合格体験記を書くことを条件に受講料の一部を割引する約束をしていたのかもしれません。

ここで注目すべきは、まさにこれから本腰を入れて予備校で勉強をしようという段階で既に合格することを自分にも約束していたと推測できることにあります。

合格できるかどうかわからないから合格体験記を書く約束をするのはちょっと……と見送った人は、その1年後には試験の側から合格を見送られたかもしれません。

誰にとってもけっして格安とは言えない授業料を支払って予備校で勉強すると決めたのならば合格する覚悟があったはずですが、なかには覚悟をしたつもりだった人もいるかもしれません。

覚悟を決めるとは、心の中だけでは弱いことがあります。何かその象徴となるような行動を伴ってはじめて確固たるものになることだってあります。

その一例が、予備校に入学前に将来合格した暁には合格体験記を書く約束で授業料の一部を割引することだったのかもしれませんし、もしそうであるならば、その人は合格に関して「マジ」だったのです。

覚悟というのは外からはほとんど見えません。本気(マジ)で合格する気があるようには見えない受験生だって内心はメラメラと勉強という闘志を燃やしているかもしれません。

そんな覚悟を表明する機会はなかなか少ないものです。家族や親しい友人に「合格するぞ!」と表明することはあっても、他の形であるとすれば神社仏閣に合格祈願をするぐらいでしょうか。

人それぞれ人知れずに合格する覚悟を決めていたとしても、それを形に表すことでより決意を固める受験生はやはり強いのです。

合格体験を書くに至るその経緯にこそ注目して想像してみるべきなのです。そこには覚悟をマジで決めた受験生の生々しい行動の証が表れていると見てとれます。

合格するという覚悟は受験生の数だけその種類がありますから、それが何であっても良いのですが、合格に関係が深いそのものズバリの合格体験記にはその思いと決意が行動と共に記されているので、そこをしっかり読み込んでみてはいかがでしょうか。

今回のノートは以上です。お読みくださりありがとうございました。

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以下は有料noteの紹介です。

いわゆる予備校等の宣伝の一部分としての合格体験記はよくありますね。それらも、今回お話したように大いに参考になるのですが、そういった「枠」を取り払ったマナの声はどこで聞けるでしょうか?

ネット上の情報は細切れだったりしますし、いくつもの資格検定試験に合格してる人をみつけるのも大変ですし、そういったお方が勉強や試験突破のコツなどを網羅的に発信してるとは限りません。

そこでなんとか知り合いのツテでお目当ての資格試験の合格者を紹介してもらって話を聞けたとしても、その人との関係性の種類や度合によっては相手も「これはさすがに言わないでおこう」「(核心に触れる部分は)そこまで話す義理もないかな」といったブレーキがかかります。結果として当たり障りのない内容になってしまったり……。それは親切心からというのもあったりして(出し惜しみしてるわけでもないにしても)やはり関係性の距離感によっては聞ける話には忖度や限界があるものです。

そういった「枠」をすべて取っ払い、資格検定の勉強や受験にまつわるリアルでズバリなところを知りたいというお方のために、それをお伝えする理由を用意しました。

それが有料noteです。

これらを無料で公開してもいいのですが(実際に一部はかつて無料公開していたました)やはりそれなりのマジの覚悟を持った人でないと内容が伝わりにくいので有料にしました。

私がこれまで合格した資格検定試験の主なものは社会保険労務士、行政書士、宅建士、管理業務主任者、2級FP技能士、ビジネス実務法務検定2級、知的財産管理技能士2級など。他に細かいのも含めるとかなりの数になります。それら勉強受験経験を得て知ったこと、わかったこと、気付いたこと、もっとこうしておけば良かったこと、有用無用の勉強法などをまとめています。(今後も新note続々作成予定)

合格のための環境は整えるべきであり、それは買うこともできます。知識もそうです。知らなかったが故にずいぶん遠回りをしたり無駄な思いをしたりもします。そもそも勉強や受験といった挑戦には時間もお金も労力もかかります。「それでもやるぞ!」「だからこそ挑戦する!」というマジの受験生が合格にどんどん近づけます。勉強環境を整える情報収集の助けになりますように。そして…

あなたが合格しますように


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