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スルーしそうなバス停、降りてみたら⁉【バス運行マップすごろくで福井県美浜町を発掘!】

番外編の記事でもまとめましたが、
これまでの発掘では、「嶺南には最終目的地となるような目立った観光スポットは少ないものの、目的地と目的地の間にこそ、思いもよらない魅力が隠れていることが多かった」
「一つ一つはガイドブックにも載っていないような小さな点でも、点と点をつなげていくと、歴史や美味しいものや、学べること、発見できるものがいろいろある」
そして、「嶺南をより魅力的な場所にするには、点と点をつなげる作業が必要」だとわかりました。

じゃあどうやってつなげよう?と考えていたところ、
ちょうど今、三方五湖周辺で路線バスの運行が実験的に行われているという情報をゲットしました!

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その名も『ゴコイチバス』!!!

JR敦賀駅(敦賀市)→JR美浜駅(美浜町)→三方五湖をぐるっと一周→JR三方駅(若狭町)というルートで、2ヶ月間だけ、しかも土日祝日限定で実験的に運行されているということなので、今回は、JR美浜駅からゴコイチバスに乗り込んで発掘に出発します!

運行マップをすごろくに見立てて発掘に出発!

「で、バスに乗ってどこ行くの?」
って話なのですが、先日、名誉隊長である杉本知事が発掘に参加してくれたときに実施した、“行き先をサイコロにゆだねる”という企画が非常に盛り上がったので、
今回は、バスの運行マップをすごろくに見立ててサイコロをふり、出た目の数だけバス停を進むことに!

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何度もバスを乗り降りすることになりそうなので、バス車内で販売されているお得な「乗り放題乗車券」を購入しました!

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ちなみに、乗り放題乗車券に加えて「レインボーライン山頂公園入園券」や「福井県年縞博物館・若狭三方縄文博物館共通観覧券」などがセットになったお得なフリーパスも販売しているそうなので、既に目的地が決まっている方はこちらのチケットがオススメです!

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前置きが長くなりましたが、YouTubeで美浜町から田舎の魅力を発信している『Route27ちゃんねる』のメンバー(上野山達也さん、藤本佳祐さん
、中嶋亮太さん、田原康正さん)も合流して、いよいよ出発です!!!

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最初のサイコロの目は①!
美浜駅をスタート地点としてバス停1個分進むので、まずは『園芸LABOの丘』に向かいます!

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普段車社会で生活している福井県民にとっては、バスに乗る機会が少ないため、少しテンション高めの一同!

美浜町在住のRoute27ちゃんねるのメンバーは、中学生の頃に友達の家に遊びに行くためによくバスに乗っていたそうです。
というのも、美浜町には中学校が1つしかなく、友達の家が離れた場所にあると、バスに乗って遊びに行くしかなかったそうです。

今ではそのバスの運行も無くなっちゃったらしく「今の中学生はどうやって友達の家に遊びに行ってるんだろう?」なんて話でも盛り上がりました。

すごいトマトやヘルシーランチも!湖畔の園芸体験施設【園芸LABOの丘】

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JR美浜駅から5分ほどで『園芸LABOの丘』に到着です!

早速発掘調査を進めたいところですが、その前に確認しておかないといけないことがあります!

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次のバスの出発時間です!

1時間に1便程度なので、1本バスを逃してしまったら大変!
今回は次のバスまで少し時間がありそうだったので、園芸LABOの丘をゆっくり見学し、ここで昼食を取ることに。

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園芸LABOの丘のご案内をしてくださったのは、福井県農業試験場・園芸交流課の川崎佳治かわさきよしはるさん。
この施設では県民に広く園芸を体験してもらおうと、毎月、園芸にまつわるイベントが開催されているそうです。

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▲ピザ作り体験

私たちが訪れた際も、ここで採れたものを使ったピザ作り体験会が開催されていました。

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また、一際目立つハウスでは、トマトの水耕栽培が行われています。
なんと、1つの苗から数千個のトマトが成るという名物トマトがあるんだそうです!

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この日はすでにトマトの苗が撤去されてしまっていたのですが、実を付けるほど成長したときは、こんな感じになるらしいです。

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▲まるで藤棚みたいなトマト!

これが一本の苗からできているってすごいですよね!
植え付けや収穫には、近所の久々子湖くぐしこでボートの練習をしている美方高校ボート部の皆さんも参加されたそうです。

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ちなみに、美方高校ボート部は、全国大会(選抜、インターハイ、国体)で優勝60回を誇る強豪校で、ボート日本代表を33名も輩出しているんだとか!

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毎年、『美浜町民レガッタ(ボート)』というボート大会があるくらい、町を上げてボートに力をいれていて、久々子湖くぐしこは国体ボート競技の会場にもなっていたそうです。

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久々子湖くぐしこを望める場所には体験用の畑があり、ダイコンやナバナなどが育てられていました。

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施設の入場口付近の花壇では、ヒマワリとコスモスを同時に咲かせるというユニークな試みも行われていました!
夏と秋を同時に楽しんだ気分♪

施設内にはお花畑などのフォトスポットも多く、散歩しているだけで楽しめる施設となっています。
園芸に興味がある方、お子様に色んな体験をさせてみたい方は、是非訪れてみてください!

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また、今回は施設内にある『こるぱ』というレストランで昼食をいただきました!
美浜町では減塩、減量を推奨しており(通称『げんげん運動』)このレストランにも、美味しくヘルシーなメニューがたくさんあります!

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▲みはま健幸ランチ(旬の野菜や美浜産のお米など地元の食材を使ったランチ。季節によって内容が変わります)

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久々子湖くぐしこランチ(久々子湖くぐしこで獲れたしじみがふんだんに使われたランチ)

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▲しじみラーメン(しじみ、出汁、麺、わかめの全てが久々子湖くぐしこ産。鉢は越前焼)

ヘルシーで美味しいランチを食べていたら、あっという間にバスの出発時刻が迫ってきたので、急いでサイコロをふります!

何が出るかな♪何が出るかな♪

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次のサイコロの目は②!

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2つ先のバス停『日向ひるが料金所』に向かって出発です!

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園芸LABOの丘
福井県三方郡美浜町久々子35-32-1(園芸研究センター隣接)
https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/noushi/engeitaikensisetsu/engeitaikensisetsu.html

県外からの人気絶大!海水魚が釣れる湖の釣り堀【フィッシングランド日向ひるが

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園芸LABOの丘からバスに揺られること10分。
レインボーライン入り口、『日向ひるが料金所』で下車します!

レインボーラインは三方五湖の絶景を一望できる『レインボーライン山頂公園』に向かうために、必ず通る有料道路です。
そしてその先に、三方五湖のひとつ『日向湖ひるがこ』があります。

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先ほどの久々子湖くぐしこ日向湖ひるがこを周回する「ニコイチ」というルートでサイクリングを楽しむ人もいるそうです!

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徒歩の私たちは、まず日向湖ひるがこ周辺をぶらっと歩いてみることに。

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おや!県外ナンバーの車がたくさん止まっています!
イベントでも行われているのかな?と思いきや、すぐにその理由が分かりました。

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釣りのお客さんがたくさん!
実はこの日向湖ひるがこ、海の入り江と繋がっており、湖の中には海からきた魚たちも泳いでいます。
フィッシングランド日向(ひるが)も、湖なのに海水魚が釣れる釣り堀ということで、たくさんの釣り好きが集まっているんです。

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見学をさせてもらうと、面白いように大きい魚が次々と釣り上げられていきます!

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少しお話を聞くと、お客さんのほとんどが県外からの釣り人のようでした。
三重県から来られていたこちらの方は「釣りをするときは必ず福井に来ます!」と断言!
サポートメンバーは小さい頃に来たことがあるくらいだそうで、地元の人にとっては昔から馴染みがあるという訳ではなさそうでした。

そして、なんと!
釣り堀の近くには、うろこ取りをやってくれる場所までありました!

魚の大きさによってうろこ取りの料金は違うみたいなのですが、専用の機械を使って、一匹一匹丁寧にうろこが取られていきます。
釣った魚を料理する人にとっては嬉しいサービスですね!

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フィッシングランド日向ひるが
福井県三方郡美浜町日向ひるが33-4
https://fl-hiruga.com/

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さて、再び停留所に戻り、サイコロタイム!

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またまた②!
次のバス停は、超有名スポットである『山頂公園』(レインボーライン山頂公園)を通り越し、町境を越えて、若狭町の『海山うみやま』です!

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今度は大型のゴコイチバスに乗り込み、若狭町を目指します!
サイコロを使ったすごろくバス企画の続きは後編で!

降車地はサイコロ次第!だから知らない場所にも行ける

今回は、バスの運行マップをすごろくに見立ててサイコロをふり、出た目の数だけバス停を進んでいくという発掘方法にチャレンジしました!
行き先をサイコロで決めることで、普段の自分なら下車しないようなバス停に降り立ち、今まで知らなかった世界にも触れることになりました

また、福井県は車社会なので、地元の方が公共交通機関に乗って県内をおでかけすることはあまりないと思います。
しかし、今回あえて車を乗り捨てて路線バスに乗ってみると、普段運転しているときには出会わない景色や、地元の人も訪れないようなスポットを発掘することができました!

地元の方も、県外からの観光客の方も、行き当たりばったりのバス旅で、一味違った体験をしてみませんか?

▼後編はこちら


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