見出し画像

来年度は『すごろくツアー』もやるかも。わかさのつなげ方、作戦会議中【番外編】

11月某日。
コロナの感染者数が落ち着いてきたこともあり、このあたりで今までの発掘を振り返ろう!ということで、
隊長、プロデューサーと一部の隊員が福井市内で集合しました。

今回は【番外編】として、振り返り会の様子と、発掘調査のこれからについてまとめてみます。

これまでの発掘調査、どうだった?

これまで、嶺南6市町をそれぞれ2~3回発掘してきました。
嶺南には、最終目的地となるような目立った観光スポットは少ないかもしれません。
けれども、目的地と目的地の間にこそ、思いもよらない魅力が隠れていることが多かった気がします。

例えば若狭町で、
熊川宿や熊川城跡からの景色はもちろん素晴らしかったけれど、地元の方が手作りした階段や休憩用のベンチに目が留まって、地元の方のあたたかいおもてなしにジーンときたり。

例えばおおい町で、
町で唯一の文化財の建物を目指して丹後街道を歩いてみたら、地元の方に導かれて有名作家が通ったお菓子屋さんにたどり着いたり。
移動中にたまたま見かけた学生の集団に飛び込んでみたら、そこがとっても魅力的な無住集落だったり。

例えば高浜町で、
漁師町をあてもなく歩いてみたら、祠や鳥居や気圧計が目に留まって、漁師さんの暮らしにちょっぴり思いを馳せることができたり。

そんな、一つ一つはガイドブックにも載っていないような小さな点でも、
点と点をつなげていくと、歴史や美味しいものや、学べること、発見できるものがいろいろある
というのが、発掘で得た答えの一つです。

点と点をどうつなげる?

嶺南をより魅力的な場所にするには、点と点をつなげる作業が必要みたいなんです。
点と点のつなげ方は無限にあるはずなので、これからもいろんな「つなげ方」を発掘していきたいと思っているんですが、
これまでの発掘で言うと、特徴的なつなげ方として“サイコロ”がありました。

サイコロ3M

実は先日、名誉隊長である杉本知事が発掘に参加してくれたのですが、
1時間という短い時間でアポなし発掘の醍醐味を知ってもらうために、行き先をサイコロにゆだねる、というチャレンジをしました。

ナゾのおもちゃや

地元のサポートメンバーの皆さんに、ガイドブックに載っていないような知る人ぞ知るスポットを教えてもらい、それをサイコロの目にして行き先を決めたんです。

▼発掘の様子はこちら
https://note.com/wakasa_hakkutsu/n/ndd7a1d683018

ドラッグストアの駐車場にたたずむ“ナゾのおもちゃや”や、“漁師町のせまい路地”など、一つ一つは普通に観光をしていたらたどり着けないような場所だったのですが、
サイコロを振ってたどっていくことで、一風変わったまちの魅力を感じることができたなあと思っていて…。

「それなら、サイコロツアーを発展させて、嶺南すごろくをつくるのはどう?」

「それ面白そう!各マスに駅やバス停をあてはめるのもいいんじゃない?」

「小浜線のルート、二次交通のルートと作って、車じゃなくても楽しめるようなものにしたら?」

「レンタサイクルを借りて3マス進む!とか、ここのお土産を買う!とか、ただ行くだけじゃなくて地域でアクションを起こしてもらえるようなすごろくにすれば、さらに地域が盛り上がりそう!」

サイコロ→すごろく、というアイデアから、いろいろな案が出てきました!

実は今、嶺南地域では、公共交通についていろいろな課題があるんです。

2024年春に北陸新幹線が敦賀駅までつながるので、
敦賀駅から嶺南各市町の観光地まで、公共交通機関でどうアクセスしてもらうかが大きな課題。

例えば、敦賀駅から嶺南各市町に移動できる主な交通機関はJR小浜線ですが、主要駅から観光地までの移動手段の充実も望まれている中、この秋のダイヤ改正では減便が行われました。
こうした課題への対策のひとつとして、路線バスの実証実験が行われていたりもします。

嶺南すごろくを作って地域の課題の解決・解消につながれば、この発掘プロジェクトもより意義のあるものになるのではないかと思います。

さらに、WAKASA発掘プロジェクトは、今のスタイルでの発掘調査は年度末で一区切りとなり、
今後は、発掘した素材をつなぎ合わせたモデルコースづくりに発展させていきたいと考えています。

いろいろな「つなげ方」をした新しい旅のスタイルを提案できればいいなと思っていますが、その中ですごろく旅もやるかもしれません。
そして、バスガイドやツアーコンダクターは、隊員のはるなちゃんが担当してくれたりしたら面白いかも~!

画像3

どんなツアーになるかはまだまだ模索中ですが、楽しみに待っていてもらえればと思います。

このnoteの意義ってなんだろう?

発掘の様子は毎回このnoteで公開していますが、実はこのnoteは、公開報告書のような位置づけで存在しています。
「たくさんの人に見てもらって嶺南の良さを知ってもらいたい」というのはもちろんのこと、
「私たちが発掘で得たことを記録しておく。せっかくだから他の人にも見えるようにしておこう!」
「各市町を案内してくれたサポートメンバーの皆さんにも、発掘を通して発見した新たな魅力を振り返ってもらえればいいな」
というスタンスでやっています。

とはいえ、広告運用もほとんどしていない割には結構読まれているんです!
読者の方から、「うちの町に気になるスポットがあるから発掘に来てほしい!」みたいな連絡をいただくこともあったりと、地元の方との交流のきっかけにもなっているので、
来年度もnoteは続けていきたいと思っています。

そこで!!
今後は、読者の皆さんの中から、このnoteの書き手になっていただくかも⁉なんてことも考えています。

ライター講座やカメラマン講座を開催したり、
受講者には発掘調査に出てnoteの記事を作ってもらったりして
実際に情報発信に携わっていただくとか…。

つまりこのnoteが、福井県内の発信者を増やすための実践の場となればいいなと思っています

振り返り会ではそんなアイデアも出たので、
まだどうなるかはわかりませんが、来年度はさらに進化したWAKASA発掘プロジェクトにしていければと思っています!

これからもお楽しみに!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?