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不思議なアメリカの日本語授業と日本語

2014年9月

子供達がマーチングバンドに入って、面白い現象が起こった。実は子供達の高校には第二外国語として日本語のクラスがあって、とても人気だったりした。理由は日本のアニメや漫画が人気だから。なのでマーチング部で日本語を学んでいる子達がカタコトの日本語を話してきたりしたそうだ。私が高校の時とは随分違って羨ましい。日本人として誇れるものがあるから。日本に興味を持つ子もいて、日本は行きたい国としても人気。とても友好的だと。ただ残念ながら、うちの子供達はアニメや漫画といえばドラえもんとか名探偵コナン程度で、当時アメリカでも流行っていたワンピースとか進撃の巨人などは全く知らなかった。なのでそう言った話をされても全く分らなかったのだそう。

そしてある日、日本語クラスを取っている子に『宿題見て欲しい』と言われたそうで、息子は見るというより、宿題代わりにやってあげちゃったという。その宿題があまりにも面白いというわけで、帰宅して早速話してくれた。例文に書いてあったのはこんな感じ

このクラスの女の学生達は林くんが好きです

と書いてあって(正しい原文は忘れてしまったけれど)、そしてそのその理由として「カッコいい、頭がいい、等々」から選ぶらしい。質問文も質問文だけど、解答もどやねん!的な。それに何より、とにかく林君が人気なのは事実。しかもクラスの女の学生達は=何人とは書いていない訳だから、めちゃモテモテって可能性もあるよな。ていうか女子全員が林くん好きなんじゃない?!?などなど話膨らむ〜と面白い内容にうけていた息子。日本の英語の教科書も、こういう内容にしたら楽しいのにな〜と勝手に思ってしまった。もしかしたら今時の教科書はそんな内容なのか?いずれにしても、殆どの内容が恋愛ものだったりしたのが面白い。携帯の使い方の説明とかも、今時っぽい。

そのほかにも、マーチング内で使われていた言葉は
Sushi(まあ、これは寿司が人気なのであるある)
Sake(これもお寿司の影響かと)
Banzai(万歳はどっからきたのかわからないけれど、漫画かも)
Aishiteru(これも漫画から?アニメから?)
Nani?(同じくアニメ、漫画、ゲームかも?)
Omaewa Mo Shindeiru(これは北斗の拳ですね)
Agemasu(これに関しては全く意味不明)
しかもこれらの単語、適当な使い方している時もあるらしく、子供達が不思議がっていた。日本人が何となくカッコいいからと英語を適当に使ってる感じがある。あげますに関しては、物をあげる、テンションをあげる、油で揚げる、物を上げる、進学させるなど色々意味があるはずなんですが、なぜか練習が終わって『あげまぁ〜す!!!!』とか叫んで盛り上がってたりしていた子もいて。テンションあげますと言う意味で使われていた訳でもないらしいから、なんとなくの音がいいんだろうなと。

そう言う意味で言うと、実はアメリカでもう一つ驚いたことがあった。『Superdry極度乾燥(しなさい)』と日本語で書いた服を着た学生が私の大学院にもマーチングにもいた。

今はともかく、2014年ごろには流行っていたブランド。実は日本のブランドではなく、イギリス人が立ち上げたブランドだった。サッカー選手のベッカムが着用していたこともあって有名になり、クール男子が気に入って着ていた洋服みたいで。近所のモールでもお店を発見してびっくり!本当にブランド名なんやね!どう見ても日本語ちゃうやろ?的な漢字を使ったデザインもあったけれど、一番気に入ったのはこれ↓↓↓

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後々購入したTシャツ:満面の笑みな息子

OSAKA会員証な

・・・ってなんでなん?『な』がついてるところはめちゃ理解できる。大阪弁には何でも語尾に『な』がつくから。でも何で数字の6で、何で『会員証な』なのか?謎でしかない。デザインなのか、意味があるのか。はたまた天六(天神橋筋6丁目)の会員?とにかく息子はめちゃくちゃ意味不明すぎて気に入って、後々お小遣いを貯めて購入した。

このようにして、不思議な日本語ブームや、日本語をデザインとしたブランドがあるのは、30年前のアメリカとはちょっと違う。日本人という事で、共通の話題があるし、会話の輪に入れるから子供達がちょっと羨ましかった。

気付き:シリコンバレーでは意外と日本が人気

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