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女世界一人旅 国別旅の記録:アルゼンチン

2016年時点の情報なので、現在変わっている部分もあると思います。
渡航の際はご自身で確認をお願いします。
載せている写真は全て自分で撮影したものです。

訪問都市:
メンドーサ
エルカラファテ
エルチャルテン
ブエノスアイレス
グアレグアイチュ
プエルトイグアス

滞在期間:
2017年2月-3月(約1ヶ月)
行きたい場所が多く、この旅でコロンビアに次いで二番目に滞在期間の長い国になった。

渡航目的:
パタゴニアの氷河を見る。
ブエノスアイレスの友人に会う。
グアレグアイチュのカーニバルを見る。
イグアスの滝を見る。

① 街の様子・治安

メンドーサ:

静かで緑の多い街。

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日中なのにどのお店も閉まっていて、第一印象はなんて寂れた街なんだ、と思ったが、13-17時は昼休み。夜は賑わう。

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エルカラファテ:

ペリトモレノ氷河への観光の拠点となるパタゴニア地方の街。

中心部にはツアー会社や土産物店、レストランが並ぶ。

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中心部を少しだけ離れると静かで綺麗な町並み。

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氷河の迫力は圧巻。

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エルチャルテン:

フィッツロイという山のトレッキングの拠点となる街。

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街は小さく観光客向けの宿やレストラン、土産物屋くらいしかない。

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途中野良犬と仲良くなってしまい(詳細は後述)途中までしか登ることができなかったが、景色が素晴らしかった。

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ブエノスアイレス:

大都会。南米にこんな先進国があったことに驚き。

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ヨーロッパ風の町並み。

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大きい公園が多く緑が多い。

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ボカ地区など特徴的なエリアもある。

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治安面で不安に思ったことは無いが、バスターミナル周辺など貧困層が住む地域は近寄らないほうが良いと言われた。

グアレグアイチュ:

カーニバルで有名な街。

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田舎だがこのお祭りの時期は多くの人が集まる。

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日中はビーチでのんびりしている人が多い。

プエルトイグアス:

イグアスの滝への拠点となる街。

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ブラジル、パラグアイとの国境をすぐそこに見られる。

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② 交通

メンドーサ:

チリの首都サンティアゴから夜行バスで移動。

サンティアゴのバスターミナルでiPhoneを盗まれた為、すぐに予備の携帯で日本の保険会社に電話した。

メンドーサ市内はタクシーまたはHop on hop offバスという観光スポットで自由に乗り降りできるバスを使って移動した。

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エルカラファテ:

メンドーサから飛行機でカラファテへ。

カラファテでは食品の持ち込みが禁止されていた為、空港でりんごを3つ没収された。

街は小さいので徒歩。氷河のツアーに行く際はツアー会社が宿の前まで来てバスやバンで目的地まで送迎してくれる。

エルチャルテン:

カラファテからバスで移動。

街から徒歩で山のふもとまで行きトレッキング開始。

ブエノスアイレス:

市内移動はバスが便利。キオスクでSUBEというカードを購入しチャージして使った。

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長距離バスが発達している南米の中でもアルゼンチンのバスの種類の豊富さには驚いた。長距離バスターミナルのチケットカウンターは200を超える。

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ウルグアイにはフェリーで簡単に行ける。

フェリーターミナルがおしゃれ。

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アルゼンチンでブラジルVISAの取得が必要だったが、ブエノスアイレスのブラジル領事館はスタッフのおばさんがかなり不親切で前に並んでいた人とすごい喧嘩になっていて進まなかったので、諦めてイグアスの領事館で取得することに。

グアレグアイチュ:

ブエノスアイレスからバスで片道約3時間。
行きはバスが故障して6時間かかった。

市内はタクシーまたはバスで移動。

プエルトイグアス:

ブエノスアイレスから20時間のバス旅。

ノンストップだが飛行機よりも快適でまだまだ乗れそうだった。

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街は小さいので徒歩移動、イグアスの滝へはバスで。

ここでブラジル領事館に行ったところ、すんなりVISAを発行してもらえた。

③ 人・生活

南米の中でも物価が高く、生活水準も高い。

都市によって差はあるものの、ブエノスアイレスはどう見ても先進国。

実際にアルゼンチン人と話すと、アルゼンチンは他の南米諸国とは違う!とプライドを持っている人が多かった。

人々は初対面の人にもオープンで、一回会っただけなのに家に泊めてくれたり、友人とのパーティーに普通に誘ってくれた。

タンゴが有名だがみんなダンスが好きで音楽が流れると自然と踊ってしまう陽気な人たち。

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④ 食べ物

マテ茶:

お土産としてもたくさん売っていたが、現地の人が実際毎日飲んでいる。

myマテ茶カップを持っており、ビーチでのんびりしながら飲んだり、ブエノスアイレスのような都会でもマテ茶用のポットを片手に持って歩いている人をよく見かけた。

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アサド:

焼肉。アルゼンチンはお肉がおいしい。

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メンドーサの友人が、iPhoneを盗まれて凹んでいる私にご馳走してくれた久々のご馳走。

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カラファテでもステーキ。

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一般家庭でも庭に立派なアサド用のかまどがある。

チョリパン:

街中で偶然見つけた。チョリソーを挟んだパン。

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ワイン:

メンドーサはワインが有名。ワインのお店がたくさんある。

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チョコ:

メンドーサはチョコも有名。チョコレート屋さんがたくさんある。

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チョコアイスがおいしかった。

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エンパナーダ:

中に肉などが入ったパン。

エルチャルテンは観光客が多いのでレストランなど食べ物の物価が非常に高い。その中で手軽に食べられた貴重なもの。

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⑤ 宿

・メンドーサ

Hostel Parque Central:

一泊約1,200円のドミトリー。

チリからの移動中にiPhoneを盗まれ地図が使えなくなったが、毎回メモに次の滞在先の住所を書き留めておいたのでタクシー運転手に見せて無事にチェックインできた。

到着後すぐに各種パスワードを変更。

宿のスタッフは優しかった。

・ エルカラファテ

Bla Hostel:

一泊約1,900円のドミトリー。

カラファテは観光地なので物価が高い。シーズン中は空き部屋を探すのが大変だった。

Wifiが安定しなかったので近くのネットを使えるお店に行き今後の宿の予約をした。

・ エルチャルテン

Hostel Los Viajeros:

シーズンで非常に混んでおり宿の確保に苦戦した。

宿が取れずカラファテでの滞在を延期したが、いつも使っているBooking.comではしばらくどこも満室だったのでHostel Worldを使って予約した。

・ ブエノスアイレス

友人の家:

ロシアのサンクトペテルブルクのフリーウォーキングツアーで仲良くなったアルゼンチン人の友人のアパートを長期間貸してもらった。

私が滞在期間中、友人本人はずっと彼女の家に泊まっていたので実質一人で使わせてくれた。

・ グアレグアイチュ

カウチサーフィン:

カーニバルの期間中だったので宿が混んでおり、カウチサーフィンでホストを探し現地のファミリーの家に泊まらせてもらった。

お父さんがカーニバルにも連れて行ってくれた。

・ プエルトイグアス

中心部の安宿に滞在。

街中の両替所が非常に混んでいたので、宿で両替してもらった。

スタッフが良い人だった。

⑥ ショッピング

・ メンドーサ

食料品を売っている市場がある。スペイン語に慣れてきたのでお店やさんとやり取りしてここで野菜や果物を買って食べた。

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民芸品市場系の場所は見当たらず。

・ エルカラファテ

街中に観光客向けの土産物店がある。

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次の目的地ブエノスアイレスで友人の娘の誕生日会に呼ばれていたのでアルゼンチン土産をアルゼンチン人用に買った。

・ エルチャルテン

街中に観光客向けの土産物店がある。

・ ブエノスアイレス

お買い物スポットがたくさん。

Feria de San Telmo:

歴史的な建物が並ぶサンテルモで週末に開かれる大きなフリーマーケット。

手作り感のあるかわいいものがたくさん見つかる。

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食料品メインの市場もこのエリアにある。

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Feria de Recoleta:

レコレータ墓地近くの広場で週末に開かれるフリーマーケット。

このエリアにショッピングモールもある。画像38

Puerto madela:

リバーサイドにれんがのオシャレな建物が並ぶ。

横浜の赤レンガ倉庫みたいな雰囲気。

お買い物というよりは雰囲気の良いカフェやレストランを楽しめる場所。

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La Boca:

カラフルな町並みが独特なボカ地区では、ここでしか買えないボカっぽいお土産が見つかる。

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⑦ 犬

ブエノスアイレスやメンドーサなど都市部では野良犬は見かけずペットとして飼う人が多い。

その他の都市(カラファテ、エルチャルテン、グアレグアイチュ)では野良犬をたくさん見かけた。

エルチャルテンで、とある野良犬との忘れられない思い出があるので詳しく書く。

トレッキングの名所として知られるエルチャルテン到着初日、気軽に行けるトレッキングコースを散策した後街に向かって歩いて戻っていたところ、いつの間にか一匹の野良犬がしっぽを振りながら私の後をついてきていることに気づいた。

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細くて、後ろ足に傷がある。

私が街でお土産やさんに寄ったりご飯を食べても、外で待っていて出たらまた後をついてくる。

ついに滞在先のホステルに到着すると、やはり玄関の前で丸まってステイ。

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宿から誰か出てくると立ち上がるが、私ではないとわかるとまた待機。

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夜は寒いのに窓からこっそり見るとまだいた。

翌朝、フィッツロイのトレッキングのために宿を出ると、例の犬がしっぽを振って駆け寄ってきた。

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そのまま国立公園の入り口へ。

国立公園には動物の持ち込みが禁止されているので、スタッフが私の飼い犬かと聞いてきた。

野良犬だと伝えるとスタッフがすぐに捕まえようとしたが逃げて捕まえられず。しばらく攻防が続いた後、諦めて入り口を通してくれた。

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ここからしばらく、犬との楽しいトレッキング。

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一定の距離を保ちながら、細い道もけなげにトコトコついてくる姿がかわいくてたまらない。

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6kmを経過した頃、少し開けた場所で休憩していると、国立公園のスタッフかガイドと思われる男性が犬を見つけ、無線で誰かに連絡した。

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数分後、トレッキングを再開したら向こう側からいかつい警備の男性が二人来て通せんぼされた。

私の犬ではないと主張したが、私がその犬を捕まえて渡さない限りはこれ以上先に進めさせることができないと言われた。

スタッフの人が持参したおやつを投げて近づけようとするもうまくいかず。

結局泣く泣く、頂上まで登るのを諦めて犬と一緒に街に戻ることにした。

帰り道、国立公園のスタッフが同行してくれたのでこの犬の飼い主を探せないか聞いてみた。

周辺の農家が仕事の為に犬を飼っていることがあるが、犬が不要になったら街に連れてきて捨てて帰る場合があるらしい。

動物の保護施設も無いので、飼い主を探すことは困難だということだった。

往復合計約15km、一緒にトレッキングした犬。

やはりその日街に戻ってからも最後まで私のあとをついてきて、宿の前にステイ。

レストランでご飯を食べているときも、入り口で待っているのだが定期的に私がいるかちらっと確認しにきた。

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翌朝、ブエノスアイレスにむけてエルチャルテンを出発する日だったのだが、早朝は大雨。さすがにもういないだろうと思っていたら、隣のカフェの軒下で寝ていた。。

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私が近づくとすぐに気づいてしっぽを振って飛びかかってくる。

しばらくよしよししていたら気持ちよさそうに寝てしまった。

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バスの出発時刻が近づいていたので、そっと犬の元を離れ、一度も振り返らずにバスターミナルに向かった。涙が止まらなかった。

なんで他の人が近づくと逃げるのに私にだけ心を開いてくれたのだろう。
元飼い主に似ていたのだろうか。
だとしたら、やっと飼い主に会えたのに目覚めたらまたいなくなっていて寂しい思いをさせてしまったはず。。

パタゴニアはこれからどんどん寒くなる時期だったので、心配でたまらなかったし自分がその子に何もできないのが辛かった。

どうか、この子が幸せな生活を送れていますように。

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⑧ 観光地・イベント

・ エルカラファテ

ペリトモレノ:

氷河。カラファテの街にツアー会社があるのでそこで申し込める。

私が参加したのはミニトレッキングといって半日で氷河の上を歩く体験ができるツアー。

バスで公園の入り口まで行き、そこから氷河まではフェリー。

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トレッキングの際は歩きやすいようにアイゼンを装着。

これで氷の上もすいすい歩ける。

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トレッキングの最後には氷山の氷を入れたウイスキー。

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トレッキング終了後はバスで別の角度から氷河を鑑賞できる場所に連れて行ってもらった。

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たまにすごい音を立てて崩れるのですごい迫力。

色々な自然遺産を見たが、個人的にはアルゼンチンの氷河が自然系の観光地で一番感動した。

・ ブエノスアイレス

レコレータ墓地:

高級住宅街にある墓地。

一つ一つがすごく立派で、お墓というよりは屋外の美術館のような感じ。

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ボカ地区:

カラフルな建物が並ぶエリア。

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ボカ・ジュニアーズというサッカークラブの本拠地でサッカー関連のお店や展示も多い。

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・ グアレグアイチュ

カーニバル:

日本ではブラジルのリオのカーニバルが有名だが、アルゼンチンのグアレグアイチュも南米でカーニバルが有名な都市。

現地のホストの力を借りて、事前予約等せずにかなり良い席で鑑賞できた。

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・プエルトイグアス

イグアスの滝:

誰もが知っている世界最大の滝。

ボリビアの宿のルームメイトにもらった入場券が使えてタダで入れた。

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公園に入り、滝まではトロッコ列車で移動。

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ハナグマという動物がたくさんいてかわいい。

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個人的には滝よりもハナグマとのふれあいを楽しんだ。

⑨ お世話になった人

ラファエル:

コロンビアの宿で知り合ったメンドーサ在住のお医者さん。

メンドーサ滞在時に、友人(みんなお医者さんか弁護士だった)と一緒に夕食に連れて行ってくれ、おいしいアルゼンチンのステーキをご馳走してくれた。iPhone盗難に遭った直後で凹んでいたがこのおかげでちょっと元気が出た。

フェルナンド:

ロシアのサンクトペテルブルクでツアーに参加した際に出会ったブエノスアイレス在住のアルゼンチン人。

ツアーで初めて会い、2.3時間話しただけなのに、アルゼンチンに来た時に家に泊まって良いと言ってくれて、本当に高級住宅街のアパートを一人で一週間以上使わせてくれた。

娘の誕生日パーティや友人との焼肉(アサド)パーティなど現地の人と触れ合う機会もたくさんつくってくれて、アルゼンチン人の優しさに感動した。

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フアン:

グアレグアイチュでホストしてくれたお父さん。

カーニバル期間は宿も取れなかったので泊まらせてくれるだけでもありがたかったのに、カーニバルにも連れて行ってくれた。

昼間はプライベートビーチにも連れて行ってくれて、フアンの友人と一緒にビーチでマテ茶を飲みながらのんびりしたのは良い思い出。

⑩ 総括

いろんな点において豊かな国。

かなりの先進国で生活水準が高い。日本人でも生活するのに支障が出ない。

氷河や滝など、日本にいると想像もつかないようなスケールの大自然がある。

アルゼンチンの人は明るくて、ホスピタリティー精神が旺盛。部外者に対しても心がオープン。

毎日が濃厚で、一ヶ月の滞在があっという間だった。



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