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乳がん再検査

6月中旬の乳がん検診で、再検査という結果が出てしまい
昨日、乳腺クリニックでマンモグラフィーとエコーによる再検査をしてきた。



私の叔母が20年ほど前、母が15年ほど前に乳がんを患い、手術&治療をしてきたので
遺伝的に私もいつか乳がんにかかる可能性はあるだろうな…と思ってはいた。

しかし、思っていたよりも早くて、その結果にやはり動揺した。
夜勤中にひたすら乳腺クリニックを調べ、Q&A読みまくった。


いつか自分も可能性がある、と感じていながらも
いざ、その可能性が現実になると、
たくさんの不安・心配・雑念が生まれてきた。

癌だったらどうしよう…
でも今は全摘出よりも、傷跡が目立たずに部分切除する方法も進んでる
手術というか入院というものそのものが経験ないから怖い
仕事はどうなるんだろう?
いっそこの機会に辞めてしまうか?
家族・親戚がいないこの地で一人で手術と治療するの?
実家に一旦帰る?
抗がん剤治療で辛そうだったな…
あぁ、私のおっぱい…最後に揉まれたのはあの時か。。。
この一年、お酒も飲んだけど、運動とか食事とかけっこー健康に気をつけてたんだけどな
結局、どんなに気をつけてても、乳がんになる人はなるもんなんだ

と、ぐるぐるぐるぐると頭の中を飛び交った。

きっと誰だって同じようになるんだろうね。
でも、その感情を味わうのは"私"だし、私にとってはこれは"初めて"の出来事だから、それは仕方のないこと。




はじめてのマンモグラフィーは、やはり想像通りの挟まれる痛さだね。
そして検査台に一生懸命挟もうとしてる技師さんに
"私のおっぱいがすみません…"という申し訳なさと
"私のおっぱいをそんなぞんざいに扱わないで"っていう謎の反発心でせめぎあっていた。笑


エコーでは、実際に今回の健康診断でひっかかった部分を重点的に検査。

こういう時、患者側としてはエコーで検査中にお医者さんにガンガン質問していいのか、何か言ってくれるまで待った方がいいのか…
変なところで躊躇ってしまう。

自分の身体のことだからきちんと聞くべきだと思うし、
でも、私が検査する立場なら集中している時に横からとやかく口出されたくないし、

前回の健康診断では、特に何も言われず、私も何も聞かず、結果を見てみたら再検査でしたーっていうオチだったから
きっとお医者さんの様子を見た上で気になることは聞いた方がいいんだよね、本来は。

今回の先生は私が聞く前に、ここに影があって、これくらいの大きさで〜と説明してくれました。


うん、、確かに一部黒い影になっている。


そして、その後先生が
「これくらいなら悪いものではなく、癌ではないだろうね。」
とサラッと言った。

本当にサラッと。
明日は雨降るよ〜ぐらいのノリでサラッと。

サラッとしすぎてて安心も実感もなく、
続けて
「一応細胞の検査もしておくから、来週検査結果を聞きに電話して下さい。17時以降は電話できる?」
と言うもんだから

この日シフトなんだっけ?
遅番だったら休憩中に連絡できるかな?
いや早晩だったか?
電話のために少し現場抜けるか?検査結果聞く電話ってどれくらい時間かかるんだろ??
ってまた頭の中がぐるぐるモードに突入してしまった。

結論が出ず、頭の中がぐるぐるモードのまま
「がんの心配はなさそうだが、半年後に大きくなっていないか再度検査した方が良いね。もしこれがもっと大きくなるようなら手術の必要がある。」
との仰せ。

頭の中ぐるぐるモードで、基本的に周りの声が届かない状態だったから、
一瞬脳みそが「???」と一時停止。


今、お医者さん言ったことが、当事者としてはけっこーーー重要な内容だと気づくのに時間がかかってしまい、急いで記憶の中で反芻した。

地に足がつかずぐるぐるした状態の中、お医者さんは「じゃあ受付で検査結果の日程決めてね〜」的なこと言って
スタコラさっさと去っていた。

取り残されるまだ現状を理解できていない私

お医者さん、次の患者さんの検査でお忙しそうね…
仕事の効率化は必要だもんね

でも私はお医者さんの言った言葉をまだ飲み込めずに道半ばにいるよ

貴方はこれまで何百何千と乳がん患者や病例を目にしてきたから、特に急な問題ないとよく理解されてるんだろうけど
私からしたら初めてのことだし、この身体に付き合っていくのは私なんだから
不安は残しておきたくないのよ


あぁ、でも早くここを去らないと看護師さんに変な目で見られてしまう。。。

とりあえず乳がんではないんだよね、うん。
今日はそれが判明しただけでもよかったんだよ、うん。


と、自分を納得させるのに精一杯で、診察室を後にした。






お医者さんの仕事の本質は"病気を治すこと、命を救うこと"だから、そこに感情的側面からのアプローチを求めるのは、わがままなんだよね…。

感情に寄り添ってほしいなら、家族やパートナーや友人を頼るべきだし
他人であるお医者さんにはお医者さんの専門分野で助けてもらうべき。

なんだかそんな当たり前だけど少し寂しい結論と、頭のごちゃごと、癌じゃなかった安心感で
検査終わりには泣きそうになった。

いや、いっそ泣けばよかった。
感情が溢れ出て泣けば、むしろスッキリできたはずだから。
次からは我慢しないできちんと泣こう。





すごい話にまとまりがないけど、とりあえず乳がん再検査で私が感じたことの備忘録

そして今回、乳がんの可能性が出たことで
やはり元気なうちにやりたいことやらなくちゃ!
って気持ちが強まった。


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