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Jリーグ「勝ち点剥奪」の問題 (2021.8.27追記)

チームやファンにとって「勝ち点」ほど欲しいものはない(はず)。しかし、今年はその勝ち点をまんまと盗んで行く人達がいる話が出てきています。

本件、非常に由々しきことだと思うので、もしここを読む人が少なからずいるならば、まずは知ってほしいと思い筆を取ります。

知った経緯(関連リンク)


問題点の整理

・申請不備により勝ち点が剥奪(没収試合)
・福島の場合、お伺い→承認後に後日剥奪
・浦和の場合、不備申告後→後日剥奪
 異議申し立て→棄却→CAS提訴(イマココ)
・マッチコミッショナー(MC)はJFAから派遣
 Jリーグは絡んでないが、プロセス策定は関与

問題の奥にあるもの

・本来の目的は感染拡大の防止
・しかし、MCのチェック機構が機能不全
・つまり、現状ザル ルールになっている
・勝ち点剥奪は厳しすぎないかの声もある
・が、運用中の状態だと途中変更も困難
・とはいえルール是正の話がないのは違和感

多くの日本型組織で起こっている?

以上、経緯と背景をまとめてみたけど、今回の問題の根幹は動画内のコンサルが語っていた

「手段が目的化している」
「feasibility(注)がないルールを運用している」

ことが、課題の根幹なのは同意である。個人的には現状ルールの不備を詫びつつ改善のために前向きに検討する話をすれば良いと思うのだが聞く限りその方向ではないように見える。

この件の怖さは、村井チェアマンや原博美さんといった普段なら説明責任を全うする両者のリアクションがないことである。

自分も組織人なので肌感で気づくが、おそらくは「ここは触れてくれるな」というときの無反応だ。そして、その地雷は日本型組織にありがちな「開けると怖いパンドラの箱」なのだろう。(コンサルの出来れば近づきたくないには笑ったけど)

けど、自分の身の回りをよく見ると、上層部階層においてこの手の話って漏れ聞こえてきませんか?苦笑

(注) feasibility: 実現可能かどうかを検討するため、事前に予備的に行われる調査・研究を指す語。 「フィジビリ」や「F/S」、または「実行可能性の研究」などと言う場合もある。 計画がそもそも実現可能かどうかを見極めるために行なうもので、結果次第では計画そのものを変更または却下することもある。

誰が火中の栗を拾うんだ問題

誰しもが悪いという認識があるけど対象者がなまじ権力がある場合、返り討ちにあうものだから下手に手を出せないケースって多いと思う。

正直僕だって嫌だし、その感覚は普通だとも思う。その意味で「日本を洗濯したい」とかいう幕末時代の志士はすごい。とはいえ過去の歴史を見ると火中の栗を拾うのは、いつも外圧という「直接関与しない人」だと言うことにも気づく。

その意味でも今回のCAS提訴というのは、現状できる最善手なのかもしれない。

最後に

それにしてもこの手の「頭から腐る問題」、日々起こりすぎてて嫌になりますね。CASじゃないけど外野から刺せる武器などあれば良いのですが笑 せめて武器の情報共有など在野の志士間での情報共有はここでもしていきたいところです。

あと、個人的に思うのは日本って「耳の痛い話」や「批判トーン」の話題は忌み嫌われがち。別に批判ではなく、議論すべき話題にいい悪いはないと思っています。大きな時代の変革期において、どうしても「こんなところまでネガティブな話は勘弁」というのもわかるのですが、そのため誰かを犠牲にしているということは理解する必要があると考えています。まあ、僕らは神ではないので、できることは限られていますが、ほんの少しでも「誠意」は残しておきたいと思うのです。

原さんから続報あり(2021.7.27追記)

情報発信をしてくれたことは感謝。ポイントは以下となります。

原博美さんのコメント要約
・処分ルールは規律委員会が決定している
 規律委員会はJFAの下部組織
・Jリーグから規律委員会への口出しはNG
・そのため処分の軽減はできない
・MCはJリーグから外部委託され口出しOK
・該当MCは処分済(割り当て禁止等)
・現状MCのチェックはアナログ、負荷大
   しかし今今のデジタル化は難しい

それに対する自身の理解
・読み通り現状是正は困難は理解
・今回の課題は2点
 ①チームとMCのリソース不足
 ②JFAがルール是正の動きを見せてないこと

少なくとも福島の件は言い訳が困難と言えるわけで、Jリーグは再発を防ぐために、各チームへリソースを供給するか(費用でもいいが)、MCへのリソースを強化するなどの再発防止策が必要になりそう。

本来はJFA側の根本ルールの見直しが最短距離だけど笑笑 実際遠そうですよね。パンドラの箱ですし。

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