イベントレポ①〜NVC×strength finder前編〜
8月2日(金)
『互いを活かしあう「共創的チーム」づくり入門講座』
というワークショップに参加した。
東京は、渋谷。
案内人の方2名のほかに、参加者が10名。
その中に、異様にわくわくしている人間が1人。
わたしである。
そう、わたしはこの日を心待ちにしていた。
共創的チームづくり…とあるが、
果たして何をするワークショップなのか?
あおやぎはどんな経緯で参加したのか?
おわかりいただくために書いておきたい。
*
NVCって、そもそも何?~
あおやぎは、今回の講座をNVC Japan Networkのフェイスブックページで告知を見て知った。
そもそも「NVC」とは何なのか?そこをクリアしないと、イベントレポートが難しい。
以下、NVC Japan のサイト(http://nvc-japan.net/nvc/)から引用する。
NVC(Nonviolent Communication=非暴力コミュニケーション)とは、コミュニケーションにおいて相手とのつながりを持ち続けながら、お互いのニーズが満たされることを目指して話し合いを続けていくという、共感を持って臨むコミュニケーションの方法です。
「非暴力」というと、怒らない、罵らない、物理的暴力を使わない…という、穏やかに話しましょうというニュアンスを想像するかもしれない。
しかしそういうことともがう。それもちろんなのだが、NVCを学び始めたわたしが感じるのは、NVCとは「より人間らしくあること」を追求するコミュニケーション方法だ。
具体例をあげてみよう。
AさんとBさんがいて、第三者のAやぎがそのやりとりを解説する。
Aさん「また遅刻ぎりぎり?時間にルーズだと、取引先にも信用されないよ。教育がなってないって言われるのは私なんだから、もっと時間管理してよね」
Bさん「時間にルーズって言いますけど、Aさんは出張の報告をアップするのがいつも遅いじゃないですか。他部署からも、Aさんはマイペースすぎて困る、っていつも愚痴をこぼされるんですよ」
Aやぎ「これはNVCではないコミュニケーションです。部分部分で解説しますが、まずAさんBさん両方に言えるのは、相手に関して、『評価』を下しているという点です」
…Aやぎによる解説にしたらわかりやすいかと思ったが、ちょっとめんどくさいので地の文で普通に解説することにする。
評価でなく、まず観察を
NVCにはいくつかステップがあり、その1つめは、「評価を交えずに相手を観察すること」だ。上の2人の台詞で、それぞれ太字にしてある箇所が、相手に評価を下している言葉になっている。
時間にルーズって、事実なんじゃない?どこが評価なの?と思う向きもあるだろう。「(出張の報告アップが)いつも遅い」も、同様の反応がありそうだ。
しかしこれ、評価なのだ。話し手が相手の行動を評価してるのであって、相手を観察して出てくる言葉ではないのである。
では、評価でなく観察をしたらどう変わるのだろう?Aさんの台詞を、観察バージョンに変えてみたい。
Aさん「今週3日連続で始業直前に会社に来ているね。もし取引先とのアポがあるときに到着が直前になったり遅刻したりすると、先方から時間管理が甘いって思われるかもしれない。教育がなってないって言われるのは私なんだから、もっと時間管理してよね」
「また遅刻ぎりぎり」を「今週3日連続で始業直前に会社に来ている」へ、「時間にルーズ」を「取引先とのアポがあるときに到着が直前になったり遅刻したりすると」、「取引先にも信用されない」も「先方から時間管理が甘いって思われるかもしれない」に変えてみた。
くどくどした言葉に思えるかもしれない。しかし、このように変えてみると、AさんがBさんの様子を、評価を交えずに「観察」していると言えるのではないだろうか?
つまり「観察する」とは、相手に、〇〇な人、〇〇しがちな人といった(ポジティブであれネガティブであれ)レッテルを貼るのではなく、「何をしたのか」「いつ、どれくらい」を具体的に言葉にすることである。
台詞の後半部分「教育がなってないって言われるのは私なんだから、もっと時間管理してよね」は変えていないので、全体を見るとちぐはぐな発言なのだが、この後半についても、NVCの第2ステップ以降をやってみると、変えられる。その鍵は「感情、ニーズ、リクエスト」だ。
つまりステップだけまとめてしまうと、「観察(Observation)」「感情(Feeling)」「ニーズ(Need)」「リクエスト(Request)」の4要素がNVCを成立させるのだが、キーワードだけまとめてもちっともわからない。
しかし、この4要素の理解をじっくり進めていくにつれ、私は「自分の人間らしさ」を取り戻していくような感覚を得た。社会のルールや常識、善い人間像といったものから一歩距離を置いて、自分がどういうことを心地よく感じるのか、大きく言えば自分がどういう人間なのか?が見え始めた。
そこで次回のイベントレポート②では、NVCに興味を持った方へ一読をおすすめしたい本と、私がそれと出会った時のことを紹介したい。
8月2日に参加した講座の内容を詳しく紹介するのは、いつになるだろう…。
と若干不安なのだが、全3回くらいになってもいいからまとめようと思う。
よかったらおつきあいください。
読んでくださってありがとうございます!