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望まない妊娠は避けられる: 『EJACULATE RESPONSIBLY』(邦題:射精責任)〜


乳児産み捨てなどの事件で母親が罪に問われる度、父親はどうなんだ!?とモヤモヤしていた。そんなモヤモヤを言語化してくれるのが本書。日本語版タイトルが衝撃過ぎて、オリジナル版を読了。

びっくりするぐらいページ数が少ないのに、メッセージは強く熱い。どうしたらこの事が伝えられるのか、考えに考え、練りに練った感じが滲み出る。
押しの強い感じが若干きついが、そのくらいの勢いがないと語れない内容かも知れない。

望まない妊娠を避けられる強力な方法があるのに、何故それは世の中で語られず、実行されていないのか。本書は声高に端的に繰り返し訴える。 毎月の生理に振り回され、治療薬としてのピルの影響に苦しんだりして日々苦労する女性やレイプされ妊娠する少女、挙げ句の果て中絶を国が認めなかったり。産んだら産んだで、母親には大きな責任と負担がのしかかる。女の身体は呪いなのか?と思ってしまうこともままある。が、それは視点を変えれば別世界が見えてくるのだった。著者は6人の子持ちでその父親とは30年近く幸せな結婚生活を送っているらしい。そんなバックグラウンドだからこそ訴えるからメッセージがストレートに伝わってくるのかも知れない。

この本をどれだけの男性が手に取るのか? タイトルをどう思うのだろう。とりあえず、男子の性教育に最新コンドームのススメと共にマイコンドームの正しい探し方を加えて欲しい。

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