中立になるために理解したい富裕層の気持ち

飲み屋にはいろんな人が来ます。
お金がある人、あまりない人。
飲み屋はその事を中立的に見なくてはならないのですが、僕も人間なので感情があります。
正直どちらを取るかと言われれば貧困層の味方をします。弱い人間に目が行くので。
だけど、だからこそもっと富裕層の事を知らなきゃいけないと思っています。毛嫌いするだけじゃ賢くないので。

経済の事がわかりやすくコミック調で書いてある本「エコノミックス」を読んで僕なりの解釈や考え方を混ぜ込んでみたので、ぜひ読んでください。特に富裕層の方が読まれて何か意見を持たれたらコメントしてくれるとありがたいです。
僕はそこからまた何かを考えて富裕層への理解を深める事ができるかもしれません。

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富裕層は累進課税を嫌う。それは自分たちの方がより多くお金を納めなければならないから当然の心理です。
社会保障制度も嫌う。理由はあれどちゃんと稼げない見ず知らずの人間に間接的に自分たちのお金を回して食わせなきゃならないからです。
家族ならまだしも、知らない奴の面倒をなぜ自分が見なければならない?っていう発想も人間の感情の根底あるものだろうと思います。
そこに愛が見え隠れもしますが。
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持論

富裕層の心理は極めてシンプルな人間の利潤を追う心理で、そこに悪はないです。
しかし、社会というものはまさにいろんな人がいて成り立っています。これも真実です。

富裕層は夜中にタクシーにすぐ乗りたい。しかし富裕層はタクシーの運転手を職業にはしません。
では累進課税を認めなくてはいけなくなります。
タクシーの運転手が富裕層に成り上がれて働かなくてもよくなれば、タクシーの数は減り呼んでもなかなか来なくなるからです。
タクシーの運転手は富裕層の生活を助けているのに、富裕層ほど稼げず税金を多くは納めらません。だから課税は低くなります。
タクシーより稼げる仕事があればそちらに移ることも考えます。やはりタクシーの数は減ってしまう恐れがありますね。
富裕層は社会保障に税金を払い、そうした中で苦しくもタクシー運転手を続ける人やそれと同じくらいの層の人間の生活を保障しておいた方がいいです。
なぜなら、そうしなければタクシーは数が減り呼んでもなかなか来てくれなくなるからです。

富裕層貧困層を問わず人の生活のために働いている人たちの多くはそこそこの収入で暮らしています。
コンビニ
物流
介護施設
ゴミ収集業者
その他もろもろ。

だけど、どれも僕らの暮らしになくてはならない仕事です。

僕は毎日ワークパンツかジーンズを履いて過ごしています。
仕事をしているすべての人に敬意を評しているからです。僕は”働く人”が大好きだし、偉いと思っています。
今や仕事という一言では収まらないくらい多くの仕事が世の中には存在しますね。
富裕層のあなたが資本家であるならばそれも一つの大切な仕事です。
これは皮肉でも批判でもないです。
資本はイノベーションを生むし、より低価格でより多くの人の利便性を高めるプロダクトを生むからです。
つまりは富裕層が今よりもっとスムーズにタクシーに乗れる事を意味します。


歩み寄りが必要だということです。
お互いを理解し合う心が必要だって事。
僕は貧困層の気持ちを理解しやすい。同じくらいの水準で生活していた事があり、今だってどっちかと言えば貧困層に入るからです。

だけど、富裕層の気持ちは理解しづらい。そういう生活をした事がないし、着るものからやる事まで全然違うからです。

だから知りたいし、意見を聞ける機会が欲しい。
あなたたちはどんな風に社会を見ていますか?
貧困はどんな風に起こり続けていると思っていますか?
社会はどうなっていけばいいと思っていますか?

チャンスが少し前にありました。
とある会合。お偉いさんがたくさん集まる会合に僕はきっかけを繋いで何とか参加する事ができました。
ビビっていたけど、その場にそういう話が聞けるチャンスがあると思っていました。
だけど、僕はガッカリしっぱなしで結局その2時間のチャンスを棒に振りました。
「2時間ず〜っとゴルフの話しか出てこないじゃないかぁぁぁ!!!」

帰り道に歩きながら飲んだハイボール。僕に向かって優しく微笑みかけてくれる味方なような気がしました。

だけど僕は中立的に自分の立場を取っていたいです。
どっちの気持ちもわかる人間が道徳的だからだと思うからです。

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