見出し画像

ついに、ついに記念すべき1本目のネガを使い切ったぞ〜〜〜!


以前、こんなnoteを書いた

内容をざっくりいうと
「貧乏性なのでフィルム一枚あたりの値段を考えてしまってシャッターが押せない」ということだ。

そんな感じで、せっかく祖父からフィルムカメラを譲ってもらったにも関わらず。僕はその最初のシャッターをきるまでにおよそ数週間というたいへんな時間を要した。

しかし先週、ようやくその記念すべき1ロール目を使い切ることができた。
ちょっとしたストリートスナップから友達の写真、撮影の合間のオフショットなどなど。フィルムだからといって特に何を撮ると決めることなく、毎日カバンの中にカメラを忍ばせ、気が向いたときにパシャパシャとシャッターをきっていた。
そして今日ようやく、そのフィルムを近所のカメラ屋さんへと現像に出し、2時間後には念願の人生フーストネガを受け取ることができたのだ。


しかし、ここで問題が発生した。
ぼくがその写真屋さんに注文した工程は現像のみ。
つまり、ネガに画像を固定する作業だけで、その画像をデータ化して自分のパソコンに取り込む方法を決めていなかったのだ。
いかにもデジタルボケしたフィルム童貞が犯しそうなミスである、あまりにもシャバい。コンドームを付けようとした慌てすぎた童貞がその勢いのままうっかり射精してしまうぐらいシャバい、焦りすぎだお前は。


現像に出したネガは、そのままカメラ屋さんに頼めば1000円程度でデータ化もしてくれるそうだが、この場合だと納期は1週間とかなり長くなってしまう。
他にもネットでいろいろ調べたところ「手持ちのデジタルカメラでフィルムを撮影し、データ化する」というアナログなんだかデジタルなんだかよくわからない方法もあるらしかったけど、準備するのが非常にめんどくさそうなのでやめにした。


「だったらコンビニでスキャンしたらいいじゃん」

ぼくの中の一休宗純がそう囁いた。
コンビニのスキャナーはたったの30円、かたや写真屋のデータ化は1000円前後、圧倒的価格差。
しかも以前、大学の学祭でビラを複製するとき気が付いたのだけど、コンビニの複合機のスキャンとプリントは一般家庭のそれよりかなりのクオリティーを追求することができる。
これはいいぞ、現像されたネガをたったの30円で美麗なデータに変換することができる。写真ってのはいつもそうだ、懐じゃなくて頭と心で撮るもんなんだよ。ぼくは自分を天才ではなかろうかと疑った。

そして、ウキウキでコンビニの複合機にネガを一列ずつそーっと並べ、画質優先設定のカラースキャンから吐き出されてきた。ネガがこれだ。



ガラス面ガビガビやないか!!!!
きっっったねぇ!!!!


そんなわけでぼくの「コンビニでネガスキャン作戦」は圧倒的大失敗に終わった。ついでに比較的汚れの少ないネガを確認したところ、解像度の方も荒々しくて仕方なかったので、この計画はいろんな意味で完全に失敗だった。一枚20円のフィルム代をケチっていた男が、一瞬にして30円を失った。


そして、最終的にぼくがそのネガをデータ化するためにどうしたかというと。



メルカリでフィルム用のスキャナーを買った

15000円で


わかっている。自分でも自分の金銭感覚というものが、よくわからなくなってきている。一枚20円程度のフィルムの撮影をケチっていた男が、写真屋のスキャン代1000円をケチるために15000円の買い物をする。
わけがわからない。ぼくもだ。

もちろん、これから先もフィルム写真を続けてくという見通しや意気込みがあるのなら、長期的に見れば合理的な判断だとも言える。
しかし、ぼくには今の所そんな見通しはない。見通しどころか、自分で撮ったフィルム写真を一枚だって見ていない。なのに15000円を払ってしまったのだ。これは一体どういうことなのか?自分でもよくわからない。
よくわからないが、これだけは言える。



元取らないと勿体ないから写真たくさん撮らなきゃだね〜〜〜〜



ケチの反作用で人生を回す、それがおれのロックンロールだバカヤロウ。あと3日もすればこのスキャナーが家に届くと思うから、そうしたら早速このネガたちをスキャンしてnoteにあげてみようと思う。
ぜってぇ見てくれよな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?