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仕事を休むと決めた日、夫の言葉に救われた話

久しぶりに体調を崩した。

それも、メンタルからくるやつ。

そこそこ忙しい一週間を終えて、金曜の夜は晩酌して調子よく過ごしていたのに、土曜の朝から体を動かそうとすると脱力感が襲ってきて、土日はほぼ横になって過ごした。

とにかく何をするのもおっくうで、大好きな読書も、毎日続けていた日記も向き合う気が全く起きなかった。

それほど忙しい日々を過ごしている自覚はなかったが、実は常に気を張って仕事をしていたのだと、調子を崩してから気づいた。


転職前はよくこんな症状があったけど、ここ1年くらいは遠ざかっていた感覚だったので、油断していた。

がんばりすぎると翌日以降にガタがくるのは、自分の性だと思って、これからもうまく付き合っていくしかないと改めて感じた。



昨日は、まだなんとなく調子が悪い状態を引きずっていたので、体は動かすことができたけれど、思い切って仕事を休んだ。


夫は、「これまで休まずやってきたんだから、たまには良いんじゃない?有給で給料も出るんだし(笑)」と軽く笑ってくれた。

それがどんなにありがたかったことか。




数年前、夫と出会うまで、私と母との距離はべったりと近かった。

前職で心のバランスを崩して初めて欠勤したときには、母に電話で助けを求めた。

母には、泣かれてしまった。

「休んでどうするのよ」

「遅刻したっていいから、今すぐタクシーを呼んで行きなさい」

私も泣きながら、タクシーを呼んで職場に向かった。


そんな日々が続き、結局最後には職場に完全に行けなくなり、休職、転職という道を選んだ。


母には、「娘をどうにかしなくては」「周りに迷惑をかけてはいけない」という親としての責任感があったのだと、今なら理解できる。

だけど私はあの時、母に、昨日の夫のような言葉をかけて欲しかったのかもしれない。

「今日くらい休んだっていいよ」と言ってくれたら、どんなに心が楽だっただろうか。




私も仕事が好きでないけれど、夫も、職場の人間関係がかなり複雑らしく、毎朝本当にダルそうな表情で出勤している。毎日、ギリギリのところで頑張っているのだと思う。

そんな人を目の前にして「調子が悪いから今日は休む」と伝えたのに、笑って「休んだらいいんじゃない?」と言ってくれた夫には本当に感謝しかない。



私は、夫に何をしてあげられるだろうか。

毎朝朝ごはんを作ること。

夫の仕事着を洗濯をすること。

無頓着な夫の代わりにベッドメイキングすること。


色々思いつくけれど、一番はやっぱり、私自身が笑顔でいることだと思う。

夫を大切にするためにも、自分を大切にしたい、そう思った。

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