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私の体が変わったアーユルヴェーダのはなし


こんにちは。和漢薬膳師のem.🌿(えむ)です。
今日は絶賛勉強中&大好きなアーユルヴェーダの話をしようと思います。

私は2年前まで女性誌のライターをしており、主に健康、インナービューティー、アート系を担当していました。

新しい知識を得るのは楽しく、特集するスーパーフードがあればそれを摂り、お医者様やセラピストの方を取材して良いと言われたものは試し……、とにかくいろ~んなものを試してきました。

しかし、「結局効果があったのか?」と聞かれれば
正直、効いたものあった気がするし、なかった気もするし、どうだったんだろう……?といった感じ。
トータルで考えてみると、他の人には良くても、自分に合うかどうかどうかはよくわかりませんでした。

でも今ならわかります。
抜本的な体調の改善には「何を摂るか」よりも「何を摂らないか」のほうが大切✨なんですよね。
自分の体質に合わないものを避ける。

こんなに簡単なことで体質って驚くほど変わるんだなと思った次第です。

ライター時代の無理がドッとあふれ、絶賛不調だった2年前の私。
その時に出会ったのがこのアーユルヴェーダの本でした。本屋で見つけた際、私の五感が「ビビッ」と来たのです。

『実践版! アーユルヴェーダ 365日こころとからだが整う、人生がきらめく智慧』(アカリ・リッピー著/三笠書房)。好きなものはとことん調べたいオタク気質なので、今では『チャカラ・サンヒター』というアーユルヴェーダの古典医学書から勉強しております(笑)。

この書籍を参考にアーユルヴェーダの生活を取り入れたところ、今までの不調は何だったの??というくらい色んなことが改善したので、個人的な体験談を紹介させていただきます🙏🏻


あなたは何タイプ?ドーシャから分かる不調の原因


アーユルヴェーダでは、おおまかに3つのドーシャから(複合タイプもあり)体質を診断します💡

・ヴァータ(風)
・ピッタ(火)
・カパ(水)

私は「カパ」タイプです。
カパタイプは水や土のように「冷たくて・重い・ゆったり・安定している・色白・潤っている…」などの性質があり、筋肉や脂肪がつきやすいタイプ。

体を冷やしたり、乳製品や砂糖、小麦、油を使った食べ物は体調を悪化させるのでNGとのこと。中医学では「水毒」になりやすいタイプかと思います。

私はというと……
摂りまくってました(笑)。

健康のためにタンパク質をしっかり取ろうと、毎日ホエイプロテイン(乳製品)を牛乳(乳製品)で割って飲み、普段から牛乳たっぷりのラテが大好き。控えてはいましたがチーズもヨーグルトも好き、固めのバケットにバターを塗って食べるのも大好き。
お菓子はあまり食べませんが、食べるとすれば、洋風焼き菓子やケーキなどが好み。嘘つきました、生理前なんか爆食いしていました(え、ほぼ全女性当てはまりませんか?笑)。

また、私は「春」がものすごく苦手で、すべての不調が来る!と言っても過言ではないほどこの時期はしんどくなっていたのです。

春はこんな症状がありました
□とにかく常に怠い
□花粉症でしんどい
□眠い
□すぐに疲れる
□とにかくこの季節が肌感覚的に不快
□胃腸の調子が優れず、吐き気がする
□低気圧が来ると頭痛でつらい
□夕方になるとのぼせてしんどい


実はこれも、牛乳やバターなどの乳製品の摂りすぎ&運動不足による「カパ」エネルギーの増加が、不調の原因だったことが分かりました。

牛乳だとカパが増えて体が怠くなるので、現在の仕事のお供は「豆乳ラテ」。


アーユルヴェーダではよく、春のアザラシエネルギーを雪山にたとえて説明します。冬の間、山の上に降り積もった雪のように、体内では冬の間に冷たくて重いアザラシエネルギーがたまります。そして、春になり気温が上がってくると、雪山の雪が溶けて、雪解け水が流れるように、体内で固まっていたアザラシエネルギーが溶けだしてきます。 ドーシャは液体の性質を持っているので、溶けたアザラシエネルギーは、体内から溢れ、鼻水や痰として対外に出てきます。これが花粉症の正体です。

『実践版! アーユルヴェーダ 365日こころとからだが整う、人生がきらめく智慧』


この書籍で言う「アザラシエネルギー」とは「カパエネルギー」の意味です。冷たくて重いカパのエネルギーは、同じ性質を持つ「冬」に最も増加し、「春」の体調に最も影響を与えます。そのため、いかにして冬にカパを溜めない過ごし方ができるかで、春の“雪解け”の量を減らし、快適に過ごせるかが決まるわけです👀💡

このようにして、アーユルヴェーダでは、気持ちよく次の季節を過ごすために、前の季節の過ごし方を整えます。
カパエネルギーを増やさないために、私は大きく3つのことを実践しました。


①牛乳の代わりに「豆乳」、
 バターの代わりに「ギー」を使う
②じっとせず、なるべく体を動かすようにする
③空腹になるまでごはんは食べない

一番効果を感じたのは、①の「乳製品を極力避け、代わりに豆乳やギーを使用したこと」です。

「ギー」とは無塩発酵バターを煮詰めて水分やたんぱく質、糖分などを取り除いたもので、その健康アプローチへの高さから別名“奇跡のオイル”とも呼ばれます。オイルの中で唯一、消化力を落とさないため、カパタイプにおすすめのオイルです。

カルディや大型スーパー、ネットショッピング等で購入できます。私が購入しているのはこちら↓
楽天ユーザーですとお得です。1~2カ月持ち、質も良いので何度もリピしています。


上記以外は食生活を変えていなかったので分かりやすかったのですが、カパタイプの私は、体質に合わない乳製品を控えたことによって、花粉症の症状が今年はまったく出ませんでした。

例年は、薬に頼りっぱなし&不調のオンパレードだったのですが、今年はここ数年で一番心地よい春を過ごせたと思います🌸✨


②に関してはカパエネルギーを溜め込まないための行い、③に関しては消化力を落とさず、疲れを溜めないたないためのアプローチです。

人は消化に一番力を使っているそうで、こまめに食事を取ったり、満腹に食べたりするとずっと胃腸が動いていないといけないので、未消化物が溜まって不調が出やすくなったり、疲れが取れなくなったりするんだとか。


以上のことから、サプリメントやスーパーフードなど、素晴らしいものは世の中にたくさんありますが、そもそもの体質を整えるには、まずは“御利益的”にアイテムに頼るのではなく、自分の体質に合わないものを避ける、満腹まで食べない(消化力を落とさない)「引き算的アプローチ」が効果的だと思いました。

体質によってアプローチは異なります。
簡易的にはさまざまなサイトでドーシャ診断ができますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

今後も薬膳に加え、アーユルヴェーダやアロマテラピーなどの知識を踏まえたコラムを書いていければと思います💛
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
またここでお会いしましょう。


em.プロフィール

アラサー主婦。和漢薬膳師、アロマテラピー検定1級、アーユルヴェーダ勉強中。大学在学中タイに渡り、タイ古式マッサージ(チェンマイ式)スクール受講終了。幼少期より、母の影響でハーブやアロマに囲まれた生活を送る。趣味:フランスアンティーク食器集め、おうちカフェ。



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