外出先で子どもを一人でトイレに行かせてはいけない理由。
まだ息子が幼かった頃、ちょっと一休みするつもりで入ったカフェで、こんな話を耳にしたことがあった。
「男の子は、被害にあっても表に出ないのよ…」
すごくザワッとする話題。
息子を抱く腕にギュッと力を入れると、隣の席の声は、どんどん大きくなっていった。
「ファミレスとかのトイレは、特に気を付けた方がいいよ。男の子だからって一人で行かせると、いたずらされることが多いんだって。女の子は、いけないことをされたって自覚しやすいんだけど、男の子は、男性から性器を触られたりしても、これがいけないことかどうかよくわからないからね。だから、なかなか大人に言わなくて、問題が表に出にくいんだよ。」
今思い返してみれば、私達親子のことをチラチラと見ていた隣席の人達は、あえて大きな声で話していたような気もする。
「他のお母さん達にも話してね!」
もしかすると、そんなバトンを受け取ったのかもしれない。。
もう10年ぐらい経つが、あれ以来こうした話は、誰からも聞いたことがないので、できれば都市伝説であって欲しいと願う。しかし、近頃の性加害のニュースを見ていたら、再び胸がざわついた。
もっと積極的に語りあわなければいけないはず。
いつまでも親が守ることは出来ないけれど、幼いうちから話して聞かせれば、知識が子ども達の身を守る術となることもあるだろう。
この話が必要な人に伝わるよう願い、バトンをここにも置いておこうと思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?