お母さんはわかってない
先日の朝、6歳の息子が突然宣言した。
「オレもう鼻くそほじるの卒業したから!」
おお!「卒業おめでとう」
パチパチパチ
毎日一緒にいると、子どもの成長は過ぎてから気がつく事の方が多い。
そういえば、最近イヤイヤしなくなったね。
あら?この服小さくなったね。
なんてね。
でも「その日」が突然やってくることもある。
以前にも。。。
***
息子が3、4才ぐらいの頃、思い通りにならなくて腹を立てると、酷くわめき散らし手がつけられなくなっていた時期があった。
当時を覚えている人には「あの頃、保育園でも1番大変そうだったよ」と言われるほどのお墨付き。
小さな時のイヤイヤとは違って、力もあり、声も大きくなっていたので、
「保育園行くのイヤ」「帰るのイヤ」
「もっともっと遊びたーーい‼︎」
と毎日毎日、朝から晩まで騒がれるのに辟易していた。
ママが「帰るよ」と言うと、さっと言う事を聞く子ども達がホントにうらやましかったなぁ。。。
そんなある日、泣き叫ぶ息子と格闘の末なんとか自転車の後ろに乗せると、通りがかりのおばあさんに「あらあら、かわいそうに」と言われた事があった。
何も知らないのに。
そんなこと言わないでよ。。。
モヤモヤしながら自転車の後ろに息子を乗せて走りだすと、とうとう呟いてしまった。
「お母さんにイジワルするために生まれてきたの?」
さっきまでわめき立てていた息子は、静かに答えた。
「お母さんはわかってない。。。」
イジワルするために生まれてきたわけじゃないことぐらいわかってる。
息子は親の言う事を聞くためではなく、自分の人生を生きる為に生まれてきたってこともわかってる。。。
でも、お母さんには欠けているものがたくさんあって、毎日反省ばかりだよ。
だからこうして学ばされているのだろうな。
それから数日後、息子はニヤニヤしながらこう言った。
「今日は、イヤだって言わなかったでしょ!」
あ、そういえば!そうだね。
「その日」は突然くる。
そうして行きつ戻りつ成長していく。
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