見出し画像

花たちとの語らい #147 ガーデニング

父は、サラリーマンとは違って典型的な職人気質でした。
とにかく、仕事には妥協を許しませんでした。
それでいて、酒が大好きで、それでいて酒乱の傾向もあったので喧嘩も絶えませんでした。
晩年は、おとなしくはなりましたが、とにかく、豪傑、豪快で、母も苦労が絶えなかったと思います。

そんな父の趣味は、植木でした。
主に盆栽でしたが、実家の庭には、年間を通して、何らかの花が咲ていたことを思い出します。

私は、特に、興味がある訳ではなく、身近に草花があるのが、あたりまえと思い育ちました。
それでも、マンション暮らしになると、ほとんど、身の回りに草花はなくなりました。

それが、父が老いて、盆栽などの手入れが出来ないまでになって来ると並行して、逆に草花に意識が行くようになりました。
最初は、手入れの簡単な観葉植物のパキラを育てました。

すると、やはり花も欲しくなり、ベランダに大きな鉢を持ち込んで、ガーデニング気分を味わっています。
その大きな鉢も、1個、2個と増えて、先日は、3個目を購入して来ました。
その鉢には、いくつかの花を寄せ植えしています。
また、土をいじるのも、童心にかえった気持ちにもなります。

花は、理屈抜きに綺麗です。
朝起きて、花たちに声かけてしながら水をやると、なんか気持ちが癒されます。
また、週末のランニングも、公園の手入れされた花たちだけではなく、土手に咲く草花を眺めながら走るのも楽しみとなっています。
花たちとの語らい…少し、父の気持ちが分かったような気もします。

ベランダ菜園なので、多くを増やすことはできませんし、ガーデニングと呼ぶのもおこがましいのですが、継続して楽しんで行けたらと思います。

この記事が参加している募集

#日々の大切な習慣

with ライオン

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?