見出し画像

タイパが悪くても価値の高い重要なことがある #40 時間管理マトリクス

タイパとは、Z世代から初めて出て来た考えではなく、いつの時代も重要な課題となっています。

ただ、確かに一昔前は、意味なく徹夜することがステータスとなっていたこともありました。
また、仕事もないのに上司が残っているから付き合いで残業する。
さらには、残業時間が多い人の評価が高くなるなんてこともありました。

タイバは、タイムパフォーマンスの略で、時間対効果のことです。
従事した時間に対しての効果の高さが問われます。

Z世代の中には、タイバが悪いので何もしないと決めつけてしまう方がいるようです。
勘違いして欲しくないのは、タイバが悪いからと言って何もしなければ、効果はゼロと言うことです。
まずは、望ましい効果を明確にした上で、如何にタイバの良い方法を実行するかに取り組んでいただきたいと思います。

また、求められる効果が一つとは限りません。
その場合、案件の仕分けもタイバにつながります。

代表的なのが、時間管理マトリクスです。(「7つの習慣」より)

第1領域「緊急で重要」
第2領域「緊急ではないが重要」
第3領域「緊急だが重要ではない」
第4領域「緊急でも重要でもない」

ここで言えるのが、重要ではない案件を対応しても成果は高まらないということです。
故に、誰の目から見ても、直ぐに止めるべきは、第4領域「緊急でも重要でもない」の案件であることは一目瞭然です。

次に、第3領域「緊急だが重要ではない」も止めることが前提です。
しかしながら、法的であったり取引先からの要請などで重要でないことは分かっていても、対応せざるを得ない案件もあります。
その場合は、如何に、時間を要さないように処理するかを検討する必要があります。
例えば、もっともDXなどを進めるべき領域になろうかと思います。

そして、優先して取り組むべきが第1領域「緊急で重要」と第2領域「緊急ではないが重要」の案件です。

第1領域は、正に、取り組むことによってタイパを高める可能性の高い案件です。
また、対応しないことによるデメリットも発生する可能性もあります。
何をさて置いても優先して対応すべき領域となります。

注目すべきは、第2領域です。

この領域は、重要であるにも関わらず、緊急ではないために、後回しになってしまいがちな点です。
つまり、タイパが悪い案件ということです。

しかし、第2領域は緊急ではないからこそ、将来的な、大きな効果を得るために欠かせない投資であることを認識する必要があります。

例えば、企業であれば、新規市場の開拓や新製品・新サービスなどがここに当たります。
また、個人であれば、自己啓発の学習などもこの領域となります。

つまり、重要なのは、なんでも案件をタイパで選別すべきではないということです。
マネジメントの観点からも、緊急ではない目先ではタイパが悪いものの、将来的に重要な案件を見極めて取り組みたいところです。

この記事が参加している募集

仕事について話そう

仕事のコツ

with 日本経済新聞

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?