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読書記録 「和菓子の基本」

「和菓子」の本と言っても、当たり前ですが、一冊一冊に特徴があります。
今回読んだのは、タイトル通り「和菓子の基本」がよくわかる本です。

2016年発行の「和菓子の基本」は、私みたいな和菓子初心者にぴったりの本でした。

虎屋さんや全国和菓子協会さんが協力しているページが多くあり、季節ごとの和菓子の楽しみ方や、歴史、材料、種類などの基本情報が、とてもわかりやすくまとまっています。

読みながら、何度「へ〜!」ボタンを押したことか(笑)

特に「和菓子の材料」のページは、小豆からもち米のさまざまな粉の違いがわかって軽く感動しました。

さらに「和菓子とは?」で謎に思っていた、「生菓子」「半生菓子」「干菓子」の違いについて水分量(生菓子30%以上、半生菓子10〜30%、干菓子10%以下)でわけるという新しい情報がありました。

…それがわかっても、分類が難しいことに変わりありませんが。

たい焼きやどら焼き、団子などの紹介ページもあるほか、お菓子の種類や郷土菓子の解説も用意されています。

ただ、ある程度知識がある人には、基本すぎて物足りないかもしれません。
紹介されているお店も、超有名店ばかりです。

そのため、いつも和菓子を食べて楽しんでいるけれど、ちょっと知識も欲しいな…という方におすすめです。

行ってみたいと思ったお店3選

お店が紹介されている限り、いつものように行きたいお店を3店選びました。
今回は思い出のお店もチョイスしています。

・浪花家総本店(東京都港区)

ここは、個人的にとても懐かしい「たい焼き」のお店です。

関西在住ですが関東育ちでして、麻布十番に行くと必ずここで、たい焼きを1匹ずつ焼いている職人さんを見ながら待ち、焼き上がりが手渡されたらすぐにいただいていました。
パリッとした皮にホクホクの小豆が美味しくて、もともと洋菓子ばかりいただいていましたが、ここのたい焼きだけは別で、必ず食べたい味でした。

ちなみに、たい焼きとセットで「麻布十番 豆源 本店」さんでおかきを買うことが多かったです。

豆源さんはお取り寄せもできるので、関西に来てからも何度かいただいているのですが、たい焼きはもうずいぶん食べていなくて、久しぶりにいただきたいなぁと思ったのでした。

浪花家総本店の店名の由来は、初代神戸清次郎が浪花(現在の大阪)出身であったため、故郷にちなんで浪花家と命名しました。創業は明治四十二年(1909年)。

浪花家総本店


・江戸和菓子 銀座 菊廼舎(東京都中央区)

王道商品ばかりが紹介されているなか、ちょっぴり変わった商品が紹介されていたので気になったので選びました。
(お店は、可愛らしくて美しい冨貴寄が有名な老舗です)

その商品とは「揚饅頭」で、植物油で揚げた饅頭の中はこし餡、表面にはマカダミアナッツがまぶされているというものです。気になります。


・松屋利右衛門(福岡県福岡市)

以前からいただいてみたいと思っていた「鶏卵素麺」。
一体どんな味なんだろう??と想像しようとしても、甘い黄身しか想像できません…。
早く体験してみたいです。

 

今のところ知らないことが多すぎて、まったく先が見えない状態ですが、それがまたとてつもなく楽しく感じます。
次はどんなお菓子とご縁があるのでしょうか。

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