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「かんころ餅」とは?

響きがかわいい「かんころ餅」だけど、その正体は??

先日、かんころ餅を初めていただきました。
味も見た目も素朴なかんころ餅とは、どんな和菓子なのでしょう。

かんころ餅の誕生について

かんころ餅は、長崎県五島地方に伝わる郷土料理で、保存食として家庭で作られていたものです。

先日の【実食レポ】で「長崎在住の知り合い(SNS繋がりですが)がおばあちゃんの思い出とともにかんころもちを手作りした話を聞いていちど食べてみたいものだと思っています。本当に美味しそう。」と、柑子✾さんにコメントをもらいました。
やはり長崎では身近なお菓子なのですね。

「かんころ」は、五島地方の方言でさつまいもを薄くスライスして、茹でて天日干ししたもののこと。

「かんころ餅」は、そのかんころに、お餅を混ぜたものです。

昔は、冬の保存食として各家庭で作られていた。かんころを混ぜた餅にしたのは、高価な餅米を少なくしても家族全員が十分な量を食べられたからだといわれている。

なお、伝承のひとつとして、江戸時代に迫害を受けて五島列島に渡ってきたキリシタンの人々が食料確保のために作りはじめたという話も残っている。

農林水産省

かんころ餅の作り方

作り方は、もち米とかんころと砂糖を搗いて、形を整えるというシンプルなものです。

そのため、各店さつまいもやもち米にこだわりがあります。
さつまいもの味や甘味を引き出すために、お砂糖は控えめにしているところが多いようです。
また、砂糖は味だけでなく、お餅がガチガチに固くらないように、ひび割れないようするためにも入っています。

かんころ餅のいただき方

カットしたあんころ餅を、フライパンやトースターで焼いていただきます

いただき方は、棒状のあんころ餅を1〜2センチ幅でカットして、フライパンやトースターなどで焼きます。
そのままでも、バター、蜂蜜醤油でいただいてもよくて、かんころ餅がシンプルな味なので味変が楽しめるイメージです。

かんころ餅はプレーンのほかに、よもぎや紫芋が入っているものも売られています。

使い勝手が良いと思うところは、カットしたかんころ餅を冷凍保存できる点です。
冷凍したかんころ餅は、冷凍のままフライパンやトースターなどで焼くだけでいただくことができます。

素朴でしみじみした美味しさが魅力のかんころ餅。
ホッとしたい日のおやつにおすすめです。

↓ かんころ餅【実食レポ】


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