執行せよ火中のなかで己が聖なる儀式を/生きてた方が絶対ラッキー

死ぬ時は一人だとか言うやつがいるが、書く時は一人だよ。
常になにかしら書く生活を10年以上続けてる俺は君の知らない時間知らない場所で知らない感情を死に続けてる。
この孤独がわかってたまるか。

死にたいと思ったことは一度もないが、それは僕がずーっと死に続けてるからだとも言える。
日常的に、ごく当たり前に。
創作というのは一種のエクソシズムであり、小さな死によって大きな死を祓い続ける見立ての儀式でしかない。
強いとか弱いとかは関係なく、ひとりきりの孤独な儀式を信じ抜けるかどうか。

だれもその儀式の正当性を保証してくれる者はいない。
家族も友人も恋人も、誰一人として。
じゃあ自分自身を信じる?
残念、それが一番当てにならない。
信じていいのは唯一、儀式の結果物たる作品だけだ。
自分を真っ先に、そして他人もなにもかも、儀式の火の中に投げ込んでしまえ。

僕にとっては全人類が自分と同じように大切だが、全人類が自分と同じようにどうでもいい。
すべての上位に作品があるからだ。
創造的に自分をなくさないと、他者に優しくすることはできない。
エゴによってエゴを超え、誰も死なないラッキーな世界で生きよう。

ハッピーかどうかはだれにもわからない。
でも、みんな揃ってた方がラッキーなのは間違いないし、絶対そっちの方がいい。
そのために孤独な時間をチャージするんだよ。

みんなは僕のことをむずかしく考え過ぎてるって言うけど、むずかしく考え過ぎてるのはみんなの方だと思うんだよ。
僕はただ、普通に考えてこっちの世界の方がよくね?絶対いいじゃん!おいでよ!って、遊びの誘いをかけてるだけなんだ(笑)

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