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膝を抱えてしゃがみたいほど辛くなった時に読むノート
いいんだよ
なにも考えなくていい
そのまま部屋の電気を消してじっとしていてね
君はそのままじっと、うずくまっていていいんだ
泣いていてもいいし、叫んでもいい
呆然(ぼうぜん)としていてもいいし、震えていてもいいんだ
なにも考えなくていいんだよ
なにも感じなくていいんだ
とにかく、膝を抱えて君自身を守っていてほしい
僕が君のそばに行くまで
僕は君のところへいくから
必ずいくから
すぐにいくから
そして、膝を抱えている君を包み込むように
君の背中から大きな毛布を掛けるよ
![](https://assets.st-note.com/img/1699019054760-QnpxRQYVFn.jpg?width=1200)
君の心は、すぐには暖まらないかもしれない
それでも、僕は君を毛布で包み込む
君の震えが止まるまで僕は君を包み込んでいるよ
僕は君をずっとずっと包み込んでいる
僕が君を包み込んでいる間に
恐怖も
怒りも
不安も
焦りも
悔しさも
全部、君から抜けていくだろう
君は安らかさだけに包まれる
君が眠ってしまったら
僕はそっと君の部屋を出ていく
でも、僕が君の部屋を出るとき、
暗闇だった君の部屋に
一番小さな灯りをひとつだけ、置いていかせてもらうよ
それはとても控えめな灯りだから心配しないで
![](https://assets.st-note.com/img/1699018360099-JNVa17mLF1.jpg?width=1200)
目を覚ました君が
この灯りで君のことを見つけられるようにね
目を覚ました時に、もしまだ不安だったら
灯りを消してまた眠っていてください
僕は必ずもう一度、君に毛布を掛けなおしに行く
そしてまたひとつ、君のそばに灯りを置いていくから
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