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膝を抱えてしゃがみたいほど辛くなった時に読むノート

いいんだよ
なにも考えなくていい

そのまま部屋の電気を消してじっとしていてね

君はそのままじっと、うずくまっていていいんだ

泣いていてもいいし、叫んでもいい
呆然(ぼうぜん)としていてもいいし、震えていてもいいんだ

なにも考えなくていいんだよ
なにも感じなくていいんだ

とにかく、膝を抱えて君自身を守っていてほしい
僕が君のそばに行くまで

僕は君のところへいくから
必ずいくから
すぐにいくから

そして、膝を抱えている君を包み込むように
君の背中から大きな毛布を掛けるよ


君の心は、すぐには暖まらないかもしれない
それでも、僕は君を毛布で包み込む
君の震えが止まるまで僕は君を包み込んでいるよ
僕は君をずっとずっと包み込んでいる

僕が君を包み込んでいる間に
恐怖も
怒りも
不安も
焦りも
悔しさも
全部、君から抜けていくだろう

君は安らかさだけに包まれる

君が眠ってしまったら
僕はそっと君の部屋を出ていく

でも、僕が君の部屋を出るとき、
暗闇だった君の部屋に
一番小さな灯りをひとつだけ、置いていかせてもらうよ
それはとても控えめな灯りだから心配しないで


一番小さな灯り

目を覚ました君が
この灯りで君のことを見つけられるようにね

目を覚ました時に、もしまだ不安だったら
灯りを消してまた眠っていてください
僕は必ずもう一度、君に毛布を掛けなおしに行く
そしてまたひとつ、君のそばに灯りを置いていくから




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