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伝統工芸品は、伝統工芸品にあらず!?

日本全国47都道府県には、多くの工芸品があります。
言い方や定義は様々ありまして、そこは割愛いたします。

皆さんは「伝統工芸品」というものを聞いたことがあるでしょうか?
見たことがあるでしょうか?
全国津々浦々、旅行や出張などを通して、地元の特産品コーナーで、

「見たことあるよ!」

という方もいらっしゃるかもしれませんね。

少し、現代のライフスタイルとは一線を画すものも多かったり・・・
でも、いいものであるとは、思っていただいているのではないでしょうか?

私は、この業界に10年以上携わり、やや疑問に思うことが増えてきました。そのうちの一つを紹介しましょう。

【疑問】
伝統工芸品という言葉はいつ出来たのだろうか?
以下の法律が制定されました。

伝統的工芸品産業の振興に関する法律

https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/nichiyo-densan/densan/designation.html

【答え】昭和49年(1974年)
※ややこしいので、伝統工芸品と伝統的工芸品の総称は概ね相当するとします。

今から、約50年前に「伝統工芸品」※伝統的工芸品という言葉ができたのですね。技術を守り、振興を図るために制定された大切なものです。

今回の記事では、ここまでの内容にしたいと思います。
最後に一つだけ皆さんに聞いてみたいこと。

「1974年より前は、なんと呼んでいたのでしょうか」ね?

きっと、ここに伝統工芸界の上昇へのヒントがあると、
私は思っています。

「伝統」とは何なのでしょうか?
私たちの日常生活は、「伝統」なのでしょうか?
※ゲシュタルト崩壊しそう・・・

この50年でまず、何が起きたかというと、
「伝統」という言葉によって、
生活を豊かにする日用品は、

「伝統」か「それ以外か」

区別するようになってしまった・・・
と、私は思うのです。

携わる者として、伝統の先の未来をお伝えできればと思います。
伝統工芸品をもっと身近に!!
※伝統って言っているやん!の突っ込みは飲み込んでくださいね。


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