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小里博栄さん講演会「失敗は可能性ーこれからを担う若者へ」

ソーシャルビジネスコミュニティ ワクセル(主催:嶋村吉洋)は、株式会社 LA DITTA(ラ・ディッタ)代表取締役の小里博栄(こさとはくえい)さんを講師に招いて、9月5日(月)にオンライン講演会を開催しました。

今回の講演会のテーマは、「失敗は可能性ーこれからを担う若者へ」です。

小里さんは、オックスフォード大学院卒業後にヴァージン・グループ、英ダイソンのマーケティング等を経て、2006年に株式会社 LA DITTA(ラ・ディッタ)を創業。インド、シンガポール、欧州などでグローバルに事業を展開しながら、 山形、 福島など地方自治体のインバウンド戦略や海外進出の支援も手がけています。

現在は特にインドに注目し、寿司の宅配ビジネスや10万人規模のイベントなど複数のプロジェクトを進めています。

【こんな方におすすめです】

  • これから事業を始める方、独立を考えている方

  • 海外でのビジネスに興味がある方

  • 多事業展開や事業継続について考えている方

  • ご自身の事業の成功や夢を実現したい方

【講義内容】

  • 多種多様な事業を展開している理由

  • インドでビジネスをすることになったきっかけ

  • 事業を成功させる秘訣

  • 事業の継続において大切にしていること

多種多様な事業を展開している理由

思いついた事業に次々と着手した結果、多種多様な事業展開をしており、現在は16の事業があります。ただし、常に16の事業を同時に進めているわけではありません。その時々によって、集中する事業は変わり、現在はインドで「キッコーマン醤油の普及活動」「寿司の配達」を主軸ですすめています。

幅広く事業展開を行っている理由のひとつは、事業をひとつの国だけで行っているとリスクがあると感じているからです。過去にタイで事業をしていたときに、アジア通貨危機の影響を受けて、すべての事業を失敗するという経験をしました。

また、ひとつのことだけでは満足できないという性格的な面もあります。多くの事業に取り組んだことで、たくさんの人脈や、失敗した経験から他の事業に活かすための知見を蓄えることができました。

インドでビジネスをすることになったきっかけ

Dysonに勤務していたとき、掃除機の売れ行きからインドは成長市場だと体感を得ました。当初は、掃除機にしてはあまりにも高価だと思われていましたが、最大で1日15億円も売れたこともあります。

逆に日本のマーケットは成熟しきっていると分析しています。レッドオーシャンとなっている市場では陣地の取り合いになってしまうので、人口が増え続けているインドに着目しました。人口が増えている=マーケットが拡大していると捉え、インドではパイオニアになれると思って取り組みました。

事業を成功させる秘訣

そもそも私が考える成功の定義は「継続」させることです。七転び八起きでも立ち上がって継続させることが成功と思っています。常に事業を稼働させているわけではなく、何年か寝かせることもあります。

別の事業で得た経験を、他の事業に活かすことができることが多々あるからです。100年時代と言われる長いスパンを見て、タイミングを見て複数事業を並行してすすめています。

寿司の宅配ビジネスを選んだのは、シンプルにお寿司が好きでインドで食べたいと思ったことがきっかけです。自分のためだけだと芸が無いと思って、人のためにもなるように事業化しました。ちょうどコロナの影響を受けたときに、美味しいものを食べたいニーズが増えたことで売上が倍増しました。

とはいえ、コロナ禍での営業は大変だったこともあり、事業をたたむことを考えていましたが、多くのファンの声で存続を決めました。お客様の7割はリピーターです。とにかくゲームオーバーにならず「継続」させることが大事なんです。

事業の継続において大切にしていること

もともとはイギリスで税理士をしていたのですが、阪神淡路大震災を機に帰国をして、しばらくボランティアをしていました。いつ死ぬかも分からない状況を目の当たりにして、毎日が楽しくあるべきだと考えました。

「今日自分は何がしたいのか」そう問いかけて、どんどん新しいチャレンジをするのです。新しい可能性にチャレンジするからワクワクが生まれます。「今日がハッピーであること」が最重要だと思っています。

新しいことに取り組むと、当然失敗もします。ですが、失敗したときには、違う行動を起こしてみると、違う反応が帰ってくるので新たな学びになります。こうして得た学びは、他の事業にも経験値として活かすことができるのです。

人間はポテンシャルだらけだと思っていますが、フルにポテンシャルを発揮している人は少ないように感じます。自分の最大限のポテンシャルを見つけることこそが、ハッピーな人生を送ることだと信じています。ポテンシャルがフルの状態が分からないからこそ、たくさんのことにチャレンジをして見つけてほしいと思います。

■小里博栄(こさとはくえい) / ハリーさん プロフィール

小里博栄(こさと・はくえい)IBDP BSc (Econ) MSc (Oxon) MA FRSA
 
LA DITTA (ラ・ディッタ)SINGAPORE代表取締役。1971年、神戸市生まれ。グローバル並行起業家、社会心理学者。
1992年にロンドン大学(LSE)で学士(社会心理学)、1993年にオックスフォード大学院で修士(社会福祉心理学)を取得。英税理士。英ヴァージン・グループ、英ダイソンの日本進出マーケティング担当などを経て、2006年に株式会社LA DITTA創業。2007年インド進出。インド初の寿司の宅配ビジネス、10万人規模のイベントなど複数のプロジェクトを進める。日本における国際学校の最年少理事長を経験。グッドデザイン賞受賞、ギネス世界記録を達成(世界最大のスシモザイク)。2022年にSBSスイスビジネススクールで2つ目の修士(応用ビジネス)を取得。現在も仕事を続けながら同校で博士号取得を目指し日本の老舗企業の研究を続けている。
シンガポール、ムンバイ在住。ジム・ロジャーズ氏の著書『日本への警告 米中朝鮮半島の激変から人とお金の動きを見抜く』 (講談社+α新書)、『危機の時代 伝説の投資家が語る経済とマネーの未来』(日経BP)で取材や翻訳・監修などに携わる。本書が初の著書。

■ソーシャルビジネスコミュニティ『ワクセル』
ワクセルは、コラボレートを通じて、人に夢を与え続けていくソーシャルビジネスコミュニティです。健全に学び、チャレンジし、成長し、達成し続ける人が次々と集まるコミュニティを作り続けます。
さまざまな分野で活躍する著名人や経営者、クリエイターの方々とコラボレートすることにより、下記の取り組みやコンテンツ制作を行っていきます。

・YouTube等での番組配信
・オンライン講演会
・出版プロデュース
・プロジェクト創出
・対談、インタビュー記事制作

ワクセル公式HP(主催:嶋村吉洋)
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