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ギリシャ神話から知る雑学

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マイアとゼウスとおおぐま座とこぐま座(早口言葉で言ってみよう)

マイアとゼウスとおおぐま座とこぐま座(早口言葉で言ってみよう)

前回も書きましたが、マイアはアトラスとプレイオスの娘。

父アトラスはこの回でも書いたように、ゼウスに「地の果てで空が落ちてこないように支える」と言う厳罰を与えられた神。

母プレイオスはオアケノスの子で「3000人のオアケニデスの一人」。

マイアとゼウスの馴れ初め??アルカディア(ギリシャの南端)にあるキュレーネ山で静かに暮らしていたマイアの元に、ある日突然ゼウスが現れ、密通してしまう。

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今日が見所かも!のマイア=プレアデス星団=すばる&火星

今日が見所かも!のマイア=プレアデス星団=すばる&火星

今回はゼウスの愛人の一人、マイアのお話。
・・・なんだけど、今日は先に星(星座)の話から!

と言うのも、今日お話しする「マイア」は「プレアデス星団」という星団のうちの一つの星でもあるんだけど、
なんと、ちょうど今!
火星とプレアデス星団が接近してるんだ!

プレアデス星団=昴(すばる)「プレアデス星団」と言っても中々馴染みがない・・・あまり聞いたことないなぁって人もいるかもしれないね。

でも「

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エウリュノメより長くなったよカリテスの話、てか結局ボッティチェリの話。

エウリュノメより長くなったよカリテスの話、てか結局ボッティチェリの話。

今日はゼウスが手を出した(←表現がアレですけど)女神の1人、「エウリュノメ」について。

実は「エウリュノメ」は古代ギリシャで最も古く、特に崇められてた神とも言われてるんだ。

ギリシャ語諸族(いわゆるギリシャ人)が侵入する前の先住民=ペラスゴイ人が崇拝していたのが「エウリュノメ」とされている。
イギリスの小説家、ロバート・グレイヴスの「ギリシャ神話」には「ペラスゴイ人の創世神話」が書かれているけ

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アタクシ、ゼウスの正妻になりましたbyヘラ

アタクシ、ゼウスの正妻になりましたbyヘラ

テミスと離婚し、ヘラと結婚(再婚)したゼウスさん。
ここでヘラはゼウスの『正妻』となったんだ。
だけど浮気性のゼウスは、ヘラと結婚中も浮気しまくります。

ゼウス浮気→ヘラに見つかる→ヘラ大激怒

繰り返されるこのパターン。

毎週波平に怒られるカツオのようなもんです。

ヘラ、、、ゼウスの浮気症は直らんよ。。
もうちょっと誠実な人にしたらいいんじゃないかな。。

しかし・・・ヘラは「結婚を司る女

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セカンドワイフ、テミス

セカンドワイフ、テミス

ゼウスの2番目の嫁になったのはテミスさんでした。

それにしても、最初の妻(メティス)が「知恵の神」で、
2番目のテミスは「掟の神」・・・

ゼウスは割と「優等生タイプ」が好きだったのか・・・?

と思いきや、特にゼウスに好みはないようで。。
美人なら良いみたいだね、、
ははは。

ゼウスとテミスの間に生まれた子達ゼウスとテミスの間には、6人の女の子が生まれたんだ。

まず「ホーライ」と呼ばれる、

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Mの悲劇からのパッカーンなアテナ

Mの悲劇からのパッカーンなアテナ

節操ない(失礼)ゼウスさんが、最初に嫁にしたのは「メティス」でした。
そう、こちらの話に出てきたよね。

クロノスから兄姉を助ける協力をしてくれたメティス。
ゼウスからすると「従姉妹」にあたるけど、頭が良くて(なんせメティスは知恵の神)優しいメティスに、ゼウスもキュンと来たのかね。

まぁ、それはいいとして。

ゼウスと結ばれたメティスは妊娠するんだけど、

ここでゼウスは、ガイアとウラノスから

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節操?ナニソレ美味しいの?byゼウス

節操?ナニソレ美味しいの?byゼウス

やっとのこと「神の王」になったゼウス。

気象を自在に操ることができ、武器となる雷電では宇宙さえも破壊できる(!!)絶対的な力を持った神。

・・・なんだけど、、

ゼウスさん、めちゃくちゃ女癖が悪い。。

女神から人間の女性まで、
節操なく、妻や愛人を作りまくり。

しかも、時には強引に「自分のモノ」にしようとする、
結構なストーカー気質だったりもするし。

でも、タイプじゃない女性に言い寄られ

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世界の始まり5(ギリシャ神話・戦いの終わり)

世界の始まり5(ギリシャ神話・戦いの終わり)

世界の始まり1はこちら
世界の始まり2はこちら
世界の始まり3はこちら
世界の始まり4はこちら

怒りがおさまらないガイアおばあさま、、、

わざわざ自分の兄弟のタルタロス(奈落の底)と交わり、
今度は超怪物「テュポン」を産んで、ゼウス達に差し向けたんだ。

・・・しかし、ガイアも相当執念深い。。(泣)

ゼウスも執念深いし、、、これ、血筋ですかね?

まぁそれはまたおいおい書くとして。

超怪物

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世界の始まり4(ギリシャ神話編:怒りのガイア)

世界の始まり4(ギリシャ神話編:怒りのガイア)

世界の始まり1はこちら
世界の始まり2はこちら
世界の始まり3はこちら

長い戦いの末、やっとティタン族に勝利したゼウスたちオリュンポス神。

だけどゼウスはその勝利に満足するにとどまらず、戦いの中で自分たちを苦しめたティタン族に対して徹底した処罰を与えたんだ。

う〜〜ん、恐ろしいほどの執念深さ。。

ゼウスの処罰によって・・・まずゼウスは、ティタン族の中でも巨体&怪力で一番強敵だったアトラスを

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世界の始まり3(ギリシャ神話編:長い戦いの始まり)

世界の始まり3(ギリシャ神話編:長い戦いの始まり)

世界の始まり1はこちら

世界の始まり2はこちら

ティタノマキア勃発!「くそぅ〜、あのクソ親父(クロノス)!!マジ腹立つわ!
こうなったら他のティタンもろとも、ぎったんぎったんのめっためたにしてやる!!」

と、ジャイアンの如く怒ったゼウスは、兄のポセイドンとハデスと協力し、父クロノスを含めたティタン族に戦いを挑んだんだ。

こうしてゼウス率いるオリュンポスの神々と、クロノス率いるティタン族の争

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世界の始まり2(ギリシャ神話編:王クロノスとゼウス)

世界の始まり2(ギリシャ神話編:王クロノスとゼウス)

※世界の始まり1(ギリシャ神話編)はこちら

割と小心者だったのね、のクロノス王父ウラノスの性器を切り取って失墜させ、王として君臨したクロノスは姉の1人であるレアと結婚したんだ。

そして2人の間にはまず、ヘスティア、デメテル、ヘラの3人の女神、ハデス、ポセイドンの2人の男神、計5人の子供が生まれたんだ。

ところがクロノスは、ウラノスから
「レアとの子供のひとりに、お前もまた王座を奪われるだろう

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ギリシャ神話って?ローマ神話って?あんたら一体なんなのさ

ギリシャ神話って?ローマ神話って?あんたら一体なんなのさ

前回(世界の始まり1)の続きに行く前に。

ギリシャ神話ってナニ?
ローマ神話ってナニ?
あんたたちって一体何が違うのさ?

と言うのを簡単に書いていくね。

※ギリシャ神話の成り立ち、また、ローマ神話の成り立ちには歴史的背景も深く関わっており、また両者の関係も複雑に絡み合っています。
そして以下にも記載しますが、色んな文学者が付け足しや再解釈をしていったため、本によっては少しずつ違ってくることも

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世界の始まり1(ギリシャ神話編)

世界の始まり1(ギリシャ神話編)

「この世界」は『カオス』が生じたことから始まったんだ。カオス=英語でChaos、日本語に訳すと「混沌」。

でも元の語源はギリシア語の「ケイオス(Χάος)」で、

「大口を開けた状態」とか「空隙(隙間)」という意味なんだね。

つまり、いろんなものがこれから作られるであろう巨大な空隙=カオス 
が誕生して「世界の始まり」となったんだ。

そして、カオスに続いて生まれたのは

・ガイア(大地)

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