見出し画像

ツイ廃活動を通して悟る②~話が伝わらなくて困っている人へ~


前回の記事はこちら


続きです。


ツイッター上で話がかみ合わない人の特徴

私はよく「話がかみ合ってないな」と感じるとき、話し合っている人たちのプロフィールや普段のツイートも少し拝見します。
するとプロフィールから過激だったり、矛盾したことを書いていたりすることも多く、さらにADHDなどの障害であることを告白している場合もあります。

このような人たちは、自ら「話が通じないかもしれない」ということを予め教えてくれているのです。
過激なプロフィールは、正義感からくる確固たる信念に基づくものでしょう。
矛盾しているのは、色々な価値観が自分の中で整理できず良いところだけを見てしまっているからでしょう。
障害を告白するのは、話し方や考え方などにハンデがあることをわずかながら理解してほしいからでしょう。

もちろんこういった人たちに自ら寄り添って会話しようとすることはとても素晴らしいことですが、ツイッター(ないしインターネット)の中で見ず知らずのこういうタイプの人が突っかかってきた場合(、つまり会話の矢印が真逆の時)は別です。

あなたはその人のことを知らないため、傷つくかもしれません。そして自分の中の正義感に駆られなんとか説得しようとしてしまうかもしれません。
ですが、話そうとしても話し合いにはならないのです。お互いの主張が食い違ったまま、議論が平行線に終わることがままあります。仮に説得することができたとしても、それはたくさんいるそのようなタイプの人たちの氷山の一角なので、一人を対処できた時こそ達成感が得られるかもしれませんが、また同じような人に何度も出くわすことになるのであまりおすすめできません。こういったやりとりが楽しいならまだしも、ストレスに感じているようであれば精神衛生上よろしくないことは明白でしょう。


他人に期待している自分に気づいていますか?

実はこれは何もネット上だけの話ではありません。お仕事でも、プライベートでも、話が通じない人は一定数いるはずです。あなたにとってその人(たち)はどれくらい自分の人生に重要ですか?
重要なのだとしたら、納得のいくまで話した方があなたのためにも相手のためにもいいかもしれません。
ですがもし、その人たちのことをさほど重要とは思っておらず、かつあなたの考えに共感してくれる人の方が多かったなら、その良い影響の方を増やす方があなたにとっても他の人たちにとってもお得だとは思いませんか?

それでもあなたは、自分の人生とは大きく関係してこない見ず知らずの(もしくは今後関わりがほとんどないであろう)一人一人に対応し続けますか?


無慈悲かもしれませんが、話が通じない人に必要以上に理解してもらおうと自分の神経をすり減らすより、早々と割り切った方が面倒くさかったり辛い思いをしたりしなくて済みます。私もそうでしたが、話を切り上げようとしても最初のうちは「相手に自分の想いが上手く伝わらなかった...」「理解してくれなかった」「相手は理解する気がなかった」などのモヤモヤがきっと出てくるはずです。

しかしそれは相手に「懇切丁寧に話せば、きっと相手は自分の話を理解してくれるはずだ!」と過度な期待をしている裏返しでもあるのです。

確かにあなたがもし誤解を与える表現をしてしまったなら訂正しなければなりません。しかし自分が頑張って説明しても理解してくれない人は一定数いるのも現実なのです。世界にはあなたのことを理解してくれる人間だけではなく、本当に(良い意味でも悪い意味でも)色々な人がいるのです。

「話せばわかる」のは聴こうとする姿勢がある人のみです。だから、あなたがもし嫌になったら、わざわざそのようなマイナスなことを言ってくる人に付き合わないで、逃げていいんです。

そんなことを続けていると、いつの間にか自分が生きやすい世界にいることに気づくはずです。

あなたは必要以上に理解してもらおうとしてませんか?


「逃げること」は「甘え」や「怠け」なのか

とはいえ「どんな人も説得できてこそ一人前の大人だ」という考え方の方もいらっしゃるかもしれません。そんな方には私のこういった考えは「怠けだ」「甘えだ」「苦労から逃げているからろくなやつにならない」と思われることでしょう。

ですが、そんな方にこそ考えてみてほしいのです。

とある1万円の商品について(何でも構いませんが、あなたの好きなもので結構です)、あなたが絶対のトーク力をもって営業しているとしましょう。

あなたの目的は自分の商品の魅力を多くの人に知ってもらい、できるだけ高い値段で買ってもらうことです。

出だしは順調で、狙い通りの収益を上げることができています。ところがある日、話しても魅力を理解してくれないどころか、馬鹿にしてくる人が現れたとします。

「こんなもの、よく売る気になったな。そもそもお前のその媚びた態度はなんだ!誰も欲しがらなそうなものを巧いことだまくらかして売りさばいてんだろ!信用ならん奴だ!」

あなたはこの人を数時間かけて説得し、買ってもらえるよう(もしくは興味を持ってもらえるように)努力しますか? それとも、さっさと切り上げて別のもっと高値でも買ってくれそうな人のところへ営業しに行きますか?

難物な人に売っても、簡単に共感してくれる人に売っても、得られる利益は同じ1万円です(下手したら難物の方には値切られるかもしれません)。当然費用対効果の観点からしたら難物の方を切り上げるのが妥当ですよね?もし、自分の商品に魅力を感じてくれる人がとても多く、その人たちの元へ売り込みに行けばWin-Winになれるのだとしたら、この「難物を切り上げる」行為は「怠惰」なのでしょうか。「逃げ」なのでしょうか。

「そんな極端な話をしてるんじゃない」「そもそも丸っきり話が違う」という反論も聞こえてきそうですが、私が言いたいのは、

「自分の話が伝わる人だけを集めていけば、自然と自分にも周りにも良い影響を与えることができ、自分を取り巻く環境が自然と居心地のいいものに変わっていく」

ということなのです。このことを伝える例としては、近からずとも間違ってはいないはずです。だから、できるだけ多くの人に自分の良い影響を及ぼすために、それを妨げる人は避けても構わないのです。そういった人に話が伝わるよう努力するのは、ある程度自分のフォロワー(共感者)が増えてからでも決して遅くはないのではないでしょうか。

であれば最初に頑張っても伝わらない人を避けるのは「怠け」でも「逃げ」でもなく、その後に利益を導きうるれっきとした「戦略的撤退」ですよね。


嘘を吐かなかったことによる満足感

余談ですが、私は就活の時でも勤め先にも誠実でいてほしかったため、そういった会社に行こうとしていました。そのために話を盛ったりせずに本当の自分をできるだけありのまま見せようとしていました。もちろん、良いところを誇張しなかっただけで悪いところを隠したり言い換えたりするという努力はしていましたが。。

もちろん、「このインターンは本選考とは全く関係ありませんので、リラックスして臨んでください」などのような会社は普通に落ちてしまいましたが(笑)、誠実に喋ることを努力した甲斐もあってか、入社3カ月ですがかなり人に恵まれた職場に入ったなと感じています。人間関係が悪いと、給料に対する満足度が3分の1になってしまうらしいので、下手に給料だけ高く人間関係が悪いところに行かなくてよかったと安心しているところです(笑)


まずは観察し、理解することが大切

さて、ツイッターのクソリプという話題でかなり色々な方面に手を広げてきました。そんなツイッターは、世間に色んなタイプの人間がいることを教えてくれるとても便利なツールです。

もしあなたが批判的思考力や多角的な視点を鍛えたいだけなのであれば、つぶやいたり議論したりする必要はありません。バズったツイートのリプ欄を見て、どんな人がいるかを観察し、理解するだけで、あなたの世界は大きく変わります。なんども繰り返し行うことで、あーこのタイプの人間ね、というある程度のカテゴリー分けができるようになるでしょう。

もちろん、そうやって上辺だけで知った人でも実際に深く関わるときは、そのステレオタイプを一旦捨て去り、新しくその人物を捉え直さないと、誤解や偏見の目でその人を見ることになりかねないので注意が必要です。


「考えすぎ」ることで価値観が豊かになる

私は哲学をやっていたせいか、深く考える系のツイートはよく読んでいました。哲学の授業で「哲学カフェ」的なものもあり、身近な疑問に対して議論し合うという場を経験していたため、そのような深いツイートに対するリプを見てもどこかで見たことある、考えたことある、という感想ばかりでした。まあそれも哲学専攻だから当然なのかもしれないのですが。

同じ哲学専攻の人とはリプにあるような意見以上の興味深い話が聞けても、他の選考の人と話そうとすると途端に難しくなる、そんな経験を何度もしました。

もしあなたが深く考えるのが好きだったり無意識にやってしまう内向的な人間ならわかると思いますが、深い話ができる人は探さないとなかなか見つからず、それほど多くないと感じるかもしれません。大抵の人は、あなたの悩みや人生についての発見や価値観について話すと、「考えすぎだよ」と一蹴してしまうため、落ち込んでしまうことも往々にしてあるとおもいます。しかし、私はそんな人にこそ自信を持ってもらいたいです。


深く考えることは自分の意見を深めてくれ、必ず世間に対する自分の価値観を高尚なものにしてくれます。それを続けることで、あなたはその後の身に降りかかる色々な事象に対し、落ち着いて取り組むことができるようになるはずです。


だから、まずは周りにどんな人がいるかを知りましょう。たくさんの人を知ると、次第に相対的な自分の価値観が見えてきます。そこで自分が他人と違い、何を大切にしているかも知りましょう。周りから意見を言われたら、反省する心(自分の意見を考え直すこと)ももちろん大事ですが、同時に自分には他の人にはない個性がそこに眠っているのではないかと考えることも同様に大事なのです。

以上、ツイ廃活動を通じて考えた私なりの意見でした。


記事はここまでになりますが、

価値を感じてくださったら、購入していただけると励みになります^^


ここから先は

291字

¥ 300

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?