見出し画像

和歌山に+αの化学を魅せたい|三木理研工業

こんにちは!和歌山ものづくり文化祭学生レポータ―の村山です。
今回は和歌山ものづくり文化祭に出展される三木理研工業製造部次長、三木裕介さんにお話をお聞きしました。

三木理研工業のものづくり

-三木理研工業ではどんなものづくりをしていますか?

繊維用の仕上げ薬剤と建築用の薬剤などを製造しています。

繊維用の薬剤は、しわが寄りにくいシャツのために形状記憶加工、静電気を発生させない加工、撥水加工のための薬剤など、繊維+αで機能性を持たせるような製品を製造しています。

建築用の薬剤は主にフローリングやツキ板*の接着に使う接着剤を製造しています。実は木にも繊維質があるので、形状記憶させて寸法が変わらないようにする薬剤もあるんですよ。

-木の繊維も布と同じように機能性を持たせることが出来るんですね!

*ツキ板とは……天然木を薄くスライスしたもの

三木理研工業HPより

しんどいわりに日の目を見ない仕事です。
作業者からしたら蒸気のボイラーが音を出しながら動いていたりモーターが回転する音の中でガスマスクして、ゴム手袋して汗っていうのが辛いところ。
でもサイバーパンク感がありますし、なんかかっこいいんですよね。

和歌山ものづくり文化祭への思い

-化学と聞いて、ものづくりとの関連がイメージしにくいですが。

私も「ものづくり」という言葉に関しては切ったり削ったりの”工作”のイメージが強いです。でもうちでは量って、混ぜて、熱を加えて。同じように新しいものを製造していますよ。

-イベント参加に対して抵抗感はありましたか?

最初は行政主催のかっちりしたイベントとの違いがイメージできませんでした。
でも自分たち(出展者)が魅せたいものを魅せたいようにできるイベントである。それが、街の中心部で開催されてたくさんの人に見てもらえるということに魅力を感じます。

-出展に関して、社内の評判はどうでしたか?

比較的地域のイベントに出展してきたのもあって、面白いこと、新しいことを歓迎する空気はもとからあります。

社内の情報共有システムで「和歌山ものづくり文化祭出展お手伝い募集・豪華昼食付!!」と拡散したら若い社員が何人か手を挙げてくれました笑
初めの頃、周りの人はそんなに興味はないという雰囲気だったかな。でもイベントのキックオフミーティングで地元紙に取り上げられたときはザワつきましたね。

-イベント当日はどんな企画を練っていますか?

当日は過剰なまでに化学します!
実際に本物の実験器具をすぐ用意できるのは化学を扱う企業ならでは。せっかくならプラスチックでつくられた模造品ではなく、リアルを魅せたいですね。
勝手を知っている同業の方だけではなく、一般の方とつながるのは不安も感じるけれど楽しんでほしいです。

今後は2回、3回とイベントの回数を重ねていって、私たちから提示するものづくりだけでなく、来場者自ら感じるものがあってほしいです。
チラシを見て来場するだけではなく、たまたま通りかった人にも「和歌山にこんなものづくりあるんや!」と思ってほしい。そんな気持ちです。

-ありがとうございました。イベント当日が楽しみです!


編集後記

私は大学で化学を専攻しています。また、建築材料に関心があるため、ものづくり文化祭の中で三木理研工業さんは特に興味がある会社のひとつでした。オンライン取材でしたが、三木さんへのインタビューは「自社のものづくりを伝えたい」という熱い気持ちや、「化学を知ってほしい」という願いが強く感じられた時間になりました。

三木理研工業
和歌山県和歌山市栄谷13-1
TEL:073-451-2271
FAX:073-451-2639
HP:https://www.mikiriken.co.jp/
体験ワークショップはこちら

筆者紹介
村山佑月
山形県出身。宇都宮大学工学部2年生。大学1年次に栃木県全市町村の地域活動を訪ね歩く。ディープな地元をガイドするために2022年4月から休学して自ら山形県内を巡る。好きなものは味噌ラーメンと温泉。
https://lit.link/yutsukimrym


和歌山ものづくり文化祭について

「ものづくりの未来を創る、体験と学び」をテーマに、和歌山県北部の伝統産業等をはじめとする製造業が一堂に集い各社の技術をその場で体験し楽しめる、和歌山で初めての「ものづくり企業がつくる、体験参加型イベント」を開催します。

開催日:2022年11月5日・6日
開催場所:和歌山城ホール1F展示室
入場料:無料 ※一部ワークショップは有料
HP:https://w-monodukuri.com/

この記事が参加している募集

#仕事について話そう

110,250件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?