元妻に浮気され自殺しそうになったのを救われた話
こんにちは! 猿田信司です。
元妻の浮気が発覚し、衝動的に自殺しようと
高速道路をかっ飛ばしていた時に、
かかってきた電話。
その番号は、知らない番号ではなく、
電話帳に登録されていて、
名前も表示されていました。
電話の相手は高校の同級生
携帯電話に表示されたのは、
高校の同級生でもあり、
同じ会社に同期入社したS君でした。
S君はすでに会社を辞めていましたが、
昔、東京で働いていた時から、
時々会ったりしていました。
また、東京に行く前、
結婚していた時には、
私の家でご飯を食べたりもしていました。
しかし、私が再び東京に行ってからは、
全く連絡をとっていませんでした。
それが、なぜこのタイミングで電話?
運転しながら電話に出ました
少しおかしいと思いつつ、
運転しながら電話に出るという
危険なことをしました。
これで運転をミスして死んだら、
それはそれでいいかと。
「久しぶり」
今の私のことは話さなように、
他愛のない話をしていました。
「久しぶりだから家に遊びに来ない?」
私はS君の家も知っていて、
結婚前は時々遊びに行っていました。
もう隠せない
「今どこにいるの?」
もう隠せない、と思った私は、
S君に全てを話しました。
うつ病になって会社を休んでいること。
元妻の浮気が発覚したこと。
死のうと思って、高速道路をかっ飛ばしていること。
このまま、どこかの壁にぶち当たって死のうと思っていること。
話しているうちに、私は号泣していました。
「わかった。とりあえずサービスエリアに入れ!」
近くにあった、ガラガラのサービスエリアに入り、
車を止め、話しました。
俺の家に来い!
「俺が最後の電話相手とか気分悪いから、
一回俺の家に来い!」
こう言われてしまうと、
このまま死ぬのはS君に申し訳ない、
と思い、自殺を断念し、
S君の家に向かうことにしました。
高速道路を入り直し、2時間ほどで、
S君の家に着きました。
一年ぶりくらいなのに、
道は覚えているものですね。
それから、S君の家でいろいろ話をしました。
死のうとした私を責めることもなく、
最近こんなことがあったといった、
本当に他愛のない話でした。
私もあったことを話しました。
誰かに話すだけでも、
こんなに気持ちが楽になるのか、
と驚いたことを覚えています。
どうしても知りたいこと
しかし、私には、どうしても
確認したいことがありました。
なぜ、私が死のうとして、
車をかっ飛ばしているときに、
電話をかけてきたのか?
偶然にしては、
あまりにも出来過ぎています。
私は、なんで電話をかけてきたのかを、
S君に聞きました。
それで、驚愕の事実が明らかになりました。
驚愕の事実
私が、元妻に電話して、着信拒否した後、
元妻はS君に電話していたんです。
そして、「自殺を止めてほしい」
と頼まれていたそうです。
つまり、S君は、私が自殺しよう
としていたことを知っていて、
電話をかけてきていたんです。
そして、直接言うのではなく、
しれ~~っと普通に話して、
私の決意を止められてしまった。
私は、声に出して、寝転がりながら
「やられたーーーーーー」
と言ってしまいました。
元妻とS君の方が、
一枚上手でした。
私は、もう、
笑ってしまいました。
「騙されたな」と
S君も笑っていました。
さっきまでの、悲壮な決意が、
まるでウソのようでした。
自分にとって、死ぬほどつらいことも、
誰かに話すことで、こんなに簡単に
笑えるようになるのか、と思いました。
自分ひとりで抱え込まず、
誰かに話していれば、最初から自殺しよう
なんて思わなかったのかもしれない。
私は救われました
あの時、私は、元妻とS君に救われました。
あの電話が無かったら、私は今、
生きていなかったかもしれないし、
足が無かったり、腕が無かったり
していたかもしれません。
五体満足で生きていられるのも、
救われたおかげです。
本当に感謝しています。
これが、私が自殺しよう
としたときのてん末です。
最後までお読みくださり、
ありがとうございました。
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